君に恋したときから
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Bloom | miwa | miwa,her0ism | her0ism | 6/1配信シングル |
2 | 君が好きです | miwa | miwa | NAOKI-T | 7/1配信シングル |
3 | シンクロ | miwa | miwa, 久保田真悟(Jazzin'park), 栗原暁(Jazzin'park) |
久保田真悟(Jazzin'park) | |
4 | あたりまえに | miwa | miwa | her0ism | 8/1配信シングル |
Bonus Track | |||||
5 | Dive Into Summer | miwa,her0ism,Paulina Cerrilla | her0ism |
リリースデータ
2022年8月24日 | 初登場11位 | 売上0.36万枚 | Sony Records |
miwa1stEP。6thアルバム『Sparkle』から半年ぶりのCD作品。タイアップ決定が立て込み、5月末に「Bloom」「君が好きです」のタイアップ決定が相次いで発表され、6月1日に「Bloom」を配信、「あたりまえに」のタイアップ決定が発表された後に「君が好きです」配信が決定して7月1日に配信、同時に今作の発売が告知され、既にタイアップ発表済みだった「あたりまえに」が8月1日に配信された。これにより4曲中3曲が配信済みとなったが8月3日にボーナストラックとしてもう1曲新曲「Dive Into Summer」を追加収録すると発表。各チャートではシングルではなくアルバム扱いとなっていたが何故か収録曲が4曲の時点でもO社では最初からアルバム扱いで登録されていた(O社では新曲4曲まではシングル扱い可能)。公式のソニーのディスコグラフィーではEPと明記しながらも登録は「ミニアルバム」となっている。初登場11位から2週目に173位に吹き飛ぶなどほぼシングルと同様の推移となった。
初回盤は6thアルバム『Sparkle』を引っ提げて3月に行った大阪・東京・愛知の3本のツアーのうち2本目の2022年3月19日東京公演『miwa concert tour 2022"Sparkle"-LIVE at TOKYO DOME CITY HALL』をフル収録したライブBlu-ray付、フォトブック付、三方背スリーブ仕様。
一応1〜4曲目まで恋の芽生えから愛に変わっていくまで1曲ごとに進展していくイメージで並べた“恋”と“愛”をコンセプトにしたEPと説明されている。追加された「Dive Into Summer」もラブソングではあるがこの流れの中には当てはまらず、それゆえにボーナストラック扱いにされたものと思われる。ただ“恋”と“愛”をコンセプトと言われてもmiwaの曲って大半がラブソングじゃなかったっけ…。短髪ハイキック「リブート」以降のシングルCD群ではそうではない曲も連投して違うイメージを見せていたし、本人は30代にになったという年齢だけを理由にしているが結婚して子供も生まれた今になって改めてラブソングや恋の始まりの曲を書くには実生活とかけ離れている事情もあってタイアップの力を借りて…というところもあるようだ。miwaの場合は私生活とmiwaとしての活動は基本的に切り離しているので(インタビューで結婚や子供について答えているものもあるにはある)、あくまで1人のシンガーソングライターmiwaとして改めて“恋”と“愛”をコンセプトにしたという点では今だから書ける視点はある…のかもしれない。
ただそれとは関係なく、近年の傾向としてシングルCDでは比較的バンド路線をA面にしがち、配信曲はほとんど全部エレクトロという傾向があって、配信で出したエレクトロをシングルCDのC/Wに収録するという機会も多かった。今作では「君が好きです」「あたりまえに」にアコースティックな質感がある(アコースティックギターとピアノが入っているがリズムはこざっぱりした打ち込み)ものの全面的に打ち込み、エレクトロ方面寄りで、どうも配信曲の寄せ集め、シングルCDのC/W曲集みたいな印象になってしまい、シングルCD表題曲になるようないわゆる"シングル曲"不在という印象にもなってしまう。
となるとやはり売りは4曲通しての“恋”から“愛”へと深まっていくEPとしての流れにあるとは思うんだけど個人的に完全対象外なのでコンセプトに良さを見出すのが難しくて、単純にアレンジや曲の方向性で聞いた時にC/Wっぽくて弱いなぁ…というのが正直なところ。個人的に結婚や子供の有無は気にしていないが、やはりあれだけ天然アイドルキャラでやってきてデビュー当初よりも中期頃の方がアイドル売りを強めてきていたのでアイドル的に応援していた男性リスナーが多かったはずで(それゆえの売上大激減でもあるはず)、この流れで“恋”と“愛”をコンセプトにしたEPなんて言われてもアイドルmiwaのファンだった大半の男性リスナーは白目にしかならないんじゃないか、どうなのか。購入レベルのファンに向けてもEPメインというよりも『miwa concert tour 2022"Sparkle" - LIVE at TOKYO DOME CITY HALL』ライブBlu-rayが主軸で、ライブBlu-rayを買うほどの熱心なファン向けに新曲集CDもつけてみたくらいな感覚なのかなと。
印象度★★★☆☆
2022.9.17更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。