LUCKY 7

No タイトル 作詩 作曲 編曲 備考 演奏楽器
1 手をたたこう 森高千里 森高千里     Drums,Piano,Chorus & Guitar Solo
2 短気は損気 森高千里 高橋諭一 高橋諭一   Drums & Piano
3 晴れた日曜日 森高千里 高橋諭一 高橋諭一   Drums & Piano
4 地味な女 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫   Drums
5 遠い昔 森高千里 高橋諭一 高橋諭一   Drums & Piano
6 ばっさりやってよ 森高千里 高橋諭一 高橋諭一   Drums & Piano
7 私の夏(アルバム・ヴァージョン) 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 18thシングル 最高5位 売上38.2万枚 Drums & Piano
8 I LOVE YOU 森高千里 伊秩弘将     Drums & Piano
9 ハエ男 森高千里 森高千里   19thシングル(カット) 最高12位 売上13.6万枚 Drums & Piano(left channel)
10 渡良瀬橋 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 17thシングル 最高9位 売上31.0万枚 Drums,Piano & Recorder
11 さよなら私の恋 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫   Drums
12 友達の彼 森高千里 伊秩弘将     Drums
13 男のロマン 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫   Drums & Piano
14 Memories 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 19thシングル両A面曲(カット) Tom Tom Solo

リリースデータ

1993年5月10日
1998年5月21日(再発)
初登場3位 売上42.1万枚 Produced by YUKIO SETO
Sound Produced by 斉藤英夫(44,7,10,11,13,14)
WEA Japan
Zetima

森高千里8thアルバム。前作から半年でのリリース。前作以降の2シングルを収録。18thC/Wは前作からのシングルカットだったため、17th両A面「ライター志望」のみ未収録となった。6月25日には「ハエ男」「Memories」が両A面で2曲ともSingle Versionとしてシングルカットされた。8枚目のアルバムながら『LUCKY 7』なのは芸能界デビュー7周年のタイミングとかけているものと思われる(歌手としては87年デビューなので93年はデビュー6周年)。シングル2作が立て続けに30万枚を突破するこの時点での最高ヒットを記録、今作も前作から一転して前作の2倍以上の売上を記録して初の40万枚突破となった。97年にZetimaへ移籍した後に何故か今作のみ98年にZetimaで再発された(12thアルバム『今年の夏はモア・ベター』と同発)。

基本的には前作で展開した自ら楽器演奏路線を推し進めた形だが、今作では斉藤英夫、高橋諭一、伊秩弘将といったおなじみの作家陣3名に絞り、自身の演奏もなんでもやるのではなく、ドラムとピアノにほぼ絞ってより腰を据えてじっくり取り組んだような印象の1作。演奏自体も森高+作編曲者+時々プロデューサーYUKIO SETOのギターorベースといった最小編成になっていて、これ以外の演奏者は「ハエ男」のギターとピアノ(右)、「さよなら私の恋」のアコースティックギターといった2曲3名のみ。全曲新曲で挑んだ前作で売上を落としたものの、焦らず確実にブラッシュアップさせたことで今作ではシングル・アルバム共に最高ヒットを更新して見事に成功した出世作といっていいだろう。

楽曲自体は前作に続く普通のポップス路線。飛び道具みたいなおふざけ歌詞の曲もすっかり無くなり…と思っていたところで「ハエ男」みたいなユニークな曲が出てくる辺りはさすが。自分自身というより、見たり聞いたり想像したりした出来事を曲ごとに主人公を設定してその主人公の目線で描くといった芸風がしっかり確立されてきてインパクト重視じゃなくなっても十分に聞かせられ、さらに平凡にならない独自性は保ち続けていて何気に凄い。演奏に関しても今回はドラムとピアノにほぼ絞っているので、明らかに全曲ドラミングを強調したミックスになっていて、前作より演奏が上達しているのもあるんだろうけど、ドラムの存在感が力強く存在感を増していて聞き応えがある。新たなる全盛期へ向かっていく途中の1作。

B00006521W   LUCKY 7(98年盤) 

印象度★★★★☆

2020.1.27更新

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