CONTRALTO
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 終り初物 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
2 | おはよう | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
3 | ルチル(Rutile Quartz) | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 小林信吾 | |
4 | 歌うことが許されなければ | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
5 | 齢寿天任せ | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
6 | 観音橋 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 小林信吾 | |
7 | 自画像 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
8 | タグ・ボート(Tug・Boat) | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
9 | 離郷の歌 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 小林信吾 | 46thシングル 最高13位 売上1.4万枚 |
10 | 進化樹 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 46thシングル両A面曲 |
11 | 終り初物(TV-MIX) | カラオケバージョン | |||
12 | 観音橋(TV-MIX) | カラオケバージョン |
リリースデータ
2020年1月8日 2020年2月12日(LP) |
初登場3位 | 売上4.1万枚 | Produced by 瀬尾一三、中島みゆき Co-Produced by 小林信吾 |
ヤマハミュージック |
中島みゆき43rdアルバム。ライブリクエスト盤を経て2年2ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。2018年は新曲発表が無く、2019年9月に46thシングルをリリース。アルバム発売が年明けとなったため2019年は1997年以来2度目となるアルバムリリースが無い年となったが、1997年も2019年もシングル1枚は出しているので1975年のデビューから毎年レコード/CDリリース記録は継続した。シングルから2曲とも収録。2曲ともドラマ『やすらぎの刻〜道』主題歌となったが、さらに「終り初物」「観音橋」も主題歌に起用され今作に初収録となった。この2曲は普段シングルに収録されているTV-MIX(カラオケ)がラストに収録されている。今回もStephen Marcussenがマスタリングを担当。遅れてLP盤でも発売され(LPは手塚和巳によるハイレゾマスター音源からのカッティング)た。『大銀幕』の再発含めて3連続で瀬尾一三がプロデュースを担当した楽曲を集めたコンピレーションアルバム『時代を創った名曲たち3〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜』と同時発売。
『やすらぎの刻』にだいぶ引っ張られたなぁ…という老いを感じさせるようなおとなしめの1作。10曲中4曲も『やすらぎの刻〜道』主題歌だというのもあるが、そもそも前作『やすらぎの刻』は主題歌は「慕情」で1曲通したのに、今回の『やすらぎの刻〜道』は「慕情」を当初そのまま起用していたのに続けて新曲を4曲も主題歌に連続起用する(つまり5曲も主題歌にした)という状態でここまでズブズブな関係になるとは思わなかった。勇ましい感じの曲も「おはよう」などあるにはあるが以前ほどのパワーは無く、基本的にはしっとりと歌い上げる曲中心で、もちろんおとなしいだけではないんだけど、どうにもこれまでのインパクトは上回れなくなったように思う。前作までは徐々に落ち着きつつもそれでも衰えを感じさせない貫禄を保ち続けてきていたように思うけど今回はガクンと来た感じがするなぁ…。まだまだ凄みは健在ではあるし、じっくり聞いて良さが染み出てくるアルバムだとは思う。
現在72歳の瀬尾一三が同時期に発売した著書『音楽と契約した男』内でひとまずの自身の仕事の線引きとして75歳までという目標を掲げているので(もちろんやれれば続けたいともしているが)、思っている以上に残り時間は少なく、今のところ2連続2年おきになっているので瀬尾さんが75歳になるまでにオリジナルアルバムは残り1枚(2年より短いスパンで出せばなんとか2枚、年1ペースに無理やり戻せばギリ3枚)だろう。中島みゆきの活動に瀬尾一三は絶対に欠かせない存在になって30年以上経過しているし、現行の制作体制も著書に書かれているが他の人に今更任せるとかちょっと無さそうなくらい瀬尾一三に任せる部分を任せている現行のやり方からして瀬尾一三が一線を退いたら新曲もライブもかなり難しそうだ。中止になったとはいえラストツアーをこのタイミングで掲げたのもあって、キャリアの終着点はもう見据えているんだろうな。
印象度★★★☆☆