ハミングライフ
GOING UNDER GROUNDの『ハミングライフ』を基にして書かれた短編小説が原作。60分程度の短編ムービーとなっている。OPは当時未発表曲だった『イオン』(『ion』として07年に『胸いっぱい』C/Wで発表)、主題歌は『ハミングライフ』。劇中音楽は『ハミングライフ』を作詞作曲したメンバーの河野丈洋。劇中で智宏(井上芳雄)が創作した物語の中の登場人物としてベースの石原聡のみが何故か出演している。
上京して慣れない街で、夢である服飾デザイナーへの道もつかめずにへこみ気味の藍(西山茉希)は、公園のノラ犬に導かれて木の空洞部分に置かれたおもちゃの箱を見つける。その中に入っていた手紙に勇気付けられた藍は返事を封入。手紙の主であり、深夜の託児所で働く智宏(井上芳雄)との文通が始まる。
という感じの話で特に大きな事件もない。もっと切なさ全開だったりするのかと思いきやそんなこともなかったので、まあまさしく「ハミングライフ」って感じなのかな。GOINGの曲を使えばもっと感情を揺さぶる青春モノも作れそうなものなんだけどここはあえて「ハミングライフ」みたいな。名作というほどではないがいい映画だった。
主演の西山茉希は佇まいはいいんだけど、台詞がちょっと棒読みっぽい?あまり出演作がないようなので仕方ないのかもしれないけど。90年に「サイレント・イヴ」をヒットさせた辛島美登里が何故かチョロッと登場したけど、これも顔は知らなかったし。とにかく知ってる役者が1人も出ていなかった。
★★★☆☆