いま、会いにゆきます
初回限定生産 DVD-BOX

『いま、会いにゆきます』は2つの形態で05年6月24日に発売された。本編のみを収録したスタンダードエディション3990円と初回限定BOX8400円である。『世界の中心で、愛をさけぶ』に続いて今回もセブンアンドワイにて7140円で購入。

DISC-1(本編118分+映像特典19分)

・映画本編
・チャプター
・2.0chと5.1chの音声、日本語字幕

・映像特典
舞台挨拶、竹内結子、中村獅童、武井証の3人の個別インタビュー
・予告映像

スタンダードエディションも同じ内容。

感想は当時の日記でも書いたが何度見ても泣ける。ドラマ版を見てから改めてみたらまたこれが素晴らしいのなんのって。映画版の良さがより引き立てられた。そういう意味で劣化コピーのドラマ版よ、ありがとう。竹内結子の澪が神がかり的に最強なのだが中村獅童も情けなさがよく出ていて素晴らしい。個人的には「君を幸せにしてあげたかった」というところがとても泣ける。巧の視点での回想がラストで澪視点に変わり、「いま、会いにゆきます」の意味が分かるまでの流れも実に良くできている。思い返せば多少疑問が残る箇所もあるのだが見終わった後にはそんな些細なことなど気にさせないだけの力がある。これがドラマ版ではうまく描ききれていないのが改めてよく分かった。

劇中に出てくる絵本は実際にも発売されているがラストの『花』と一緒に内容も映される。劇場スクリーンでようやく読めた程度の大きさなのでテレビやPCの画面ではちょっと読みにくいのだが同じ絵本でも映画版とドラマ版では内容が全然違う事に気づいた。映画版は主人公が澪でなく別の女の人だしストーリーも「澪が帰ってくる」といったのは直接的には描かれていない。アーカイブ星の女の人が淋しさを埋めるために雨の季節にやってきて迷子の子供と交流して本当に大切なものを発見して雨の季節が終わって去っていくというものでフィクションの童話の中に澪のメッセージを込めたような凝ったつくりの絵本になっている。

対してドラマ版は本当にまんまリアルドキュメント絵本であった。死んだママが帰ってきて3人で楽しく暮らして森の宝物を掘り出すという澪の行動へのヒントまで示す完全な実録絵本、未来日記と化しているのである。こんなところでもドラマと映画の質の違いが出ていたんだな。

 

DISC-2(特典) 初回限定BOXのみ

・DVDオリジナルメイキング(21分)
「おとぎ話に出会った夏〜武井証「いま、会いにゆきます」撮影日誌

武井証のナレーションによるメイキング映像。「新しいパパとママができた」とか台本のことを「予言の書」と表現したり武井証の視点でドキュメント調になったメイキング。随所に監督始めスタッフのインタビューも入っている。問題は21分しかないことであり、他には何もないということ。なんとこの1枚全部でたった21分

 

初回限定BOX封入特典

・秋穂家のアルバム
ミニ写真集。未公開カットや解説も載っている。今回一番価値のある特典

・澪の日記帳レプリカ
劇中に登場する澪の日記帳のレプリカ。澪の日記が載っているわけではなく実用可能な何も書き込まれていないもの。なにそれ?

・逆さまてるてるボーズ組み立てキット
まんま劇中登場した逆さまのてるてるボーズの組み立てキット

 

総感想
本編は文句なし。しかし初回限定BOXがしょぼい。特典映像はわずか21分で写真集はまだしも日記帳のレプリカだのてるてるボーズだのといった小道具がついて通常盤より4410円も高くなるなんてどういう計算だ?

インタビューも舞台挨拶も予告も1枚目だけでちゃんとついてるので通常盤で十分だった。

B0007VEZ2QBOX   B00061Q6VKスタンダードエディション 

印象度★★★★★(2枚組の印象度は★3つ以下)

 

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