NEW SEASON
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 涙 Good-bye | 菅野真吾 | 山本拓巳 | WISE(山本拓巳・菅野真吾) | |
2 | 夢の終り | 菅野真吾 | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 | |
3 | 林檎酒のルール | 高柳恋 | 島健 | 島健 | |
4 | オーティスレディングに乾杯 | 高柳恋 | 津垣博通 | 津垣博通 | |
5 | WAYS | 福永ひろみ | 津垣博通 | 津垣博通 | |
6 | ピリオド | HIRO | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 | 1stシングルC/W |
7 | あの日のフォトグラフ | 伊秩弘将 | 島健 | 島健 | |
8 | Miss Lady | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | WISE(山本拓巳・菅野真吾) | |
9 | NEW SEASON | HIRO | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 | 1stシングル 最高23位 売上4.4万枚 |
リリースデータ
1987年7月25日(LP) 1987年7月25日(CT) 1987年7月25日(CD) 1991年6月17日(再発) |
最高21位 最高31位 最高26位 - |
売上1.2万枚 売上0.8万枚 売上2.3万枚 - |
Producer:YUZO SHIMADA | ワーナーパイオニア ワーナーパイオニア ワーナーパイオニア WEA Japan |
森高千里1stアルバム。87年5月25日にシングル「NEW SEASON」でデビュー。ヒロインとして出演していた映画『あいつに恋して』主題歌という女優兼業でのデビューであった。2ヶ月で同タイトルの今作が発売された。シングルから2曲とも収録され、表記は無いが両方アルバムバージョン。今作では作詞にも参加しておらず全て提供曲だが、「涙 Good-bye」でFender Rhodes Solo、「あの日のフォトグラフ」でAcoustic Piano、「NEW SEASON」でSampling Keyboard Soloと3曲でキーボード関連の演奏を自ら担当している。また高校時代にバンドを組んでいた際はベースやドラムを担当するなど楽器演奏が出来たためか、今作でドラムを演奏した曲は無いがブックレット内ではドラム演奏をしている写真も使用されている。
シングルはEPとカセットのみでの発売だったが、今作はLP、カセットに加えて新メディアCDで発売された。シングル「NEW SEASON」はC/Wをカットして次回作「オーバーヒート・ナイト」との2曲仕様で88年3月に8センチCD化された。また急速なCDへの切り替わりに伴い、LPメインで発売されたアルバムは今作のみだった。シングルは次回作もCD発売が無く、3rd以降CDでの発売が始まったが89年の6th『ザ・ストレス』まではEPでの発売も継続された。今作のCD品番は32XLで始まる品番だったが、WPCLに改められた後、91年に1st〜3rdまでがWPCL品番で再発された。
森高千里というと個性的な歌詞やブレイク時は派手な衣装も話題になっていたようだが(衣装に関しては世代じゃないので話でしか知らない)、今作にはどちらの要素も無く、単なる80年代新人アイドル女優の歌手デビュー作…といった以上の印象もあまりない。自分で本格的にドラム演奏し始めるより前は打ち込み中心というイメージがあったものの、今作でも何気に5曲は生バンド演奏(1,3,7,8,9)。しかも高水健司&村上"PONTA"秀一(3)とか美久月千晴&島村英二(7)とか長年活躍しているような面々がリズム隊(ベースドラム)を担当していてそれなりに気合の入った制作陣にはなっている。サウンドプロダクションも当時なりに気合が入っているとはいえ、さすがに時代性特有の古さは否めないし、何より演奏が誰だとか誰が提供だとか以前にその圧倒的な個性でもってのし上がっていった森高千里としては今作は個性に乏しく初々しい1stアルバム以上でも以下でもなく、どうしても平凡な印象には落ち着いてしまうか。ていうか失恋の曲ばかりで妙にしっとりしているのはなぜなのか。声もまだあまり特徴が無く、元気系でもなければそんなに明るくもなく(かといって暗くも無いが)、とりあえず無理に明るい曲歌うよりもしっとり失恋の曲を歌うのが似合うという判断だったのだろうか。
印象度★★★☆☆
2019.10.4更新