マトリックス
99年に大ヒットした有名な映画。弾除けのシーンが特に話題になった。始めてみたのは続編の公開直前でそれまでは弾除けくらいしか知らなかったのだがハマってしまい期間限定1500円の時に購入した。現在では1000円で入手可能だ。
物語はネオがモーフィアスに導かれ、「マトリックス」という真実に目覚め、救世主として覚醒していくという感じ。アクションの映像とかすごいので話が分からなくてもわりかし楽しめる気がする。最初はけっこう情けなかったネオが段々強くなっていくところが熱い。この作品は3部作だけどこの1作目だけでも話がまとまっていて傑作になっている。
それはそうとラストで覚醒してエージェントスミスの体内に入り込み内部から破壊するという倒し方をしたネオ。続編でのスミスのでしゃばりっぷりは全てこれが原因だったのでは…。
ちなみにジャケットではネオ、モーフィアス、トリニティーだけでなくサイファーも一緒に映っている。確かにメインというかかなりのことをしでかしてくれたわけだが…。
マトリックス リローデッド
あと数十時間で人類最後の都市ザイオンが25万のセンチネル群に侵略されてしまう。預言者オラクルの預言を信じてネオ、トリニティー、モーフィアスはマトリックスへと乗り込む。
というわけで第2作はマトリックス(仮想現実)内での戦いがメイン。救世主として覚醒したネオは冒頭から3人のエージェントをあっさりと蹴散らして空まで飛ぶ無敵ぶり。かなり爽快だ。その後ザイオン内でのドンドコドンドコ騒ぎがややダルイものの100人スミスとの決闘や撮影のために建設したという高速道路でのシーンはド迫力。最後は「リローデッド」の意味をかなり難しげな説明でされるので1回見ただけじゃ理解しにくいがこれまたわりとアクションだけでも十分に楽しめる。
ただ機械からの解放を目指していたはずがラストの説明ではなんか無理っぽい不穏な空気が漂ってくる。ネオが救世主として人々を機械から解放して完結するとありきたりなことを思っていたのだがこれではそれは出来そうにないのである。そんな不安を残しながら最終章へ続く。
なおモーフィアスの船に乗っている船員は前作で「裏切り」により多数死亡者が出たので少数精鋭で行くことにしたようである。何故か生き残ったタンクまで死んだことになっていて新たにリンクという人物が彼の役割を務めているがこれはタンク役の人がギャラでモメて訴訟を起こしたかららしい。
マトリックス レボリューションズ
完結編。ネオはマシンシティーに乗り込むことを決意。そしてスミスはマシンさえ制御不能となってマトリックス世界を制圧。このままではマシンシティーにもスミスは侵食する勢いに。平和を望むネオとスミスは最後の対決を迎える。
というわけでスミスがここに来て大きくでしゃばってきて機械との対決どころではなくなってきてしまう。説明ではネオとスミスはプラスとマイナスでありプラスであるネオが生まれた以上、バランスを保つためにマイナスであるスミスが現れたのも必然とのことだが…。一応ザイオンでは機械と人間の激しい攻防が繰り広げられるものの攻めてきたのを迎え撃つ(しかもほとんど敗戦濃厚)という形で機械からの解放どころではない。そんなわけでスミスを止められるのはネオだけということで最終決戦という方向にストーリーが向かってしまい、最終的にもなんだかうやむやな方向に終結してしまった。
さらにマトリックス内での活動は前作でほとんど終わってしまったのでド迫力なアクションシーンもほとんどない。最終対決では最高の予算をかけたという雨中空中戦が繰り広げられてすごいにはすごいがなんだか浮きながら殴り合って吹っ飛んでぶつかりあってるだけでイマイチおもしろみにかけてしまう。
何より納得がいかないのがネオがたどる悲惨な末路である。ちょっとここでのネオのたどる運命は悲惨すぎて痛々しくて見ていられないものがある。確かにネオのおかげで平和にはなったもののザイオン内でもセンチネルが攻めるのをやめて引き返していったという事実だけで「ネオがやったんだ、ネオがやったんだ!」と騒いでるだけ。これでは噂というか伝説の域に過ぎない。ひとまず戦争は終わったがモーフィアスとか本当にこれでいいんですか?と問いたくなる。
そんなわけで期待していた方向とだいぶ違う方向に話が向かってしまったためなんだか肩透かしをくらったような気分になってしまった。でもまあこれでも悪くはないんだけどね…。
それにしても前作の時点でもそんなに若いとは思えなかったトリニティーが今作では老けすぎ…。場合によってはオバサンどころか初老にすら見えてしまうときもあった。なんだかなぁ。まあ全体的に年齢高めな人が多い映画ではあった。キッドとか16歳には全然見えないし。「18です」と嘘をついて「16というなら信じてやった」なんてミフネ船長にいわれるシーンがあるのだが、18でも信じられません。22というなら信じてやった!