劇場版 私立バカレア高校

2012年公開。2012年4月〜6月に放送されたジャニーズJr.とAKB48の当時の若手で構成されていたチーム4(初代)メンバーの共演作の続編となる映画版。連ドラのレギュラーキャストに加えてジャニーズ/AKB両サイドから新キャストが加わっている。一方でチョイ役レギュラーだったAKB48北原里英はレギュラーキャストで唯一降板しているが、AKB48からは小嶋陽菜が保険の先生役で新たに登場している。連ドラ放送中には既に制作されており、連ドラ最終回時点で予告も流れていた。ただしAKB48サイドが公開までの間に大組閣など色々あった影響で10月の映画公開時点ではチーム4の解体終了が決定してメンバーがバラバラになっていたり、AKB48サイドの光宗薫が体調不良で休養に入っており、公開から10日ほど経ってから正式にAKB48卒業が発表されたりしていた。

改修工事により、第一カトレア学園へ居候することになったバカレア生徒たち。男子たちは厳しい校則の第一カトレアで苦労し、さらに新たに登場した菊永高校との対決に身を投じる。女子たちは第一カトレアの結香(加藤玲奈)たちと張り合う。

男子と女子の対立構造というこのドラマの大きな軸は連ドラ時代を通じて旧馬鹿田高校(男子勢)とカトレア(女子勢)がお互いを認め合い仲良くなっていたのでもうやることが無い。一応最終回時点で男子勢からは女子となれ合うのは嫌だとして2名が反旗を翻していたので、今回の菊永高校との対決を経ての友情回復とか、連ドラ時代に詳細が語られなかった達也(森本慎太郎)の兄である蓮(内博貴)の最期が明かされたり、彼とライバルだった真嶋(玉森裕太)の弟が菊永高校のトップで因縁があったりはするんだけど基本的に連ドラの延長。

話の中心は男子サイドで女子サイドは新キャストの加藤玲奈らと張り合うという構図が生まれそうなんだけど、肝心の主人公である文恵(島崎遥香)は争う事に興味を示さないし、自身の留学の事で頭がいっぱいなので加藤玲奈が1人で張り合おうとして1人で改心するというあまり面白味のない展開に…。

 

それにしても初代チーム4の面々の扱い方や序列はこの後バラバラになったことで大きく変わってしまったので、光宗とかなんだったのかという感じだし、割と有名になった川栄がほとんど背景だったり、2013年以降(というか公開時点の2012年秋で既に色々変わってた)で随分状況が変わってしまったなと改めて思った。

男子勢はバトルという見せ場がレギュラー陣にはあるんだけど、AKB48サイドは固まってごきげんよう芸を披露しているだけなので、島崎遥香と大場美奈、加藤玲奈のファン以外は面白くないと思う。島崎遥香の困り顔と笑顔の破壊力だけで個人的にはお釣りがくるくらいだったけど、結局今作以降の演技仕事がほとんど来なかったし、なんか島崎遥香のブレイク期は今作と2012年と共に終わったのかなとも思う。

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★★★☆☆

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