歌暦
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 片想'86 | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 5thアルバム『親愛なる者へ』収録曲「片想」のリメイク |
2 | 狼になりたい | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 5thアルバム『親愛なる者へ』収録曲 |
3 | 悪女 | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 11thシングル |
4 | HALF | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 14thアルバム『36.5℃』収録曲 |
5 | 鳥になって | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 9thアルバム『寒水魚』収録曲 |
6 | クリスマスソングを唄うように | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | スタジオ音源未発表曲 |
7 | 阿呆鳥 | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 4thアルバム『愛していると云ってくれ』収録曲「あほう鳥」リメイク |
8 | 最悪 | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 14thアルバム『36.5℃』収録曲 |
9 | F.O. | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 14thアルバム『36.5℃』収録曲 |
10 | この世に二人だけ | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 10thアルバム『予感』収録曲 |
11 | 縁 | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 10thアルバム『予感』収録曲 |
12 | 見返り美人 | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 19thシングル |
13 | やまねこ | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 20thシングル(カット) |
14 | 波の上 | 中島みゆき | 中島みゆき | 椎名和夫 | 14thシングル『あの娘』C/W |
リリースデータ
1987年2月21日 2008年11月19日(再発) |
初登場1位 初登場120位 |
売上8.5万枚 売上0.1万枚 |
Produced by 椎名和夫、miss M.(あいらんど) | ポニーキャニオン ヤマハミュージック |
バンドメンバー
Guitar & Chorus | 椎名和夫 |
Bass | 伊藤広規 |
Drums | 島村英二 |
Percussion | 斉藤ノブ |
Guitar & Chorus | 斉藤英夫 |
Acoustic-Midi-Piano & Synthesizer | エルトン永田 |
Synthesizer & Organ | 重実徹 |
Saxophone | 斉藤清 |
Chorus | 杉本和世、ジャッキー、デビー |
Vocal & Guitar | 中島みゆき |
中島みゆき1stライブアルバム。1986年12月18〜21日まで両国国技館で行われたライブ「歌暦Page86 -恋歌-」の模様を収録。全曲ではなく一部楽曲はカットされている。当時のアルバムはまだレコード、カセットでも発売されていたが今作はCDのみでの発売。長らく再発されていなかったが、08年に再発されそちらが現行盤となる。今回聞いたのは87年盤。
この時期かなり音にこだわっていたようで最新作『36.5℃』でも海外のエンジニアを起用するなどしていたが、今作もレコードやカセットで発売せずに次世代の新規格であったCDのみを採用し、2スピーカーでも立体的に聞こえるというドルビーサラウンドステレオを導入し、音が立体的に聞こえるような工夫がされている旨が別冊のライナーにかなり細かく記載されている。加えて全ての楽器をどのような配線で録音し、どのような処理を行ったのかを図解していたり、全演奏メンバーの機材データの詳細も記されている。映画を中心とした映像作品においてドルビーデジタルサラウンド5.1chが一般的になり、立体的に聞きたいならスピーカー増やすのが標準になってからリリースされた再発盤ではドルビーサラウンド云々のくだりはバッサリカットされているようだけど。
選曲は最新作『36.5℃』収録曲が多いが、何故かそれ以外は直近の作品が無く、この時点でも少し前の9、10thアルバムから数曲、さらに初期の4、5thアルバムの曲をタイトル表記を変更したリメイクバージョンで演奏している。「クリスマスソングを唄うように」は未発売曲で今作のみ収録の楽曲になるようだ。有名な曲はあまり入ってないんだけど、音にこだわっていただけの事はあるのか、87年のCDにしては音は小さいもののボリュームをちょっと上げれば適度に音に迫力があるように感じられた。コンピューターサウンドでリズム隊を処理したことによる時代性の強かったスタジオ音源に対して生演奏になっているライブ音源は格段に今でも聞ける音になっているし、何よりボーカルの迫力もスタジオ音源よりパワフルで当時から中島みゆきが圧倒的なライブアーティストだったことが分かる。MCは少ししか収録されていないが、メンバー紹介のMCがなんかとっても凛々しいのもスタジオ音源だけでは味わえないライブ盤ならではのポイントだ。
またライブアルバムとしては次の作品まではかなりの20年以上のブランクがある。加えてライブ映像作品としても90年代になってから「夜会」シリーズを中心にリリースされるようになるが、80年代以前のライブを収録した映像作品は出ていないようで、86年のライブを収録したこのアルバム、かなり貴重な記録ということになる。これはイコール瀬尾一三が固定アレンジャーになる前の唯一のライブ作品ということでもあるし。
印象度★★★★☆
2016.1.3更新