LIFE IN DOWNTOWN
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | いつでも帰っておいで | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
2 | Naked | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
3 | ほんの少しだけfeat.KURO from HOME MADE家族 | 槇原敬之 &KURO |
槇原敬之 | 槇原敬之 | 35thシングル 最高19位 売上1.4万枚 |
4 | 星の光 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
5 | ゥンチャカ | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 34thシングルC/W |
6 | 月の石 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
7 | 親指を隠さずに | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
8 | 店じまい | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
9 | 明けない夜が来ることはない(ALBUM VERSION) | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 33rdシングル 最高12位 売上2.2万枚 |
10 | チキンライス | 松本人志 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 浜田雅功と槇原敬之 最高2位 売上18.9万枚 単独セルフカバー |
11 | 尼崎の空を見上げて | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
12 | ココロノコンパス(ALBUM VERSION) | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 34thシングル 最高17位 売上1.3万枚 |
Bonus Track(初回限定盤・アナログ盤のみ) | |||||
13 | 遠く遠く〜'06ヴァージョン〜 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 3rdアルバム『君は僕の宝物』収録曲 リメイク |
14 | WHAT A WONDERFUL WORLD | Robert Thiele& George David Weiss |
WHAT A WONDERFUL BAND | カバー曲 |
9,10,12 Strings Arranged by 門倉聡
リリースデータ
2006年2月22日 2023年5月17日(アナログ盤) |
初登場5位 初登場105位 |
売上13.2万枚 売上0.03万枚 |
Produced by 槇原敬之 | 東芝EMI ユニバーサル |
槇原敬之14thアルバム。カバーアルバムから5ヶ月でのリリースとなったがオリジナルは04年8月以来。さらにCD-EXTRAでジャケット絵の壁紙やスクリーンセーバーやらも入っていた。シングルは2曲をアルバムバージョンで収録。アレンジが少々変わっている。カバーアルバムに続き、本人の担当楽器表記がAll instrumentsになっておりシンセ技師の名前がなくなっている。初回盤のみボーナストラックとして「遠く遠く」のリメイクと洋楽カバー曲を収録。
2023年に前作と2作同時にアナログ化された。初回盤ボーナストラックも収録され、加えて35thシングルC/W「Gazer」も追加収録された。
今回のテーマは下町の生活ということで、これまで以上にライフソングが強調されている。このテーマに乗った人の温かみを感じさせる「いつでも帰っておいで」「尼崎の空を見上げて」辺りは温かさを感じる曲だ。しかし、霊柩車を見たら親指を隠さずに死者への敬意を示そうよみたいな「親指を隠さずに」と銃を作っている店主がテレビで自分の作った銃の流れ弾で子供が死んだことに責任を感じて店をたたむ決意をする「店じまい」の思想系2連発、終始教訓が繰り返されるシングル「明けない夜が来ることはない」「ココロノコンパス」(特にこっち)など、個別には悪くないのだが希望とか前向きというよりも主張ばかりが先行しすぎている印象だ。これが近年見られる、「行きすぎ」系に属するわけだが…。マッキーは事件以後、幸せになる為の方法について根本的なところから見つめなおしたようである。そして今はある程度の答えは見出した「気づいた(もしくは悟った)」人なのである。そしてそれをみんなにも気づいてほしくてたまらない。それで幸せになれるから。他人を思いやれる自分になれば自分も周りも幸せになれる。そういう志向が強くなっているようだ。だが、実際にその教訓を直接歌った曲よりもかつてのようなラブソングの方が優しさがあるように感じる。そこにも同じ主張は隠されていたからだ。結局、気づいたことを伝えたい思いが強くなりすぎた結果「優しい歌が歌えない」状態に思える。
またアレンジの方向性も微妙に今までと違う。カシャカシャした音とかもけっこう入ってたり、妙にギターサウンドが鳴っていたり、王道を壊そうとしているかのような音作りになっている気がする。ただ楽曲自体は明るい曲調が多く、ゆったりしていた前作に比べても相当に冴えていてノリにのっている。歌詞のほうも長々書いたけど、そこまで説明文連発曲ばかりでもないし、もちろん気づかされることもあるので悪くはない。ただ少し過剰気味なのが気になるというだけである。アレンジ面含めてややこれまでとは異なる雰囲気はあるものの、なかなかに良いアルバムだった。
印象度★★★☆☆