ROCK ALIVE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | コンサートの夜(アルバム・ヴァージョン) | 森高千里 | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 | 15thシングル 最高7位 売上10.4万枚 |
2 | やっちまいな | 森高千里 | 前嶋康明 | 前嶋康明 | |
3 | 私がオバさんになっても | 森高千里 | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 | 16thシングル(カット) 最高15位 売上22.8万枚 |
4 | 叔母さん | 森高千里 | 伊秩弘将 | 高橋諭一 | |
5 | ギター | 森高千里 | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 | |
6 | THE BLUE BLUES | 森高千里 | 河野伸 | 河野伸 | |
7 | ファイト!!(アルバム・ヴァージョン) | 森高千里 | 高橋諭一 | 高橋諭一 | 14thシングル 最高10位 売上26.9万枚 |
8 | ふるさとの空 | 森高千里 | 高橋諭一 | 服部隆之 | |
9 | ROCK ALIVE | 森高千里 | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 | |
10 | 酔わせてよ今夜だけ | 森高千里 | 森高千里 | 河野伸 | |
11 | 見つけたサイフ | 森高千里 | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 | |
12 | RHYTHMとBASS | 森高千里 | 松尾弘良 | 松尾弘良 | |
13 | わかりました | 森高千里 | 横山雅史 | 横山雅史 | |
14 | BOSSA MARINA | 森高千里 | 服部隆之 | 服部隆之 | |
15 | 夏の海 | 森高千里 | 高橋諭一 | 高橋諭一 | |
16 | 雨のち晴れ | 森高千里 | 斉藤英夫 | 斉藤英夫 |
コーラスアレンジ:森高千里(2)、高橋諭一(13)
リリースデータ
1992年3月25日 1997年5月25日(再発) |
初登場3位 | 売上31.4万枚 | Album Produced and Directed by YUKIO SETO Sound Produced and Mixed by 斉藤英夫(1,3,5,9,11,16) |
WEA Japan |
森高千里6thアルバム。『ザ・森高』から8ヶ月、オリジナルアルバムとしては1年5ヵ月ぶり。『ザ・森高』以降の2シングルを収録。「私がオバさんになっても」が6月にシングルカットされた。今作ではフェードアウトで終了するがシングルでは最後まで演奏されるシングル・ヴァージョン。「酔わせてよ今夜だけ」は2曲目となる自作曲。「ROCK ALIVE」ではジャカジャカGuitarとして本人がギターを演奏している。初回盤はフォトブック付。CHAGE&ASKA、NOKKOに及ばず3位となり、累計売上でも前2作を下回った。
森高千里の結婚後の活動停止までを前半後半で分けるなら今作までが前半となる。派手な衣装や打ち込み主体のアレンジは今作で終了する。この時点で路線変更を意識していたのかは分からないが、今作は74分を越える集大成のようなフルボリュームとなった。当時もこんなことを歌うのかという意外性はあったと思うけど本人が実際にオバさんになってさらに代名詞みたいになった感の強い「私がオバさんになっても」は今作が初出。まさかオバさんになっても若々しい容姿を保ち続ける事も、お腹が出てくると作中で予言されている相手の男性が森高千里にとっては江口洋介になるとも当時は誰も思っていなかっただろう。今では単独で取り上げられるこの曲だが、今作ならではなのが続く楽曲が「叔母さん」で、キャリアウーマンとして働くカッコいいオバさん像(歌詞中で母のすぐ下の妹と設定されている)が描かれている部分だと思う。実際の叔母さんではなくフィクションの歌詞のようではあるが、22歳当時の森高千里が書いた「私がオバさんになっても」という仮定、そして当時思い描いたおばさん像が続けて収録されているのは日記のような記録としても面白いものがある。
また表題曲「ROCK ALIVE」では本人がギターを演奏しているんだけど、なんと本人が入れているコーラスが全部コード進行。A7!A7!E7!…とか延々とコードを言い続けるのでコードさえ知っていれば聞きながら練習できてしまうという斬新な楽曲だが、延々コードをコーラスし続けるのがシュールすぎてメインの歌詞やメロディーがほとんど頭に入ってこない。全体に今回もユニークな歌詞は健在だが、さすがに『古今東西』ほどインパクト重視には傾いていない。割と普通な印象の曲も多い。やはりフルボリュームな長さは感じてしまうもののそんな中でも唐突に「THE BLUE BLUES」でブルースやったり、童謡風の「ふるさとの空」が出てきたり、本人作曲の「酔わせてよ今夜だけ」が何故か思いっきり演歌だったり、「BOSSA MARINA」がそのままボサノヴァだったりとあっちこっち曲調が飛んで行って飽きさせないようにはなっている。最後の「夏の海」「雨のち晴れ」共にごく普通の爽やかポップスでこれどっちかだけでいいんじゃないかとも思うが、高橋諭一、斉藤英夫それぞれが欠かせない作家である事を互いに競い合って主張しているようでもある。
印象度★★★☆☆
2020.1.15更新