パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
06年に公開され、ブツ切りEDで終わっていた前作の続編でシリーズ3作目。化け物に喰われてしまった主人公ジャックを救出するため、1作目で死んだはずのあの男を筆頭に一行は再び冒険の旅に出るところから始まる。
とにかくストーリーが複雑。いきなり説明なしで、ジャック救出のための手がかりを求めて新キャラクターの所でドタバタが繰り広げられるため、前作がちゃんと頭に入ってないといきなり誰が味方なのかさえ分からなくなる。しかも伝説の海賊が9人も出てくるなどキャラクターが増えまくる上に、味方サイドも目的が一致してないので裏切りのオンパレード。どこに視点を置けばいいのか分からない複雑な人間関係が続き、最後まで共通の敵に対しても、思惑が交錯してまとまらない。映像の迫力は凄いのだが、実際に派手なアクションシーンはラスト付近にしかない。最終決戦になってようやく話が分かりやすくなってくる。結末もそれなりにスッキリしているので見終わった感じは悪くないのだが、「マトリックス」シリーズ同様に、2作目で期待が高まったけど、高めすぎて3作目が数段落ちたパターンになってしまった感は否めない。
★★★☆☆