今年の夏はモア・ベター

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考 演奏楽器
1 東京ラッシュ 細野晴臣 細野晴臣 細野晴臣 細野晴臣のカバー Addtional drums
2 夏の海 森高千里 高橋諭一 細野晴臣 6thアルバム『ROCK ALIVE』収録曲 リアレンジ  
3 Hey! 犬 森高千里 細野晴臣 細野晴臣    
4 ア・ビアント 森高千里 コシミハル 細野晴臣
コシミハル
   
5 風来坊 細野晴臣 細野晴臣 細野晴臣 はっぴぃえんどのカバー Addtional drums
6 ビーチ・パーティー   細野晴臣 細野晴臣 Instrumental  
7 カリプソの娘 森高千里 細野晴臣 細野晴臣   Steel drum
ミラクルライト(Twist Version) 森高千里 細野晴臣 細野晴臣 33rdシングル 最高20位 売上3.0万枚 リアレンジ  
9 ミラクルウーマン(Vinyl Version) 森高千里 細野晴臣 細野晴臣 33rdシングルC/W
31stシングル『Let's Go!』限定アナログ盤のみ収録の
Miracle master mix
Addtional drums

リリースデータ

1998年5月21日 初登場10位 売上6.2万枚 Produced by 細野晴臣 Zetima

森高千里12thアルバム。厳密には通常のオリジナルアルバムとは異なる細野晴臣プロデュースによる企画アルバム。前作以降の3シングルのうち細野プロデュースによる33rdのみの収録で「SNOW AGAIN」「電話」は未収録(次のアルバムに持ち越された)。「東京ラッシュ」は細野晴臣のカバー、「風来坊」は細野が所属していたはっぴぃえんどで細野がボーカルを担当していた楽曲のカバー、「夏の海」は細野によるリアレンジで収録、「ミラクルライト」もリアレンジされて収録されている(シングルでは森高がドラムを演奏していた)。「ミラクルウーマン」は31stシングル『Let's Go!』の限定アナログ盤に先に収録していた「ミラクルウーマン(Miracle master mix)」をVinyl Versionと題しての収録になっている模様。また今作もアナログ盤でも同時発売された。シングル「ミラクルライト」は前後のシングルよりも大幅な売上不振となっていたが、今作もトップ10入りギリギリとなる不振となり、前作の30万枚越えから一気に10万割れへと大暴落し、1stアルバムに続くフルアルバムでの下から2番目の売上となった。

突如の細野晴臣全面プロデュースとなったが、多少は森高千里に合わせているのかもしれないがほぼ当時の細野晴臣の世界観がそのまま炸裂しているようで、いつものドラム演奏もほとんど入っておらず、基本的に細野晴臣(と「ア・ビアント」のみコシミハルも参加)が1人で全面的にオケ制作したまったりゆる〜い感じの楽曲が続く。あまりにも方向性が違う上に、別にそんなにマニアックな事をやっているわけではなく普通にポップスであるんだけどつかみどころのないゆる〜い空気感は率直に、ヒットチャートでは勝負できそうにないような地味すぎるところがあり、ここで一気にファン離れが加速してしまったのも仕方なかったと思う。良い悪いというより戸惑うし、「?」がひたすら浮かぶような1作。

ただでさえ落ち込みかけていた売上を一挙大暴落させてしまい、次回作でも10万越えまでは回復しないというくらいの人気急落面での破壊力を見せた謎のアルバムとなってしまったが、細野晴臣リスナーの間では評価が高いようで、基本的に細野晴臣のファンであれば楽しめる内容になっているようだ。実際細野晴臣の世界観に森高千里がゲスト参加(featuring的な)しているような感じで「ビーチ・パーティー」はインストなので森高千里の参加は若干のコーラス(表記上はVoice)だし、「ミラクルウーマン」に至っては作詞表記とVocal表記はあるが歌詞表記が無く実際インスト状態でやはり若干のコーラスが入っている程度、2曲が細野作品のカバーだし、細野晴臣のディスコグラフィーに入るような企画作だと思う。

今年の夏はモア・ベター  今年の夏はモア・ベター [12 inch Analog]  

印象度★★★☆☆

2020.2.24更新

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