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紹介

『秘密』が映画化された人気小説家、東野圭吾の2作目の映画化作品。『ゲームの名は誘拐』が原作。なんでもファンの間ではそんなに人気のある作品ではないとかなんとか。『秘密』に続いて原作者自らも出演している。また、小説のラストにさらなるどんでん返しを付け加えている。

ストーリー

エリートサラリーマンの佐久間(藤木直人)は自身が時間をかけて実現まで持ってきたプロジェクトをクライアント側の体制変更によって就任した副社長の葛城(石橋凌)につぶされる。さらにプロジェクトからも外され、プライドをガタガタにされた佐久間はなんとなく副社長の家へ向かう。すると家出をした葛城の娘が塀を飛び越えてきた。後をつけて事情を聞く佐久間。娘は樹理(仲間由紀恵)と名乗り自分は愛人の娘であると告白。父への復讐のためか樹理は「私を誘拐してみない?」と提案。2人の狂言誘拐が始まった。徐々に惹かれあう2人だが、人質と犯人であるのですべてが終わったらもう出会ってはいけない。複雑な心境の中、狂言誘拐は成功をおさめる。しかし…。

 

ポイント

  • 最大のポイントは犯人側の視点だけで描かれているところ。
  • 一瞬出るガッツ石松が樹理の妄想の中の刑事であるのはすぐ分かるが、椎名詰平もすべて佐久間の妄想の中の刑事だとは何回も出てくるので現実かと思ってしまい気づきにくい。椎名が出ている警察のシーンはすべて佐久間の妄想、想像である。
  • 狂言誘拐を企てた2人が恋に落ちるラブストーリー、という単純なものではない。またどっちかがだましていて裏切って終わりというパターンでもない。狂言誘拐自体は半分ちょっとで終わりそこから怒涛のどんでん返しラッシュが待っている。
  • IZAMがチンピラ(?)のような金髪というより白髪に近いキモイ役で出演。最初気づかなかったが本当にIZAMか?
  • 真実を把握した後に2度目を見るとまた違った見方ができる映画。
  • あまり好きじゃなかった仲間由紀恵に初めて目を奪われたきれいだ…
  • 藤木もかっこいい。勝ちしか見えてないようでさりげない愛情を見せたりするのがまたかっこいい。

DVD特典映像

  • メイキング
    けっこう長い。
  • フジテレビでやった特番
    軽部と笠井アナが司会の映画の宣伝番組
  • 映画の予告編
    定番。この予告、本編にない「椎名ら刑事に囲まれ焦り気味の藤木」という謎なカットが使われている。
  • コメンタリー
    本編の別音声。監督、プロデューサー、藤木、石橋の4人で裏話を語る。仲間は何故か参加していないがかなりマジメに映画の内容や仕掛けを語っているのでDVDを借りたなら確実に聞くことをおススメ
  • 隠し映像。舞台挨拶
    特典映像コーナーの「メイン」にカーソルを合わせて「ホームへ戻る」を意味するボタンを押すと舞台挨拶へ飛ぶ。PCの場合は「←」キーを押す。メインにあわせて決定キーではメインへ戻ってしまうだけなので注意。

仲間もあんまし好きじゃないし大して期待していなかったのだが、かなりおもしろい映画だった。ただの誘拐ものではなくて狂言誘拐でやがて恋に落ちていくというだけでもなかなかおもしろいのがこの映画はそこからが本番を迎えるという。どんでん返しに続くどんでん返しにすっかりだまされて引き込まれてしまった

ただ小説読んだ後で見るとどうなのだろうか?いわば後半のどんでん返しを最初から知ってしまっているわけで、それではかなりおもしろさが半減してしまう。ただ小説にはない新たなどんでん返しが最後に仕掛けられているので大丈夫かな?

とにかく今まであまりいい印象を持ってなかった仲間由紀恵に初めて好印象を持った。ただしauの宣伝のようにムービーメールを駆使するのはいやらしくないかい?

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印象度★★★★☆

ネタバレなので隠しておくか。以下。未見の人は読むと楽しみが半減することを保証します。

ラストシーン。ハッピーエンドになるかと思いきや千春(仲間由紀恵)は樹理を事故とはいえ殺した罪の意識から自分にとって一番辛い大好きな佐久間の元を去るという選択をする。個人的にはハッピーエンドが良かったが人が死んでる以上は仕方ないことでもある。切ない。

2回目は千春の心境を思いながら見るとまた違って見える。

謎:最初に樹理を名乗った千春は大学3年生と答えている。しかし、本物の樹理こそが葛城家長女で22歳大学3年生であると後にニュースで明らかになる。樹理と千春の回想シーンなどからすると千春が樹理を呼び捨てにしているので千春が姉で樹理が妹に思える。しかし、ニュースは樹理が長女と言っているのだ。明らかに矛盾している。また千春は大学の構内を歩いているシーンもあるので一応大学生というのは合っている模様。となると2人は同い年で樹理のほうが少し誕生日が早いのか?そうなると佐久間をだますための嘘だと思われた「樹理(本物)が愛人の子」だというのも本当だということか。

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