MORNING GLORY
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 夏の恋人 | 山下達郎 | 山下達郎 | アル・キャップス | 1stアルバム『BEGINNING』収録曲 |
2 | 涙のワンサイデッド・ラヴ | 竹内まりや | 竹内まりや | 山下達郎 | 2ndアルバム『UNIVERSITY STREET』収録曲 3rdシングル『SEPTEMBER』B面(カット) |
3 | ブルー・ホライズン | 大貫妙子 | 山下達郎 | 山下達郎 | 2ndアルバム『UNIVERSITY STREET』収録曲 |
4 | ドリーム・オブ・ユー〜レモンライムの青い風〜 | 竜真知子 | 加藤和彦 | 山下達郎 | 2ndアルバム『UNIVERSITY STREET』収録Ver. 2ndシングルの山下達郎によるリアレンジ |
5 | さよならの夜明け | 竹内まりや | 山下達郎 | Gene Page | 4thシングルB面 3rdアルバム『LOVE SONGS』収録曲 |
6 | Every Night | Alan O'day | 山下達郎 | 4thアルバム『Miss M』収録曲 | |
7 | MORNING GLORY | 山下達郎 | 山下達郎 | 6thシングルB面(アルバム同発) 4thアルバム『Miss M』収録曲 |
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8 | ラスト・トレイン | 大貫妙子 | 山下達郎 | 山下達郎 | 5thアルバム『Portrait』収録曲 |
9 | 悲しきNight & Day | 竹内まりや | 竹内まりや | 山下達郎 | 7thシングルB面、5thアルバム『Portrait』収録曲 |
10 | リンダ | 竹内まりや | 竹内まりや | 山下達郎 | 5thアルバム『Portrait』収録曲 アン・ルイスへ提供 セルフカバー |
11 | ウエイトレス | 竹内まりや | 山下達郎 | 山下達郎 | 5thアルバム『Portrait』収録曲 |
12 | Special Delivery〜特別航空便〜 | 竹内まりや | 山下達郎 | 山下達郎 | 8thシングル 100位圏外 5thアルバム『Portrait』収録曲 |
リリースデータ
1990年9月21日 1997年6月4日(再発) |
初登場48位 100位圏外 |
売上1.9万枚 - |
BMGビクター BMG JAPAN |
竹内まりや5th非公認ベストアルバム。RCA/RVC時代(結婚前1st〜5thアルバム期)の楽曲の中で山下達郎が作詞・作曲・編曲のいずれかに関わった全12曲を時系列に網羅。非公認ベストの中で唯一明確なコンセプト(山下達郎関与曲)で制作され、前年再発されていた1st、5thと『RE-COLLECTIONU』『RE-COLLECTIONV』に続いて、2〜4th、唯一の公認ベスト『VIVA
MARIYA!!』と残りの非公認ベスト『RE-COLLECTION』『BEST
PACK』の一斉再発と共に新規編集非公認ベストとして発売された。その後1997年にオリジナルアルバム全5作+『VIVA
MARIYA!!』と非公認ベスト4作と共に一斉再発された。『VIVA
MARIYA!!』と非公認ベスト4作はこの97年再発が最後となった。公式サイトでは非公認ベストは掲載していないため今作も非掲載。2018〜2019年にリマスターされるまで長らく現行盤だった97年盤では公認非公認に関係なく全作のブックレットに非公認ベスト5作も含めたディスコグラフィーが掲載されていた。
非公認ベストとしては移籍して活動を再開した1984年に『RE-COLLECTION』を発売すると85年に『RE-COLLECTIONU』『『RE-COLLECTIONV』と3作もシリーズを重ねて発売、さらに86年には『BEST PACK』(山下達郎にも同タイトルの非公認ベストがある)がリリースされていた今作は約4年ぶりの非公認ベスト(87年にカセット限定の『NOW SPECIAL 竹内まりや BEST』もあった)にして最後の非公認ベストとなった。
他の非公認ベストはこれといったコンセプトも無くただ出涸らしの如くベスト選曲しまくっただけであるが(しかもオリジナルアルバム5作に対して『RE-COLLECTION』はシリーズで3作も出したのでどんどん出涸らし感が…)、今作は当時も途中から付き合っていたとされる後の夫であり、メインプロデューサー、アレンジャーとなる山下達郎が関与した曲を全曲集めたという明確なコンセプトになっている。移籍以降の竹内まりやはシンガーソングライターとなったため、基本的に竹内まりやが作詞作曲して山下達郎が編曲するというものだが、この当時はそのパターンは「涙のワンサイデッド・ラヴ」「悲しきNight & Day」「リンダ」の3曲のみ。山下達郎が作曲しているとか、別の人の作曲で編曲だけ山下達郎というパターンもあり、山下達郎関与楽曲といっても移籍以降とは制作体制が異なる。また関わっているといってもアルバム全体を総括していたわけではないので、あくまで参加している作家陣の1人でしかなかったという大きな違いもある(つまり山下達郎が全面的にプロデュースして完璧に自分のやりたい方針を貫いて制作できていたわけではない)。それでもそれまでアルバム1作で1〜3曲だったのが結婚寸前の『Portrait』になると急に5曲も手掛けているので2人の信頼度が増しているのも何となく見える。
オリジナルアルバム、しかも2018〜2019年のリマスター盤を揃えていればリマスター音源で自作できてしまうため、今やあまり価値が無い1作ではあるし、この時代の山下達郎関与曲はメイン曲やシングル曲にはほとんど採用されておらず、現在でも有名なのは後のベスト『Impressions』に権利の問題から演奏再録音で収録した「リンダ」くらいしかない。それでもヒット曲に関係なく、山下達郎からこの時代の竹内まりやをちょっと聞いてみようとか、『VIVA MARIYA!!』、『Expressions』、『Turntable』といったRVC時代から選曲された公式ベストとはまた違った角度の竹内まりやと山下達郎の序章的な楽曲集として楽しめる1作だと思う。
印象度★★★☆☆
2021.7.22更新