12、スマート

Rapアレンジ：U.M.E.D.Y

リリースデータ

メンバー

モーニング娘。12thアルバム。前作から10ヵ月での発売で2作連続で1年未満のスパンで発売された。「まじですかスカ！」から加入した9期メンバー譜久村、生田、鞘師、鈴木にとって初のアルバム、高橋、新垣、光井にとってラストアルバム。9期加入後の高橋在籍時のアルバムを作っておきたかったというつんくの意向で制作されたがさすがにツアー前には発売できなかった。今作の曲も先行披露する形で先にツアーを行い、最終公演9月30日に高橋が卒業、9期が入ったばかりなのに早くも10期メンバー4人が入れ替わりで加入。その後で発売されるという変則的な流れとなった。そのため発売日時点で高橋は卒業済みだが、在籍時のアルバムということになり、普通にジャケットにも写っている。発売時には加入していた10期メンバーは参加していない。また2012年5月に新垣と光井も卒業したため、この2人にとっても現役時代最後のアルバムとなった。初回盤はメンバー9人分の「この地球の平和を本気で願ってるんだよ！」ソロPVと、「彼と一緒にお店がしたい！」の代わりに高橋愛卒業記念盤にのみ収録されていた高橋のソロ曲「自信持って 夢を持って 飛び立つから」PVとメイキング、アルバムジャケット撮影メイキングを収録したDVD付。通常盤にはフォトカード封入。つんくによるライナーノーツはこちら。

若いメンバーが入った事でこれまでの大人っぽい路線はほとんど無くなり、さらに震災の影響もあって前向きで明るい曲が増加。大人恋愛路線よりは個人的には聞きやすいが、今度は非実在少女的お花畑全開な歌詞が少々きつい。楽曲は相変わらずシングル曲もアルバム曲も横並びで、格段な名曲は無いが、アルバムとして退屈というほどではなく、それなりに楽しく聞ける。トータルでの満足感はそこそこいいが、終わってみればあまり覚えていない、と作風が明るめに変わってもあまり印象は変わらない（残らない）。ほぼ打ち込みのアレンジ(9だけドラムクレジットあり）が少々軽すぎるのも相変わらず。やたら大久保薫が多用されるのが最近の傾向だが、ここのところはアルバムで1曲出てくる程度にまで出番が減っていた初期のアレンジャー高橋諭一、鈴木Daichi秀行の両名が今回は全く参加していない。ここのところ昔よりも音が軽い気がするのはこの辺りが原因だろうか。

初回盤DVD付　　通常盤　

印象度★★★☆☆

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