LOVE OR NOTHING
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 空と君のあいだに | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | 31stシングル 最高1位 売上146.6万枚 リアレンジ |
2 | もう桟橋に灯りは点らない | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
3 | バラ色の未来 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
4 | ひまわり"SUNWARD" | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
5 | アンテナの街 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
6 | てんびん秤 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
7 | 流星 | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
8 | 夢だったんだね | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
9 | 風にならないか | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
10 | YOU NEVER NEED ME | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 | |
11 | 眠らないで | 中島みゆき | 中島みゆき | 瀬尾一三 |
Strings Arranged by David Campbell(1,10,11)
Brass Arranged by David Campbell(6)
リリースデータ
1994年10月21日 1994年10月21日(APO-CD) 2001年6月20日(現行盤CD) 2008年11月5日(限定紙ジャケCD) |
初登場1位 初登場11位 - 初登場296位 |
売上32.0万枚 売上5.4万枚 - 売上0.05万枚 |
Produced by 瀬尾一三、中島みゆき | ポニーキャニオン ポニーキャニオン ヤマハミュージック ヤマハミュージック |
中島みゆき22ndアルバム。ドラマ『家なき子』主題歌に起用された「空と君のあいだに」をリアレンジで収録。12月に公開された劇場版『家なき子』主題歌には今作収録のバージョンが起用された。両A面の「ファイト!」は83年の『予感』からのシングルカットだったため収録していない。「空と君のあいだに」は2作目のミリオンヒットにして自身最大のヒット作となった。シングルの大ヒットにしてはアルバム売上は伸び悩んでいるものの、88年の『グッバイガール』以来のO社1位にして、オリジナルアルバム最後の1位獲得、90年代以降(正確には84年以降)のオリジナルアルバムとしては最大のヒット作となった。通常プレイヤーで再生可能ながら高品質な素材を使用して高音質化を図ったAPO-CDと同時発売。01年にヤマハから一斉再発されたものが現行盤。08年には紙ジャケで限定再発もされているが、今作は1度もリマスターされていない。今回入手したのはオリジナル盤。
最大のヒット作「空と君のあいだに」だが、今作においてはほぼリズム隊を排除(サビや終盤など盛り上がる部分でドン・・・ドコドン…と鳴る程度)、ほとんどギターとストリングスだけで構成。力強さ全開だった歌唱もアレンジに合わせてややしっとりした雰囲気になっている。当初はせっかくのヒット曲を何だかアルバム本編前の導入部(オープニングSE)みたいな使い方をしちゃってシングルバージョンの方が盛り上がって良かったのに…とも思ったが、じっくり聞いてみるとこのバージョンも素晴らしい。本当に悪になった感じのシングルのボーカルもパワフルでいいんだけど、案外少し柔らかく歌っているこっちの方が「悪になる」決意がけっこうじわじわくるような…。
以降は通常のバンド編成による楽曲が多く並んでいるが、この頃までくると極端な古さはもう感じなくなっていて、重厚なサウンドはひたすらカッコいいし、凄みを増したボーカルもこれぞ中島みゆきといった印象(リアルタイムで耳にした最初の曲が「空と君のあいだに」、数年後の「命の別名」「糸」ということもあってファーストインプレッションがそこになっているせいもあるけど)。さすがに「空と君のあいだに」が名曲すぎて他がかすんでしまう部分はあるものの、非常に聞きごたえがあって作風自体はしっくり来る好印象の1作。「空と君のあいだに」を名曲だと思えるなら基本的にガッカリすることは無いアルバムだと思う。
印象度★★★★☆
2016.2.12更新