ONENESS(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ONENESS | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | |
2 | Faith | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | 13thシングル 最高4位 売上4.6万枚 |
3 | fighting-φ-girls | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | 16thシングル 最高5位 売上2.4万枚 |
4 | フィロソフィー | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | |
5 | 月食-winter moon- | miwa | miwa | NAOKI-T | 15thシングル両A面曲 |
6 | キットカナウ | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | 13thシングルC/W |
7 | 君に出会えたから | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | 14thシングル 最高4位 売上3.4万枚 |
8 | ストレスフリー | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | 18thシングル両A面曲(カット) |
9 | Faraway | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | 12thシングル 最高6位 売上3.0万枚 |
10 | 恋の予感 | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | |
11 | It's you! | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | 13thシングルC/W |
12 | 360° | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | 17thシングル 最高5位 売上3.1万枚 |
13 | super heroine | miwa | miwa&NAOKI-T | NAOKI-T | |
14 | 希望の環(WA) | miwa | miwa | 松浦晃久 | 15thシングル 最高10位 売上2.6万枚 |
Horn & Strings Arranged by 金子隆博[BIG HORNS BEE]&NAOKI-T(3)
Horn Arranged by 金子隆博[BIG HORNS BEE]&NAOKI-T(6)
No | タイトル | 備考 |
1 | ありえない!! -MC- |
1stアルバム『guitarissimo』収録曲 MC |
2 | 君に出会えたから -MC- |
14thシングル MC(2014年をオフショット写真を投影しながら振り返る) |
3 | Faith | 13thシングル |
4 | Let me go -MC- |
14thシングルC/W MC |
5 | クリスマスソングメドレーダイジェスト あなたがいないと世界はこんなにつまらない |
スタンダードクリスマスナンバーのメドレー(途中でフェードアウト) 2ndシングル『リトルガール』C/W |
6 | 月食-winter story- | 15thシングル両A面曲 |
7 | Delight(弾き語り) DJ HiKARiE -MC- |
3rdアルバム『Delight』収録曲の弾き語りバージョン、17thシングル『360°』C/Wのライブバージョンと同一音源 9thシングル『ヒカリヘ』C/W「HiKARiE Remix〜English version〜」をmiwaがDJしながら披露 MC(「DJ HiKARiE」直後のMCから後半に向けて観客を煽る途中でフェードアウトしアンコール明けMCへ飛ぶ) |
8 | ミラクル -MC- |
11thシングル MC |
9 | 希望の環(WA) | 15thシングル |
リリースデータ
2015年4月8日 | 初登場3位 | 売上7.6万枚 | Produced by NAOKI-T(1〜13)、松浦晃久(14) | ソニー |
miwa4thアルバム。前作から1年11ヵ月ぶりのアルバム。間にリリースされた6シングルから9曲を収録。シングル収録最多のアルバムとなり、新曲は5曲のみ。A面曲では12thシングル両A面だった「Kiss you」が未収録。また「ストレスフリー」が次のシングルの両A面2曲目としてシングルカットされた。初の海外レコーディングが行われたとされているが、海外レコーディングが行われたのは「ONENESS」と「super heroine」の2曲だけでさらに一部楽器のみである。初回盤はライブダイジェストを収録したDVD付。
ほぼNAOKI-Tだけでオケを制作するという人件費削減っぷりが悲惨な状態だった前作から一転、今作では打ち込み系楽曲3曲を除いて生のバンドサウンドで固め、ミックスも本職エンジニアが担当し、さらにはストリングスやホーンもふんだんに盛り込み、さらにマスタリングを海外発注してTom Coyneに依頼するなど音にこだわっていて、実際に格段に音が良くなっている。一方でNAOKI-Tプロデュースでほぼ統一された挙句に、作曲もほぼ全面介入。前作から急に共作が入るようになったが、ここまで来るとmiwaが深刻な作曲スランプに陥っているのかと不安になる。
単に後からタイアップに起用されるという形では無く、依頼を受けてタイアップ先に寄り添った形で提出するようなガッツリ系タイアップソングが非常に増えた事もあり、全体的にポップで売れ線全開なアルバムという色が濃くなった。売れ線ポップアルバムとしての聞きやすさでは最高傑作な勢いはあると思う。ただ以前からmiwaを聞いていたリスナーにとってはギターはどこ行ったんだ状態だし、タイアップに寄り添わせた歌詞ばかりでmiwa本人の伝えたい言葉が見えなくなったとか、アイドルっぽくなりすぎとかで恐らく違和感だらけのコレジャナイ感全開のアルバムになっているんじゃないかと思う。
まあアイドルポップアルバムとしては優れた1作だとは思うし、今作だけ見ればこれはこれでいいアルバムだと思うんだけど、これまでの作品や今後への期待とか考えると作曲の件といい、かなり心配な感じではある。またC/W2曲は削っても良かったんじゃないかというくらいに、あまりにポップな曲が続きすぎて飽和している感じもあり、当時はイマイチだと思っていた「Faraway」が今作においては物凄く面白い楽曲に感じられた。
海外レコーディングに関しては、90年代と違って現代は本当に制作事情が厳しいんだなぁ…としか。「ONENESS」のギターをBON JOVIのサポートPhil X、ドラムをJoe Richardが担当しているのと、「super heroine」のギターをOrianthiが演奏しているが、2曲ともギターはNAOKI-Tも併記されている。「ONENESS」はそれ以外の演奏は国内ミュージシャンが行っているし、「super heroine」に至ってはそれ以外のオケは全部NAOKI-Tによる打ち込みといった具合。こんな特集レポまで組まれてアピールされても正直海外レコーディングならではの音の凄さは全く分からなかった。
初回盤DVDは90分近くに及ぶライブ映像。ダイジェストと銘打たれているが、収録されている楽曲に関しては「クリスマスソングメドレーダイジェスト」以外は全てフルでの収録。ソニー定番の初回盤DVDにはメニュー画面をつけない仕様は今作にも適用されており、90分近い長さながらメニュー画面が無い。またチャプター分けも適当で、MCは全て前の曲と一緒になっていてMCのみの頭出しは不可どころか、楽曲もチャプター分けされていないものがある。
前3作もライブ映像収録だったが今作は大きく傾向が異なり、時間たっぷりな割には曲数がそんなに増えておらず、代わりにMCがたっぷり収録されている。多くの女性アーティストがアイドルっぽく売り出されても徐々に本当の自分とのギャップに苦しんでいき、活動に影響が出たり、強引なイメチェンを図っていったりすることが多いけど、ここでは純粋無邪気でアイドルよりもアイドルらしい振る舞いが見られ、miwaの明るいアイドル的なキャラクターは天性のものっぽいという事が改めて良く分かる。本物のアイドルでもアイドルとしてのプロ意識みたいなものが垣間見える事が多いんだけどmiwaの場合わざとアイドルっぽく振る舞っているというより、なんかもう本当にそのまんまって感じ。サンタコスとかDJ miwaとか「ミラクル」での振付とか告知の時のキャッチフレーズとかを筆頭に溢れんばかりのmiwaのアイドル性を見よ!とばかりにMCがたくさん収録されており、もはや曲の方がオマケのような勢い。そんなわけでmiwaのアイドルよりアイドルらしいキャラクター性ばかりが強く印象に残るDVDだった。
あとこれまでのアルバムではmiwaの写真がふんだんに使用されていたのに、今回はブックレットでのmiwaの写真が少なく、何故かイラストレーターを起用してしまい、そのタンポポイラストでページを埋めまくり。せっかくLAで撮ってきた写真も見開き1枚のところにコラージュ的に散りばめてまとめて終わり。曲も特典DVDもこれだけアイドル性を前に出し、タンポポに包まれたmiwaというジャケットも狙いまくった感じだったのに、ブックレットの写真を減らしたのは謎だ。
印象度★★★★☆