ドラッグストア・ガール
紹介
田中麗奈のファンであると公言する宮藤官九郎が初めて映画用に書き下ろした脚本になっている。
ストーリー
彼氏に浮気され、ショックで電車に飛び乗り行き着いた街のドラッグストアでなりゆきでバイトすることになった大学3年生の大林恵子(田中麗奈)。商店街の中年オヤジたち(柄本明、三宅裕司、伊武雅刀、六平直政、徳井優)は恵子に一目惚れし、恵子がラクロス部に所属していることを知るとお近づきになるためにラクロスを始める。やがて恵子は彼氏を見返すために、オヤジたちは恵子目当てでラクロスチームを結成する。
見所
・田中麗奈
・オヤジたちのキャラ
・ストーリーには見所なし
DVD特典
・インタビュー
・全国キャンペーンの様子
・予告編
基本的にクドカンの脚本は好きじゃないのだが田中麗奈は昔から好きだったので見た。基本的にハチャメチャなキャラがハチャメチャなノリと展開で突き進んでいくだけので特にメッセージとかはない。恵子目当てでラクロスを始めた中年たちがラクロスに目覚め、ラクロスを楽しむようになるなんてことは一切なく最後まで「デートしたい」という欲望のみでラクロスを続ける。しかも終盤、突如無駄に人が死んだりしてその扱いも軽々しくとても笑えない。あれでは恵子の特訓のせいで死んだみたいだし人の死を軽々しく中途半端に葬式のシーンまで入れているのはわけが分からない。
これらのクドカン流が楽しめる方はおもしろいかもしれないがどうも評判を見る限り、悪評のほうが多いようだ。中年の視点で見れる人と田中麗奈ファン以外は楽しめないと思う。田中麗奈ファンでも田中麗奈がいいだけなので少々辛かった。随所の小ネタも全然笑えないわけでなくおもしろくないことはないし、田中麗奈はもちろんのことキャラのたったおじさん達もかなりいいのだがこれは脚本の問題か演出の問題か…。最初はまだけっこういいんだけど終盤になるにつれてとにかくつまらなくなっていく。監督と田中麗奈のコメンタリーがあったので2回見たがもういいや。
印象度★★☆☆☆