Sparkle(初回盤A)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Sparkle miwa,her0ism miwa,her0ism her0ism(every inc.)  
2 CLEAR miwa,NAOKI-T,大知正紘 miwa,NAOKI-T,大知正紘 NAOKI-T  
3 リブート miwa,杉山勝彦 miwa akkin 25thシングル 最高12位 売上1.2万枚
4 UUU miwa,NAOKI-T,大知正紘 miwa,NAOKI-T,大知正紘 NAOKI-T  
5 DAITAN! miwa,NAOKI-T,jam miwa,NAOKI-T,jam NAOKI-T 27thシングル 最高13位 売上0.4万枚
6 ティーンエイジドリーム miwa,杉山勝彦 miwa,杉山勝彦 NAOKI-T 26thシングル 最高13位 売上0.7万枚
7 Holiday miwa miwa 山口隆志  
8 Aye miwa,her0ism,Ale Alberti miwa,her0ism,Ale Alberti her0ism(every inc.)  
9 アイヲトウ miwa,NAOKI-T,jam miwa,NAOKI-T,jam NAOKI-T 29thシングル 最高26位 売上0.3万枚
10 Storyteller miwa miwa akkin 26thシングル両A面曲
11 神無-KANNA- miwa miwa,NAOKI-T NAOKI-T 28thシングル 最高21位 売上0.3万枚
12 君の声が miwa miwa,NAOKI-T NAOKI-T  
13 Who I Am(Album Version) miwa,her0ism,Tova Litvin miwa,her0ism,Tova Litvin her0ism(every inc.) 7th配信シングル、27thシングルC/W

 

初回盤A Blu-ray
miwa Billboard Live Tour 2021“miwaCLASSIC”-Live at Billboard Live TOKYO
No タイトル 備考
1 Delight 3rdアルバム『Delight』収録曲 ピアノ伴奏のみ
2   MC
3 friend〜君が笑えば〜 1stアルバム『guitarissimo』収録曲
4   MC
5 アイヲトウ 29thシングル
6   MC
7 みんなでお楽しみメドレー
(春になったら/ミラクル/シャイニー/君に出会えたから)
メドレー 5thシングル/11thシングル/22ndシングル/14thシングル
8   MC
9 月食〜winter moon〜 15thシングル両A面曲
10 片想い 8thシングル
11 オトシモノ 4thシングル
12   MC
13 Faith 13thシングル
14   MC
15 ヒカリヘ 9thシングル
16   MC
17   アンコール MC
18 神無-KANNA- 28thシングル

リリースデータ

2022年2月23日 初登場15位 売上0.6万枚 Produced & Directed by 吉竹直樹 Sony Records

miwa6thアルバム。ベスト盤『miwa THE BEST』から3年7ヶ月、オリジナルアルバムとしては5年ぶり。『miwa THE BEST』以降の5シングルCDから7曲を収録。ベスト以降のシングルCD表題曲は全て収録されたが、配信シングルは「タイトル」「RUN RUN RUN」「Look At Me Now」「Who I Am」がリリースされていて全てその後のCDシングルC/WとしてCD化されているが今作には「Who I Am」をAlbum Versionとして収録したのみで「タイトル」「RUN RUN RUN」「Look At Me Now」は未収録。また前作以降のシングルでベスト盤に収録された「シャイニー」「We are the light」「アップデート」の3シングルはオリジナルアルバムには未収録となった。

初回盤Aは2021年12月に大阪、横浜、東京で行われた「miwa Billboard Live Tour 2021“miwaCLASSIC”」から12月12日Billboard Live TOKYO公演の模様を収録したライブBlu-ray付、スリーブケース仕様、豪華ブックレット仕様。別冊のフォトブックではなく、ブックレットの写真が多めで厚みがあるものとなっている(プラケース12o仕様)。
初回盤Bは3作目となるMV集Blu-ray『miwa clips vol.3』付属。MV集は単独発売されているのはvo.l.1のみでvol.2は『miwa THE BEST』初回盤にDVD、完全限定生産盤にBlu-rayで付属していた。またvol.2は該当期間のMVのうちシングル初回盤収録済みのMVは全てカットして未発売MVのみ収録していたため、今回のvol.3にはvol.2未収録になっていたMVと今作収録範囲のMVがまとめて収録された。MV集でDVDの発売が無いのは初。
通常盤はCDのみ。

オリジナルアルバムで初回盤が2種あるのは初、また付属する映像の内容が完全に異なる複数商法はアルバムでは初となったが(前作のベスト盤はDVDかBlu-rayかの違い)、売上は激しく落ち込み、アルバムでは初のトップ10落ちとなり、1万枚も遥かに遠い売上となった。

まさかの5年ぶり。10周年を待てずにベスト盤を出すなど明らかに売りに焦っている状況だったがベスト盤後にロングヘアーをバッサリカット、ベスト明け最初のシングルは配信だったがベストから1年経過して改めて短髪イメチェンを前面に打ち出して再始動をアピールした「リブート」直後に水泳の萩野公介との結婚が報道された。これら結婚の詳細報告は全て報道と萩野公介によるもので、miwa本人は詳細を公表しない方針を取り、FCサイトで結婚は報告したものの相手の名前は出さず、出産時にも一切の報告をしなかった萩野公介が年明けの公開練習の際に年末に子供が生まれていたと公表した事で判明した。また明確な産休突入も公表せず事前にレコーディングしていた楽曲を10周年を迎えた2020年3月にも配信で発表、それ以降は新コロ騒動もあって長期で休止している雰囲気を出さずに乗り切り、夏にはシングルをリリースして早くも本人稼働の活動を再開しており、配信ライブも行っていた。その後もタイアップによるシングル発売が続いてのようやくのオリジナルアルバムとなったため、実に前作から5年ぶりとなった。

新曲は5曲用意されたが新曲はmiwaのギター演奏も無いアレンジャー1人オケ制作の打ち込みエレポップばかり(「CLEAR」のみNAOKI-Tともう1人サポートギターがいる)。結果的にバンド編成は既出シングルのうち「リブート」「ティーンエイジドリーム」「アイヲトウ」「Storyteller」「神無-KANNA-」のみ。アルバム制作の予算が極端に下りなかったのだろうか、シングルがけっこうガツンと力強くロックしていて新生miwaを感じさせるスケールの大きさもあっただけに、新曲が打ち込みエレクトロばかりなのは率直に残念。また以前は作曲がNAOKI-T頼りっきりになっていたが、今作では完全にコライト方式の作り方に切り替えたのか、作詞まで共作連発。インタビューでもコライトする事で新しい方向性を引き出せるような事を語っているので、もう1人ではより良い新曲を生み出すことができないとも取れてしま

この結果、シングルをロック路線で攻めてギターへの原点回帰、さらに進化したカッコいいmiwaを期待させながら、アルバムでの新曲が全部エレクトロポップ路線と完全剥離してしまい、シングルで変化の兆しを感じさせながら結局今までとあまり変わらない感じになってしまった。アルバムとしてはバランスを取ってバラエティ豊かになったとはいえこれは極端すぎないか。正直かなり期待外れに感じてしまうところが大きいのはシングルとアルバムの方向性が真逆すぎたためで、トータルでは『Delight』以降は個人的には全部上回ったかなとは思う。でもこれではせっかくの短髪イメチェン以降の心機一転の攻めの姿勢が全部チャラになってしまったかのようでどうもなぁ…。あとタイトルも前作がSPLASHで今回がSparkleってなんかイメージ的には水が光に変わっただけでどっちもはじけるイメージで被ってしまっているような気がするし、今作そもそも聞かれる事すらなく一気にリスナーがいなくなってしまった感があるだけにもう少しやりようはあったようには思う。やたら残念感が漂うのはその辺りか。

初回盤AのBlu-rayには『miwa Billboard Live Tour 2021“miwaCLASSIC”』を収録。メニュー画面は作られているがBlu-ray特有のポップアップ機能は搭載されていない。通常のライブとは異なりアコースティック編成。1曲目「Delight」も原曲はエレクトロ系だったがここではピアノサポートの演奏とボーカルのみのピアノバージョンで披露し、全く違った味わいの1曲に生まれ変わっている。続く「friend〜君が笑えば〜」以降は本人とサポートのアコースティックギター2本+ピアノの3人編成で進行。「月食〜winter moon〜」からはバイオリンとチェロの2人も追加される。

全体に予想以上におとなしめ。盛り上がる曲はメドレーで1コーラスずつまとめていてほぼバラード中心で聞かせる内容になっているのと年齢を重ねたためかMCでのmiwaも以前のアイドル然とした振る舞い(いわゆる「miwa」で検索しようとすると筆頭候補で「miwa あざとい」が出てきてしまっていた頃のイメージ)が無くなっていてすっかり落ち着いた大人になったように思う。歌は安定しているがリズム隊なしの編成が物足りなく、声出し禁止の環境の中では思うように盛り上がれないのでこういったビルボードスタイルの方が圧倒的に状況に適しているとはいえバンドスタイルまでは持っていった方がやはり幅は出るかなとは思う。前作はレンタル格下げしたので久々にライブも見ようかと思った程度で調べなかったのが良くなかったが、ビルボードといってもアコースティックバンド形式くらいだと思っていたのでベースドラムパーカッション等のリズム隊は入れないアコースティックスタイルは物足りなかったのが正直なところ。

あとライブ用のアレンジも担当したというピアノ担当のejiさんだが、Buono!のバックバンドで見かけてから女子流にも参加していた事あったしけっこうあちこちのサポートやってるんだな。

人気激減はやはり親しみやすい明るい天然アイドルキャラで売っていたのが突如の出来婚を隠しきれず認めはしたものの、異常なまでに伏せた事で物凄い勢いでリスナーと距離取った感が出たのが響いたんじゃないかとは思う。前述のようにとっくに周知なのにmiwa側からは相手の名前も公表しなかったほどダンマリ決め込み、今作が2019年に制作が進んでいて10周年の2020年にリリースを目指していたという話にしても、明らかにてアルバム制作佳境の段階で産休で制作が止まった事が確実ながらその後に始まった新コロ騒動で先の予定も含めて全部白紙になったためとするなど全部新コロ騒動のせい一辺倒にしており、とことん徹底。ここまで来ると本人というよりアイドル売りしていた事務所の意向が強そうな気もするが…。

B09P1SP76H初回盤AライブBlu-ray付  B09P1RV2SD初回盤B『miwa clips vol.3』Blu-ray付  B09P1SP76J通常盤 

印象度★★★★☆

2022.3.20更新

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