GANTZ
2011年1月公開。撮影は09年末〜10年始め。3ヵ月後に公開された『PERFECT ANSWER』と二部作になっている。漫画原作だが、大幅なアレンジが加えられている模様。とはいえ大筋は原作に沿っているらしい。
就職活動に悩む玄野(二宮和也)は地下鉄で自分を慕っていた幼馴染の加藤(松山ケンイチ)と再会。線路に落ちた酔っ払いを救助した2人だが間に合わずに事故死してしまう。目覚めた2人は黒い球(ガンツ)のあるマンションの一室で目覚め、同じく死んだ記憶がある人たちと共にガンツからネギ星人を倒して来いというミッションを与えられ、夜の町中へと転送される。ワケが分からなかったので与えられた装備をせずに転送されてしまった一行はTVの企画だと嘘をついた西(本郷奏多)にひっかけられてその気になり子供のネギ星人をあっさり惨殺するが、親のネギ星人に惨殺される。偶然居合わせた加藤が殺されそうになる中で、その場にいなかった岸本(夏菜)が駆けつける。全裸で自殺した姿のままやってきたので与えられた特殊スーツを着るしか無かった岸本は素早い動きを見せるが結局やられてしまい、就活ルックの玄野も武器のケースしか持ってなかったのでどうにもならず。西の活躍で何とか倒すことに成功。わずかな概要を西から聞きだした玄野、加藤、岸本だったが、今度は現実世界に戻されてしまい詳しい話は聞けず。その後再び召喚された一行は今度は田中星人を倒すことになるが…。
というわけで死んだはずの人間が召喚、転送されシュールな星人と戦うというバイオレンスアクション。けっこう味方側の人物があっさりやられてしまうので緊迫感のある展開が続く。しかし次第に戦いに目覚める玄野は使命感が行き過ぎて独善行動を取りがちになるわ、みんなで生き残ろうと理想論を振りかざす加藤は戦闘で全く使い物にならない、岸本もほとんど活躍しない…等、実際いきなりド素人が戦闘しろって言われてもこんな感じだとは思うが、見ている方としてはもどかしすぎる戦闘が続くのがちょいとストレス。とはいえ続編への引きは抜群で、今度こそ本当に成長した玄野の姿はようやく主人公らしくなって期待が持てるところで終了するのは良い。
★★★★☆