DEATH NOTE the Last Name

前編に続いて公開された後編。なんか単に「前編」だった前編と違って英語でサブタイなんかつけちゃってかっこつけてるのが気になる。公開直前にビデオDVD化よりも先に前編をテレビで放映するという前代未聞にして最強効果を発揮するプロモーションををやらかしたせいで、この後編の方がヒットしたという。

やはり映画化では原作の第1部を基にしていたようで、必要なところは2部からエッセンスだけ拝借している感じ。ラストの結末は第1部のラストを中心に2部のラストも合体させたような感じだが、そのトリックを仕込む際に映画オリジナルの展開を組み込んでいるので原作の結末を知っていてもどうなるのか分からなくてワクワクした。後編は前編よりもさらに長かったのだが、例によって長さを感じさせない。一気に最後まで見ることが出来る。

後編では海砂(戸田恵梨香)の出番が増え、新たにテレビ局の高田清美(片瀬那奈)なども重要な位置づけになってくる。この高田は原作とは大きく異なり、前編のナオミ同様に半ば名前と設定だけ一部拝借したようなオリジナルキャラだった。もう少し知的なところを見せていただいても良かった気がするが…。

完全オリジナルで終わらせた前編のラストほど驚愕はなかったのだが、それでもこの後編十分におもしろかった。エピローグ部分の締め方も程よい感じだったし、原作では、とある人物だけ描写できずに描写しなかったのだが映画ではしっかり出してきた。いずれにせよ不幸には違いない気はするが…。出てきただけ良かったと思う。マンガの実写化としては非常にうまくいったほうではないだろうか。

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★★★★★

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