ALWAYS 三丁目の夕日
昭和33年、東京タワーが完成するこの年の1年間を描いた映画。主な登場人物は商店街の自動車修理工場・鈴木オートの人たちである堤真一、薬師丸ひろ子とその息子やそこに集団就職でやってきた堀北真希。そして向かいの家で駄菓子屋をやりつつ少年誌に連載している作家の吉岡秀隆。そこに飲み屋のおかみである小雪が知り合いから預かった少年を半ば強引に吉岡に預けてしまうところから話が始まる。
これまでのこの制作チームが作った映画は「リターナー」「ジュブナイル」があるがこれらのようにSFなことが起きるどころか、現実的な範囲でも大きな事件は特に起きない。人々の交流が描かれるだけである。ただただよく出来たCGとセットで再現された昭和の街並とその空気を楽しむ映画である。まさに古き良き時代という言葉がピッタリ。こんな大昔の事は実際は知らないのだがどこか懐かしく感じるし、この時代をリアルタイムで生きていた老人向けの映画というわけではなく家族で楽しめる映画である。ただし、クリスマスのシーンでサンタさんの正体を明確に描いてしまっているのでサンタさんを信じている子供に見せてはいけない。軽くショックを受けるでしょう。
それにしても吉岡秀隆のキャラは憎めないキャラではあるが行動や言動はけっこうひどいような気がする。もう少しひねくれた少年だったら和解はなかったと思う。
あと堀北真希の顔のでかさ、これまでは特に意識する事もなかったのだがこの映画で田舎モノ全開のルックスで登場した事でそのでかさが浮き彫りに。確かに顔デカイわ。
★★★★☆