SEXY 8 BEAT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 元気+ | つんく | つんく | 鈴木Daichi秀行 | |
2 | 歩いてる(ALBUM EDIT) | つんく | つんく | 鈴木Daichi秀行 | 31stシングル 最高1位 売上5.6万枚 |
3 | 未来の太陽 | つんく | つんく | 平田祥一郎 | |
4 | 笑顔YESヌード(ALBUM MIX) | つんく | つんく | 松井寛 | 32ndシングル 最高4位 売上5.3万枚 |
5 | 春 ビューティフル エブリデイ /亀井絵里・光井愛佳 |
つんく | つんく | 高橋諭一 | |
6 | SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜 | つんく | つんく | 高橋諭一 | 29thシングル 最高4位 売上4.9万枚 |
7 | Ambitious!野心的でいいじゃん | つんく | つんく | 湯浅公一 | 30thシングル 最高4位 売上4.7万枚 |
8 | その出会いのために /モーニング娘。Featuring 吉澤ひとみ |
つんく | つんく | AKIRA | |
9 | シャニムニ パラダイス /高橋愛・新垣里沙・藤本美貴・田中れいな |
つんく | つんく | 守尾崇 | |
10 | 宝の箱歌 /重ピンク、こはっピンク |
つんく | つんく | 鈴木俊介 | 道重、久住のユニット |
11 | BE ポジティブ! | つんく | つんく | 松井寛 |
リリースデータ
2007年3月21日 | 初登場7位 | 売上3.2万枚 | Produced by つんく♂ | Zetima |
メンバー
吉澤ひとみ |
高橋愛 |
新垣里沙 |
藤本美貴 |
亀井絵里 |
道重さゆみ |
田中れいな |
久住小春 |
光井愛佳 |
紺野あさ美(6,7) |
小川麻琴(6,7) |
モーニング娘。8thアルバム。ミニアルバム『7.5冬冬モーニング娘。ミニ!』から3ヶ月、フルアルバムとしては1年1ヶ月ぶり。前作以降の4シングルを収録。「歩いてる」は『7.5冬冬モーニング娘。ミニ!』に収録されていたが今作にも再度収録された。今作ではエンディングを長く編集したALBUM EDITでの収録。初回盤は「笑顔YESヌード (Close-up Ver.)」、「Ambitious!野心的でいいじゃん」と「Do it! Now」のライブ映像を収録したDVD付。
「Ambitious!野心的でいいじゃん」で紺野あさ美、小川麻琴が卒業(紺野は7月、小川は8月に卒業)。「笑顔YESヌード」から光井愛佳が加入した。光井愛佳にとっては初のアルバム。留学生としてリンリン、ジュンジュンの加入も3月15日に発表されたばかりだったが今作には参加しておらず、1ヶ月後のシングル「悲しみトワイライト」にも不参加でその次の「女に幸あれ」から参加している。リーダーの吉澤ひとみは年明けに5月のライブでの卒業を発表していたため今作が在籍時最後のアルバムになる事は決まっており、「その出会いのために」は実質的に吉澤の卒業ソングとなっている。シングルでは1ヶ月後の「悲しみトワイライト」が最終参加作品となり、5月6日のライブで卒業した。
また次期リーダーは5期の高橋愛、新垣里沙ではなく、何故かソロデビュー基準でも5期より後輩になる(年齢は1番上)藤本美貴となったが、直後に庄司智春との交際をフライデーされてしまい脱退した。これに伴い藤本美貴の在籍時最後のアルバムも今作となり、最終参加シングルも「悲しみトワイライト」となり、結果的に吉澤ひとみと最終参加作が同じになった。交際発覚による脱退は矢口に続く2人目だったが、すぐに破局した矢口と異なり、藤本はそのまま庄司智春と結婚した。また矢口は一応リーダーとしてのシングルを1枚残せたが、藤本がリーダーとしての作品は1作も残せていない。結局5期の高橋愛が新リーダーとなった。
徐々に打ち込み中心になってきていたが今作では一気にギター以外全面打ち込み。かろうじて2曲で生のサックスを導入しているだけ…と現在へ通じていくほぼアレンジャー1人+αの制作体制となった。春のセクシーがテーマとされ、1曲目の「元気+」はタイトルに反してカッコいい系統の楽曲。次回作ではプラチナ期という呼称が生まれたようにファンの間では非常に支持された方向性となっていくがこの曲はそんなプラチナ期へと繋がっていくような作風だと思う。ただそれ以外は比較的アイドルっぽい明るめの楽曲が多くてこれ以前寄り。全体にはどこがセクシーなのかは良く分からない。特に後追いだと次回作以降の方が圧倒的にセクシーな気が…。
シングルにしてもメロディーというよりギミックで1ポイントの強力なインパクトを残したり、メロディーそのものよりアレンジ頼りな側面が目立つようになってきた。「歩いてる」もキャッチーなんだけどサビの歌詞の大半がナナナ歌唱になってしまうのはちょっとズルい…。「SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜」は"ちまたでうわさのセクシーホワホワ"という間奏扱いのパートが全て持っていってしまい本来メインであったはずのサビメロの印象が極めて薄かったり、この時期のシングルは悪くは無いんだけどそういった引っ掛かりがない曲だとなかなか印象に残ってこなくなった。
全面打ち込みなので過去最高に流れ自体はスッキリしていて凸凹感があまりない。平坦というほど平坦ではなく1曲1曲にもそれなりの差はあるので聞いている間はそれなりにいいアルバムには感じられる。なかなか残ってこないところはあるんだけど、ここからは本当に全盛期のようなインパクトもキャッチーさも消えていくので、つんく(とアレンジャーの)独特の作風が好きかそうでもないかでスッパリ別れてくるようになるんじゃないかと。以前と以後の過渡期に当たるのがちょうど今作なんじゃないかと思う。そういう意味では非常にバランスのいいアルバム。
印象度★★★☆☆
2018.3.21更新