あずみ2〜Death or Love〜

上戸彩主演の時代劇アクション第2弾。『あずみ』の続編となるが監督は交代になっている。前作が北村龍平で今回は金子修介。北村龍平はとにかくアクションをやりまくる監督で『スカイハイ』も『ゴジラFINAL WARS』もアクションのイメージのない題材にも大々的にアクションを導入してシリーズの中では異例の作品に仕上げてきた。対して金子修介は『学校の怪談3』と『クロスファイア』くらいしか見ていないのだがアクションのイメージはない。ただ続編ということなのでそれなりに前作っぽくはなっているがやはり前作に比べるとアクションのキレがない。

以下前作のネタバレになる

前作では冒頭から「刺客として生きるためには」とかいうわけの分からん理由で同士討ちをさせられて早速仲間が半減。「浅野長政、加藤清正、真田昌幸」の3人を討てということだったが最初の浅野を殺すまでで相当苦戦。味方だった成宮寛貴、小橋賢児、金子貴俊、小栗旬、瑛太など有名な若手俳優が続々死んでいった。しまいには師匠の原田芳雄も戦死。最後はラスボスのオダギリジョーを倒してようやく浅野を倒した。で、何だか船の上でウハウハしてる加藤を突然あずみが襲撃して倒してようやく2名。最後の真田は残されたまま映画は終了した。

今回は生き残ったあずみとながら(石垣佑磨)が残る標的の真田を倒そうとするところから始まる。そもそもながらが生き残ったのもあれだけ死んだのに意味不明だった。なぜこいつが?そう思った人も多いのではないだろうか。実力的はNo.2どころか一番弱かったのではないかという勢いだったし最終決戦では敵に追い詰められて逃げ出そうとアワアワしたところでそれっきり。その後は成宮寛貴の最後の見せ場や最終決戦など山場の連続なので彼のことなど忘れていた。そもそも最後にいた小屋も全壊したし、相当数の敵が周りにいたし、逃げ場も見せ場すらもなく死んだとしても全く疑問はなかったのだがあずみがオダギリジョーを倒したところでのそっと瓦礫の中から出て来たのだった。

で、今回は真田を倒すまでなのだが今回もほぼあずみ以外は全滅。なのだが前作以上に死に際の見せ場がしょぼくてあっけない。小栗旬を別キャラとして登場させたのだがこいつもなんであずみの味方になったのか分からない。あそこまであずみと行動を共にして守ろうとする理由がさっぱり意味不明。新キャラの栗山千明も最後は妙にあっけないしマヌケそのものになってしまった。

今回は一応ラブもテーマになっているのだがあんまりそんな気はしない。「戦をなくすために刺客として標的を倒す」(あずみ側主張)→「しかし戦はなくならない」(相手側主張)みたいなループしそうな話題は冒頭から何回か出て来たのだが結局最後までループしたままで答えは出ず。

もうさすがに続編は作れないと思うがそもそもなんで第2弾が作れたのかが最大の謎である。

あとあちこちで言われていることだが上戸彩は戦国時代だというのにいつもきれいな顔、サラサラヘアーをキープしているので不自然。最終決戦でも着替える時間もメイクしなおす時間もないはずなのにしっかりお色直ししてマントまで羽織って登場するし。

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印象度★★☆☆☆

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