Listen To The Music 3
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲アーティスト |
1 | MAGIC TOUCH | 山下達郎 | 山下達郎 | 槇原敬之 | 山下達郎 |
2 | キラキラ | 小田和正 | 小田和正 | Tomi Yo | 小田和正 |
3 | LOVE RAIN〜恋の雨〜 | 久保田利伸 | 久保田利伸 | Tomi Yo | 久保田利伸 |
4 | 夏の日 | 小田和正 | 小田和正 | Tomi Yo | オフコース(小田和正) |
5 | 愛を止めないで | 小田和正 | 小田和正 | Tomi Yo | オフコース(小田和正) |
6 | 卒業写真 | 荒井由実 | 荒井由実 | Tomi Yo | 荒井由実 |
7 | ホームにて | 中島みゆき | 中島みゆき | Tomi Yo | 中島みゆき |
8 | RIDE ON TIME | 山下達郎 | 山下達郎 | Tomi Yo | 山下達郎 |
9 | BOYS & GIRLS | 大江千里 | 大江千里 | Tomi Yo | 大江千里 |
Strings Arranged by Tomi Yo(4)
Brass Arranged by 村田陽一,Tomi Yo(8)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲アーティスト |
1 | 真夏の夜の夢 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | Tomi Yo | 松任谷由実 |
2 | Rain | 大江千里 | 大江千里 | Tomi Yo | 大江千里 2度目のカバー 1stカバーアルバム『Listen To The Music』でもカバー |
3 | Missing | 久保田利伸 | 久保田利伸 | Tomi Yo | 久保田利伸 |
4 | GET BACK IN LOVE | 山下達郎 | 山下達郎 | Tomi Yo | 山下達郎 |
5 | 流星のサドル | 川村真澄 | 久保田利伸 | Tomi Yo | 久保田利伸 |
6 | きみと生きたい | 大江千里 | 大江千里 | Tomi Yo | 大江千里 |
7 | 時代 | 中島みゆき | 中島みゆき | Tomi Yo | 中島みゆき |
8 | 銀の龍の背に乗って | 中島みゆき | 中島みゆき | Tomi Yo | 中島みゆき |
9 | Hello,my friend | 松任谷由実 | 松任谷由実 | Tomi Yo | 松任谷由実 |
Brass Arranged by 村田陽一,Tomi Yo(1,5,6,7)
Strings Arranged by Tomi Yo(4)
リリースデータ
2014年1月22日 | 初登場7位 | 売上2.4万枚 | Produced by 槇原敬之 | Buppuレーベル |
槇原敬之3rdカバーアルバム。99年、05年に続くシリーズ第3弾。今回は槇原本人が多大な影響を受けた山下達郎、小田和正(オフコース含む)、久保田利伸、松任谷(荒井)由実、中島みゆき、大江千里といった6組のアーティストの楽曲を3曲ずつカバーした内容になっている。「Rain」は既に1stでカバーしているため、この曲のみ2度目のカバーとなっている。今作では「MAGIC TOUCH」以外はライブのサポートメンバーのTomi Yo(トオミヨウ)が全面的にアレンジを担当しており、槇原はボーカリストに徹している。
第1弾がボーカリスト及びアレンジャーとしてのマッキーの手腕をフルに発揮した作品、第2弾は事件以降のマッキーの思想を色濃く反映した作品といった印象だったが、今作はそのままズバリ単なるカラオケという印象。カバーアルバムがカラオケのようである、というのは本来悪い意味で形容される事が多いんだけど、今作に関してはブックレットで思いっきりマッキーがカラオケボックスでノリノリでカラオケしている写真が大連発され、ジャケットデザインはカラオケのデンモクになっているので、制作側が意図的にカラオケであることを強調している。1stアルバムではプロと共同作業させられたが本人が嫌がり、2nd以降は全面的に1人でアレンジし続けていたマッキーが初めてほぼ全面的にアレンジを他者に任せてしまったように、今作でのマッキーは大好きなミュージシャンの有名曲を伸び伸びと楽しく歌っているだけ。このため原曲を越える魅力がどうとか、マッキーなりの新たな解釈がどうとかそういうカバーアルバムで語られがちな要素は正直ほとんど無い。みんなが知っているような有名曲をマッキーが楽しく歌っているからそれでいいじゃんという作品だ。
アレンジ面に関してはかなり無難で大胆な改変はほとんどしていない。Tomi Yoは鍵盤系のプレイヤーなためか、玉置浩二との仕事でもリズムアレンジの弱さが気になったが、打ち込みで30年近く音楽を作り続けてきたマッキーの作品でいきなり単独アレンジを任されても、やはり新風を吹き込むというよりはちょっと実力差が出てしまっているように思う。ただこれも今作が本当にカラオケである、というコンセプトに立ってみれば、カラオケの音源なんてそもそも原曲より軽いオケだよね!ということで納得できてしまう。そういう意味でとにかくマッキーの贅沢なカラオケだと割り切って聞くべき作品であり、楽曲自体は大半が広く知られた名曲なので間口自体は広くて非常に聞きやすいライトリスナー推奨なアルバムだと思う。個人的には1stのカバーアルバムとしての圧倒的な完成度が未だに凄く印象的なのでコンセプトからして真逆ともいえる今作は聞きやすいけどう〜ん…って感じ。
印象度★★★☆☆