PEACE ROCK
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | どうなってんだいJESUS | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 岸利至 | |
2 | 真夜中の太陽 | 森友嵐士 | 森友嵐士 | ha-j | |
3 | LOVE SONG | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 岸利至 | |
4 | いつまでも変わらない愛をずっと | 山田ひろし/ 森友嵐士 |
森友嵐士/ K-M.I.X/ 酒井ミキオ |
K-M.I.X/ 酒井ミキオ |
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5 | ファイティングマン | 山田ひろし/ 森友嵐士 |
ha-j | ha-j | |
6 | Baby Baby | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 岸利至 | |
7 | TRUE LOVE | 森友嵐士 | 森友嵐士 | Pb-A | |
8 | 愛にKISSした | 森友嵐士 | 五味孝氏 | ha-j | |
9 | ROCK & SHOUT! | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 岸利至 | |
10 | Let Me Rule | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 岸利至 | |
11 | RUN BABY RUN | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 葉山たけし | |
Special Track:morioni 森友嵐士×鬼龍院翔 | |||||
12 | サヨナラは歩き出す | 森友嵐士 | JIN | JIN/SCHON | morioni シングル 最高14位 売上1.1万枚 |
リリースデータ
2015年7月8日 | 初登場36位 | 売上0.3万枚 | All Produced by 森友嵐士 | CROWN STONES |
森友嵐士2ndアルバム。11年の1st『オレのバラッド』以来4年ぶりのアルバム。2010年にソロ活動を開始し、11年に『オレのバラッド』をリリースするも以降新作リリースは途絶えており、12〜14年のT-BOLAN再結成の際も新作は一切発表されなかった。15年2月にクラウンに移籍してゴールデンボンバー鬼龍院翔とのコラボユニットmorioniとしてリリースした「サヨナラは歩き出す」が久々の新作音源となり、今作がリリースされた。発売にあたってはT-BOLAN時代の最後のフルアルバム『LOOZ』(93年)以来22年ぶりのオリジナルフルアルバムと銘打たれた。特設サイトにおける知人たちのコメントも合わせて22年ぶりとしてコメントしているため、前作どころか2010〜2011年の活動再開さえ無かったことになったかのようなプロモーション体制になってしまった。これに関しては『オレのバラッド』自体もフルアルバムだったがバラードに限定した作風な上にカバーが含まれていた事から通常のオリジナルフルアルバムとはカウントせずに今作こそが"22年ぶりの全曲書下ろしのオリジナルフルアルバム"(全曲書き下ろしというか全曲オリジナル曲)というのが本人による公式の見解のようだ。
経緯が経緯だけに時間をかけて少しずつ復活していくしかなかったという事情があったとはいえ、"復活"プロモーション自体はこれまで小刻みに繰り返されていた。96年にT-BOLAN休止後、99年解散発表と同時に著書を出版、01年に現在も続くレギュラーラジオを開始、05年頃にはラジオ限定で新曲も発表。この辺りまではコアなファンにしか知られていなかったが、06年ボクシング亀田の試合中継で国歌斉唱も放送されたので久々にTVで歌を披露。かなり独特の「君が代」だったため、視聴者に大きなインパクトを残した。これで復活への期待が高まる中で09年にベストヒット歌謡祭に出演して「離したくはない」を歌唱。そしてついに10年にソロデビュー。この際には当然強く復活をアピールし、T-BOLANのベスト盤も発売されて声を失っていたというエピソードも紹介された。続けて12年にT-BOLAN再結成を発表してのBEING LEGEND TOUR、13年にT-BOLANとしての活動が無く、14年にドキュメント映画公開&T-BOLAN完全復活単独ライブ…と思ったら活動休止ライブだった…。
特にT-BOLANを聞いていた世代にとっては10年のソロでの復活及び12年のT-BOLAN再結成で"復活"感はピークに到達。しかしT-BOLAN復活から何も活動が無いまま1年以上経過してようやく単独ライブが実現したと思ったらまさかの活動休止。これでほぼ区切りがついてしまった感がある。さらに1年以上経過してソロで完全復活とされても、もう数年前に復活に沸いたかつてのリスナーたちでも"復活"が響かない…みたいな。正直完全復活作なのにあんまり売れてない気がしたけどそう考えるとまあ納得というか。
今作にはロックな楽曲が並んでおり、ロックな森友嵐士が完全復活したことを強く印象付ける作品になっている。しかもT-BOLAN全盛期だった92〜93年頃ほとんどそのままな打ち込みロックが全面展開。一括クレジットでギター、コーラス、ブルースハープしかクレジットされていないので、ほぼすべてアレンジャーによる打ち込みでのオケ制作と思われる。個人的にT-BOLANは完全に後追いだったので全盛期の音には思い入れが無く、音がやや生音志向へと変化していった94〜96年頃の方がしっくりきていた。なので聞きたかったのは活動末期の3シングルや「Smile」の先だったので90年代前半全開な今作には面食らったのが正直なところ。しかしここまで90年代前半全開にしたというのは完全にわざとそうしたんだろうし、やはり本人にとっても全盛期たるあの頃のあの音を欲し、もちろん完全にそのままではなく進化も加えた上で、ここに戻ってきたという高らかな完全復活宣言ということなんだと思う。T-BOLAN全盛期をリアルタイムで聞いていたリスナーならばこの完全復活に感動できる1作だと思う。
印象度★★★☆☆