秋の日に

No タイトル 作詞 作曲 Produced by 原曲、備考
1 あばよ 中島みゆき 中島みゆき 小林武史 研ナオコ(1976)
1stカバーアルバム『ROMANCE』初回盤DISC-2収録曲
2 飾りじゃないのよ 涙は 井上陽水 井上陽水 小林武史 中森明菜(1984) 11/4先行配信
3 まちぶせ 荒井由実 荒井由実 小林武史 三木聖子(1976)、石川ひとみ(1981)、荒井由実(1996)※
4 DESIRE-情熱- 阿木燿子 鈴木キサブロー 小林武史 中森明菜(1986)
5 愛の戯れ 橋本淳 筒美京平 小林武史 平山みき(1975)
6 恋におちて-Fall in love- 湯川れい子 小林明子 小林武史 小林明子(1985)

Strings Arranged by 小林武史&四家卯大(3)

※「まちぶせ」は最初に提供された三木聖子版はヒットせず、1981年の石川ひとみ版のカバーがトップ10ヒットしていて一般的には石川ひとみのヒット曲として知られていると思われる。1996年に一時的に松任谷由実から荒井由実名義に戻してセルフカバーした荒井由実のシングルとしてもヒットした。

リリースデータ

2022年11月23日 初登場3位 売上3.0万枚 ユニバーサル

宮本浩次カバーミニアルバム。『ROMANCE』から2年ぶりのカバー作品。2021年のオリジナルアルバム『縦横無尽』以降リリースは無く1年1ヶ月ぶりの今作が久々の新作となった。6曲のカバーを収録。「あばよ」は『ROMANCE』初回盤付属の『宮本浩次弾き語りデモ at 作業場』に収録されていた楽曲だが、今作で改めてレコーディングされた。それ以外は初出カバーとなる。11月4日に「飾りじゃないのよ 涙は」が先行配信された。

初回盤は2021年10月20日『TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽」at 川口総合文化センター リリア メインホール』をフル音源収録した2枚組ライブCD付属

『ROMANCE』が結果的にオリジナルアルバムどころかエレファントカシマシをも遥かに凌ぐ大ヒットになってしまい、カバー需要の方が高い徳永英明『VOCALIST』状態になってしまう事が懸念されるが、今作もなんか要請に応えて出したような…『ROMANCE』当時から候補のデモはたくさんあると語られていたのもあってその中から前作で選ばれなかった曲をチョイスするだけでも『ROMANCE2』どころか『3』『4』…と作れたんだろうけど、なんかシリーズ化してしまうと『VOCALIST』状態待ったなしになってしまうしで続編的な売り出し方もあまりされていない様子。結果今作は前回が嘘のように低迷したが、カバーイメージがつきすぎるのもどうかと思うし、ミニアルバムに留めておいたのは良かったとは言えば良かったのかもしれない。

そんなわけで『ROMANCE』とほぼ同じ印象の7,80年代の女性ボーカル歌謡ヒットカバーが並んでいる前作の純然たる続編。『ROMANCE2』というより『ROMANCE1.5』みたいな感じだろうか。『ROMANCE』との違いは今回も小林武史プロデュースだが、おなじみ四家卯大を招いてのストリングスアレンジは1曲のみ。『ROMANCE』では12曲中8曲にストリングスを使用して明らかに使いすぎな印象だったので今作の方がシンプルに聞こえる。「あばよ」はキーボードとドラムしかないが、それ以外は宮本もギターを弾いており、ギター弾き語りに最小限のバンドアレンジを加えたようなシンプルな仕上がり。「恋におちて-Fall in love-」なんか宮本のエレキギター弾き語りに小林武史がピアノキーボードを添えるような寄り添うアレンジになっていて、自身の担当領域でアレンジを支配してしまうような事をしていない。いわゆるコバタケ感はかなり薄めで、『ROMANCE』以上に宮本デモに必要最小限なアレンジだけ施したような印象。

昭和の女性ボーカルヒット曲は膨大にあるので、まだまだ続編はいくらでも作れそうな企画作ではあるし、何を歌っても宮本の歌に変えてしまう存在感は確かなものではあるんだけど、是非また続編聞きたいと思うほどでもないというか…。

B0BKJRJPXZ初回盤ライブ2CD付  B0BKJPKC7S通常盤 

印象度★★★☆☆

2022.12.24更新

※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。作詞作曲プロデュース演奏表記は公式サイト参照。

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