Makihara Noriyuki Concert 2024"TIME TRAVELING TOUR"2nd Season〜Yesterday Once More〜
No | タイトル | 備考 |
1 | introduction〜Yosoro〜 | 23rdアルバム『宜候』収録曲「宜候」のメロディーを使用した新規Instrumental |
2 | ANSWER | 2ndシングル |
3 | 80km/hの気持ち | 1stアルバム『君が笑うとき君の胸が痛まないように』収録曲 |
4 | さみしいきもち | 9thシングル『ズル休み』C/W、4thアルバム『SELF PORTRAIT』収録曲 |
5 | 僕の彼女はウエイトレス(※) | 2ndアルバム『君は誰と幸せなあくびをしますか。』収録曲 |
6 | 2つの願い | 11thシングル |
7 | I need you.(ALBUM VERSION) | 7thアルバム『UNDERWEAR』収録Ver.、オリジナルは15thシングル『どうしようもない僕に天使が降りてきた』C/W |
8 | BLIND | 20thシングル『HAPPY DANCE』C/W、9thアルバム『Cicada』収録曲 |
9 | THE END OF THE WORLD | 7thアルバム『UNDERWEAR』収録曲 |
10 | 三人 | 3rdアルバム『君は僕の宝物』収録曲 |
11 | キミノテノヒラ | 12thシングルC/W |
12 | 桜坂 | 1stアルバム『君が笑うとき君の胸が痛まないように』収録曲 |
13 | LONESOME COWBOY | 5thアルバム『PHARMACY』収録曲 |
14 | No.1 | 8thシングル |
15 | SPY | 12thシングル |
16 | Hungry Spider | 22ndシングル |
17 | PENGUIN | 7thアルバム『UNDERWEAR』収録曲 |
18 | 雪に願いを | 10thシングル(カット) |
19 | 3月の雪 | 2ndアルバム『君は誰と幸せなあくびをしますか。』収録曲 |
20 | どんなときも。 | 3rdシングル |
21 | 北風〜君にとどきますように〜 | 6thシングル(リメイク) |
22 | うるさくて愛おしいこの世界に | 5/1配信シングル |
23 | もう恋なんてしない | 5thシングル |
※「僕の彼女はウェイトレス」が本来の表記だったが今作では「僕の彼女はウエイトレス」に変わっている。配信では同曲のスタジオ音源となる2ndアルバムと『SMILING』も大文字"エ"となっているが、公式ディスコグラフィーの2ndアルバムと『SMILING』は本来の小文字"ェ"のままなので、現行の配信音源データを納品をした際に誤って大文字"エ"にしてしまったのが放置されているor実は大文字こそが正解でこっそり修正したものと思われる。
リリースデータ
2024年10月23日(DL/ST配信) 2024年10月23日(Blu-ray) 2024年10月23日(DVD) |
初登場16位 初登場3位(総合7位) 初登場3位(総合4位) |
売上0.02万DL 売上0.2万枚 売上0.17万枚 |
Buppu |
槇原敬之3rd配信限定ライブアルバム。通算7作目のライブアルバム。前2作同様に同日発売のライブBlu-ray/DVDの音源のみを同時配信。CD化はされずに配信のみとなる。2024年3月16日〜7月14日に開催されたツアー「Makihara Noriyuki Concert 2024"TIME TRAVELING TOUR"2nd Season〜Yesterday Once More〜」全38公演の中から21公演目となる2024年5月23日東京国際フォーラム・ホールA公演の模様を全曲収録。この模様はWOWWOWでも放送されたが、Blu-ray/DVDでは放送されなかったMCの一部を追加収録し、特典映像としてツアーオフショット映像、WOWOW番組エンドロールを収録。配信版は音源のみだが、「三人」〜「LONESOME COWBOY」で1曲ごとに曲について説明したMCは配信でも残されている。
バンドメンバーは前作同様にトオミヨウ(Key、バンドマスター)、松本圭司(Piano)、秋山浩徳(G)、山本タカシ(G)、遠藤龍弘(B)、屋敷豪太(Dr)、大石真理恵(Per)、毛利泰士(Synthesizer Programmer)。
2ndとあるようにこのツアーは2018年に開催された『Makihara Noriyuki Concert 2018 "TIME TRAVELING TOUR" 1st Season』の第2弾。なかなか披露されなくなっていた過去の曲を中心に披露するツアーで第1弾も90年代多めではあったが00年代以降の楽曲も織り交ぜていた。第2弾となる今回は90年代の楽曲のみと明確に線引き。22ndシングル「Hungry Spider」、9thアルバム『Cicada』までの中からの選曲、結果的に1度目の逮捕前までとなっており、アンコールで唯一最新配信曲「うるさくて愛おしいこの世界に」を披露した。
選曲は近年の槇原が信頼して任せている毛利泰士、トオミヨウと本人の3人で話し合って決めたとされる。90年代縛りなのに「遠く遠く」が無く、「どうしようもない僕に天使が降りてきた」「ズル休み」などのヒットシングルがなくそのC/Wをやるという事で真に御無沙汰なレア曲を優先的に選曲したようで、ヒット曲もあるがなかなかマニアックな部分もある。『SMILING』シリーズ3作を制覇している程度では知らない曲が出てくるし、オリジナルアルバムを全作制覇していても「キミノテノヒラ」は2013年に『春うた、夏うた。〜どんなときも。』に収録されるまでアルバム未収録のままだったC/Wである。
TIME TRAVELINGと題しただけあって余計なアレンジは施さずに基本的に原曲のアレンジを現在のバンドメンバーで丁寧に演奏してあの頃の思い出へと誘うといったスタイルで基本的には懐かしめる人向けのツアー。教訓を歌い出す前のラブソングマスターとして特に支持の高い時期に限定されているので本当に暖かい雰囲気で90年代槇原敬之の良さを再認識できる。50代半ばに到達し、さすがにあの頃と全く同じままの声とは行かずとも気になるほどのブレもなく、ほぼ変わらぬ歌声で思い出に浸れる。
90年代は大まかに全盛期であり『SMILING』シリーズ3作の対象でもある第1次ワーナー期(1996年まで)、ソニーに移籍してからの3年間(1997〜1999年)の2つの時期があり、ソニー期はもっと大きな愛を歌うようになり、それまでとは少し雰囲気が変わりつつあった。今作は逮捕の際にクスリの影響?とも揶揄された異色の「Hungry Spider」、そして「BLIND」しか選曲されていないのは惜しい。『Cicada』ツアーが逮捕で中止になってしまった事もあり、『Cicada』やその前の『Such a Lovely Place』の2作にさらに狭めての第3弾とか単発でもいいからあると面白いかも。
印象度★★★★☆
2024.11.23更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためBlu-ray/DVDは見ていません。