はじめまして
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 僕は青い鳥 | 中島みゆき | 中島みゆき | 小野崎孝輔 | |
2 | 幸福論 | 中島みゆき | 中島みゆき | 小野崎孝輔 | |
3 | ひとり | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | 15thシングル 最高5位 売上16.9万枚 別アレンジ |
4 | 生まれた時から | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | |
5 | 彼女によろしく | 中島みゆき | 中島みゆき | 小野崎孝輔 | |
6 | 不良 | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | |
7 | シニカル・ムーン | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | |
8 | 春までなんぼ | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 | |
9 | 僕たちの将来 | 中島みゆき | 中島みゆき | 小野崎孝輔 | |
10 | はじめまして | 中島みゆき | 中島みゆき | 倉田信雄 |
リリースデータ
1984年10月24日(LP) 1984年10月24日(CT) 1984年11月5日(CD) 1986年11月5日(再発) 1989年3月21日(ゴールドCD) 1990年5月21日(再発) 2001年4月18日(CD) 2008年10月1日(限定紙ジャケCD) 2018年4月4日(HQCD/リマスター) |
最高1位 最高2位 - - - - - 初登場222位 初登場165位 |
売上19.9万枚 売上9.8万枚 - - - - - 売上0.07万枚 売上0.04万枚 |
Producer あいらんど | キャニオンレコード キャニオンレコード キャニオンレコード キャニオンレコード ポニーキャニオン ポニーキャニオン ヤマハミュージック ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
中島みゆき11thアルバム。前年にリリースされたシングル「あの娘」は未収録。3月にリリースされた「ひとり」のみ収録されたが、アレンジャーが船山基紀から倉田信雄に変更され、完全な別アレンジとなっている。参加した2人のアレンジャーのうち小野崎孝輔は演奏には参加していないが、倉田信雄は全曲にピアノ及びキーボードで参加している。今作はセルフでは無くあいらんどというプロデューサー表記になっているが、これは中島みゆきの個人事務所の社名のようだ。
初CD化は前作よりさらに短くLP/CTリリースから12日後だった。以降何度かの再発を経てされているが01年にヤマハから一斉再発されたものが長らく現行盤となっていた。08年には紙ジャケで限定再発もされている。2010年以降に1枚97,200円にてクリスタルディスクとして通販限定で発売された際はリマスターされている。2014年に9th〜18thまでの10作品が『中島みゆきBOX2』として受注限定生産で通販限定で販売されている。2018年にはこのBOXのリマスター音源を使用した初のリマスター盤がHQCDとして3回に分けて18作品順次リリースされた。今回入手したのは01年盤。
11作目にして1stみたいなタイトルだが、今作以降を「御乱心の時代」と自称しているらしく、リスナーの間でもそれが定着しているらしい。前作にも兆候はあったので、てっきり前作も含まれているのかと思ったけど、一応定義では今作から『中島みゆき』までのアルバム5作が御乱心の時代とのこと。新たな方向性を求めて模索し続けていく事からそう名付けられたようだが、前作に続いて今作でもアレンジャーを一新。80年代半ば頃から制作に参加し、ライブにおいては90年代半ばから00年代後半まで長くサポートを続けていたさだまさしとの仕事でも広く知られるキーボーディスト倉田信雄をメインにしているためか、ピアノやストリングスのアレンジが目立つが、それ以上に随所でこれまでになかったロック的なアプローチを試みているのが印象的。時代が時代だけに激しくギターが鳴ったかと思ったらすぐに引っ込んでしまったり、80年代特有の独特のサウンドバランスにより、やや遠慮がちではあるんだけどこれまでに比べればかなり攻め込んだアプローチだと思う。90年代以降の中島みゆきのヒットシングルのイメージを第1に持っていると大体今作辺りまで来てようやくその兆候が少し出てきた感じはした。サウンド面同様に作風も模索気味だけに特にこれといった曲はあまりないように感じられたがタイトル曲である「はじめまして」は1つ抜けていい曲だと思ったし、とりあえず次への期待が持てるような終わり方になっていると思う。
印象度★★★☆☆