Portrait
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ラスト・トレイン | 大貫妙子 | 山下達郎 | 山下達郎 | |
2 | Crying All Night Long | 竹内まりや | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | 8thシングルB面 伊藤銀次とデュエット |
3 | ブラックボード先生 | 竹内まりや | 林哲司 | 林哲司 | |
4 | 悲しきNight & Day | 竹内まりや | 竹内まりや | 山下達郎 | 7thシングルB面 |
5 | 僕の街へ | 竹内まりや | 林哲司 | 林哲司 | |
6 | 雨に消えたさよなら | 大貫妙子 | 大貫妙子 | 乾裕樹 | |
7 | リンダ | 竹内まりや | 竹内まりや | 山下達郎 | アン・ルイスへ提供 セルフカバー |
8 | イチゴの誘惑 | 松本隆 | 林哲司 | 林哲司 | 7thシングル 最高80位 売上1.1万枚 |
9 | Natalie | 竹内まりや | 竹内まりや | 告井延隆 | 9thシングル(カット) 最高70位 売上2.4万枚 |
10 | ウエイトレス | 竹内まりや | 山下達郎 | 山下達郎 | |
11 | Special Delivery〜特別航空便〜 | 竹内まりや | 山下達郎 | 山下達郎 | 8thシングル 100位圏外 |
12 | ポートレイト〜ローレンスパークの想い出〜 | 竹内まりや | 安部恭弘 | 安部恭弘 | |
Bonus Tracks(40周年リマスター盤追加収録) | |||||
13 | ウエイトレス(LIVE Ver.) | 1981年8月25日 中野サンプラザ MARIYA POPPING TOUR音源 | |||
14 | Natalie(LIVE Ver.) | 1981年8月25日 中野サンプラザ MARIYA POPPING TOUR音源 | |||
15 | Special Delivery〜特別航空便〜(LIVE Ver.) | 1981年8月25日 中野サンプラザ MARIYA POPPING TOUR音源 | |||
16 | Crying All Night Long with/伊藤銀次(LIVE Ver.) | 1981年8月25日 中野サンプラザ MARIYA POPPING TOUR音源 | |||
17 | ラスト・トレイン(LIVE Ver.) | 1981年8月25日 中野サンプラザ MARIYA POPPING TOUR音源 | |||
18 | リンダ(LIVE Ver.) | 1981年12月22日 厚生年金ホール SO LONG LIVE音源 |
STRINGS ARRANGEMENT:乾裕樹(12)
リリースデータ
1981年10月21日(LP) 1981年10月21日(CT) 1985年2月21日(CD) 1989年11月21日(CD) 1997年6月4日(現行盤CD) 1999年5月21日(限定紙ジャケCD) 2019年3月27日(40周年リマスター盤) |
最高14位 最高17位 100位圏外 100位圏外 100位圏外 100位圏外 初登場26位 |
売上6.6万枚 売上3.7万枚 - - - - 売上0.5万枚 |
Produced by 宮田 茂樹、村上 優、竹内 まりや | RVC RVC RVC BMGビクター BMG JAPAN BMG JAPAN Ariola Japan |
竹内まりや5thアルバム。前作から10ヵ月ぶり。前作以降の2シングル4曲を収録。さらにアン・ルイスへ提供した「リンダ」のセルフカバーを収録。12月に花王のCMタイアップとなった「Natalie」がシングルカットされた。「Natalie」B面にはNHKみんなのうたに起用された新曲「アップル・パップル・プリンセス」が収録された。この曲は散々リリースされた非公認ベストにも未収録で未CD化のままとなっていたが、08年のシングル「縁の糸」C/Wで'08 New Remasterとして初CD化された(アルバムには未収録のまま)。先行シングルの「Special Delivery〜特別航空便〜」が100位圏外になるなど、チャート順位は振るわなかったが、今作は前作を上回る売上を記録した。翌年山下達郎と結婚し、休業に突入したため、今作が独身最後のアルバムとなった。
CD化以降のチャートイン記録は残っていない。またレーベルの変更等で小刻みにRCA時代のアルバムが一斉再発されてきたが、現行盤は長らく97年盤となっていた(公式サイト掲載の品番も97年盤のもの)。99年には山下達郎同様に紙ジャケット仕様の限定盤で再発もされている。97年再発盤には左側にオリジナルアルバムと公認ベスト『VIVA MARIYA!!』、右側には公式サイト非掲載の非公認ベスト5作が表記されている。
97年盤が現行盤のまま20年以上が経過していたが、デビュー40周年の際に初めてリマスターされた。18年11月に1stがまず発売され以降1ヶ月ごとに19年3月まで順次5作のリマスター盤を発売。2019年リマスター盤では前4作同様に1981年8月25日/中野サンプラザ “MARIYA POPPING TOUR” 音源の「ウエイトレス」「Natalie」「Special Delivery〜特別航空便〜」「Crying All Night Long」「ラスト・トレイン」、1981年12月22日/厚生年金ホール “SO LONG LIVE” 音源の「リンダ」の6曲のライブ音源がボーナストラックとして追加収録された。「アップル・パップル・プリンセス」は未収録のままとなった。またベスト盤『VIVA MARIYA!!』収録のカバー音源「Ask Me Why」も5作どれにも収録されなかった。
復帰後はシンガーソングライター、アレンジ山下達郎でほぼ固定(一部例外あり)されるので今作は様々な作家の曲を歌っていた最後のアルバムでもある。RVC時代の最高傑作と公式で宣言しているアルバムでもある。今作はこれで関わってきた国内制作陣による安定感のある曲が並ぶ一方で、自作(特に作詞)が増えているのが特徴。特筆すべきはまだ自作のシングルA面を出していなかったのに自作曲を他者に提供していた点で、これは休業中にも提供曲でヒットを生み出していくのにも繋がっていき興味深い。全体には落ち着いたアルバムで派手さは無いんだけどこれまで以上の安定感があり、確かにここまでの集大成のようでもある。最初にRVC時代の5枚のうち聞くなら『LOVE SONGS』が鉄板だとは思うし、他のアルバムと比べて今作が飛び抜けているわけではないんだけど、今作の高い安定感は非常に心地いい。今作の雰囲気は休業明けへ繋がっていく部分も多々あると思う。「イチゴの誘惑」のようなピーチパイのヒットをもう1度的な大人の思惑が見え隠れする感じもあるが、以降は皆無になるのでこれも御愛嬌。
40周年リマスター盤について
40周年リマスター盤には新たに全体解説、楽曲解説が掲載されており、解説の中で竹内まりや本人のコメントも紹介されている。解説及び歌詞は本編12曲のみでボーナストラックは作詞作曲編曲、歌詞、演奏クレジットの一切が非掲載。今作も引き続き前4作と同じライブ音源。特に1981年8月25日
中野サンプラザ MARIYA POPPING TOUR音源の方はセットリストのうち収録されなかった曲の方が少ないかもう残ってない勢いなのでは…。そんなわけで今回もライブ音源の雰囲気は前4作と同じ感じ。
1st、2ndの時点では『VIVA MARIYA!!』のみの収録になっていた音源のうち「戻っておいで・私の時間」のリアレンジバージョン、「J-Boy」のライブバージョンがリマスター盤に収録され、さらに「ドリーム・オブ・ユー〜レモンライムの青い風〜」のシングルバージョンも収録されたため、ボーナストラックで別音源含めたこの時代の音源を全て収録するのかと思いきや、3rd以降のボーナストラックがライブ音源だけになってしまったのでどうにも面白みが無かった。結局「Ask Me Why」、「アップル・パップル・プリンセス」が収録されずじまいなのは残念。『VIVA MARIYA!!』は「Ask Me Why」のために価値を残すこととなり、「アップル・パップル・プリンセス」を聞くにはシングル『縁の糸』を入手するしかなかったが(初出の9thシングルはレコードのみ)、同年秋に『Turntable』DISC-2『Mariya's Rarities』に収録された。ムーンレーベルでのリマスター盤だと色々な未発表音源が出てきたりしてレア感があっただけに、リマスターと解説以外の付加価値の魅力には乏しかったなぁ…。
2019年40周年リマスター盤 97年盤 99年紙ジャケ限定盤
印象度★★★★☆
2017.11.30更新、2019.4.22リマスター盤追記