VIVA MARIYA!!

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 戻っておいで・私の時間 安井かずみ 加藤和彦 服部克久 1stシングル(アルバム同発) リアレンジ
40周年盤『BEGINNING』ボーナストラックにオーケストラVer.として追加収録
2 ドリーム・オブ・ユー〜レモンライムの青い風〜 竜真知子 加藤和彦 山下達郎 2ndシングル 2ndアルバム『UNIVERSITY STREET』収録Ver.
3 SEPTEMBER 松本隆 林哲司 林哲司 3rdシングル 最高39位 売上10.4万枚
4 不思議なピーチパイ 安井かずみ 加藤和彦 加藤和彦・
清水信之
4thシングル 最高3位 売上39.2万枚
5 二人のバカンス 竹内まりや 林哲司 林哲司 5thシングル 最高42位 売上4.4万枚
6 Natalie 竹内まりや 竹内まりや 告井延隆 9thシングル(カット) 最高70位 売上2.4万枚
7 Sweetest Music DAVID LASLEY PETER ALLEN JAY GRAYDON・
DAVID FOSTER
6thシングル(アルバム同発) 100位圏外
8 涙のワンサイデッド・ラヴ 竹内まりや 竹内まりや 山下達郎 2ndアルバム『UNIVERSITY STREET』収録曲、3rdシングルB面(カット)
9 Morning Glory 山下達郎 山下達郎 JAY GRAYDON・
DAVID FOSTER
6thシングルB面(アルバム同発)、4thアルバム『Miss M』収録曲
10 ウエイトレス 竹内まりや 山下達郎 山下達郎 5thアルバム『PORTRAIT』収録曲
11 目覚め(Waking Up Alone) 松山猛 杉真理 AL CAPPS 1stアルバム『BEGINNING』収録曲
12 僕の街へ 竹内まりや 林哲司 林哲司 5thアルバム『PORTRAIT』収録曲
13 J-Boy 杉真理 杉真理 青山徹 2ndアルバム『UNIVERSITY STREET』収録曲 未発表ライブVer.
40周年盤『UNIVERSITY STREET』に追加収録
14 Ask Me Why JOHN LENNON-PAUL McCARTNEY 伊藤銀次 ビートルズのカバー 未発表音源

ホーン編曲:GREG MATHIESON(7,9)

リリースデータ

1982年6月5日(LP)
1982年6月5日(CT)
1984年(CD)
1986年9月15日(CD)
1990年9月21日(CD)
1997年6月4日(現行盤CD)
最高32位
最高46位
100位圏外
100位圏外
100位圏外
100位圏外
売上1.7万枚
売上1.5万枚
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RVC
RVC
RVC
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BMGビクター
BMG JAPAN

竹内まりや1st公認ベストアルバム。RVC時代唯一の公認ベストアルバムとして公式サイトに記載されている作品。A面はシングル曲、B面はアルバム曲から選曲されているが、「戻っておいで・私の時間」はアレンジャーを変えたリアレンジバージョン、「J-Boy」はライブバージョン、ビートルズのカバー「Ask Me Why」は初収録音源でいずれも今作でしか聞くことができなかったが、2018〜2019年に1st〜5thアルバムの40周年リマスター盤にボーナストラックとして「戻っておいで・私の時間」「J-Boy」は収録された。「Ask Me Why」は何故かそのまま忘れ去られてしまったため、「Ask Me Why」の収録は今作のみのままとなった。また「ドリーム・オブ・ユー〜レモンライムの青い風〜」は今回も山下達郎がリアレンジしたアルバムバージョンでの収録(08年の『Expressions』までシングルバージョンはCD化されず)。山下達郎と結婚して既に活動を停止していたためか、公認作品としては自身最低売上を記録している。

CD化以降のチャートイン記録は残っていない。またレーベルの変更等で小刻みにRCA時代のアルバムが一斉再発されてきたが、現行盤は97年盤となっている(公式サイト掲載の品番も97年盤のもの)。97年再発盤には左側にオリジナルアルバムと公認ベスト『VIVA MARIYA!!』、右側には公式サイト非掲載の非公認ベスト5作が表記されている。

今作以降、84〜85年には『RE-COLLECTION』『RE-COLLECTIONU』『RE-COLLECTIONV』とシリーズで3作、86年には『BEST PACK』、90年には山下達郎が関わった曲のみを集めた『MORNING GLORY』非公認のベストが5作発売されている。これらも全て97年が最後の再発となっている。

 

今作はRVC時代の唯一の公認ベスト盤ながらリマスターが施されての再発もされておらず、見た目もピンクのロゴだけというものなので5作の非公認作との区別がつかない。しかし今作でしか聞けない音源がある、というのは公認作としての最大の特徴だろう。途中まで時系列でシングルが並ぶのに、A面の最後だけ突如飛んで戻って終わるのは謎だが、後半のアルバム曲含めてバランスはいい。未収録になったシングルは他のアルバム曲を犠牲にしてまで入れなくても…という感じの曲しか残ってないし、RVC時代をまとめたアルバムとしては標準的なベストアルバムだと思う。「不思議なピーチパイ」、「SEPTEMBER」を取っ掛かりに聞いてみようというのに最適な1作。また前述の未発表バージョンがあるので全部聞きたい場合も欠かせない。

当時ヒットしなかった今作だが、これ以降をまとめた94年の『Impressions』が最大ヒットを記録する中で、今作もそれ以前をまとめたベストアルバムとして改めて注目が集まっても良かったように思うがあまりそんな形跡が無い。ハッキリ言ってしまえばたぶん1番の不人気作といってもいい勢い。公認作としてCD時代以降にリマスターするとかもうひと押しあれば違っていたのかもしれないが…。あとはタイトルに全くベストアルバムっぽさがないどころか、VIVA MARIYA!!って5作の非公認ベストのタイトルと並べてもむしろ1番非公認っぽいのが後追いリスナーに敬遠されている理由だろうか。

08年の『Exressions』がリリースされるとひとまず竹内まりやを聞くなら『Exressions』が決定盤となった。DISC-1の10曲目までが今作の収録範囲。RVC時代もひとまずそこだけ押さえておけばいいという感じにはなったけど、もう少し聞いてみようというなら今作、そしてオリジナルアルバム5作を聞いてみるのがいいと思う。

VIVA MARIYA!!97年盤 

印象度★★★★☆

2017.12.30更新

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