劇場版 SPEC〜結〜漸ノ篇
13年公開。前作時点で示唆されていた完結編の「結」だが長くなりすぎたため前後編に分割され、1ヶ月遅れで後編が公開されるという流れになった。前作の5ヵ月後から話がスタートする。
前作でクローンのニノマエを量産して操っていた黒幕は誰か、SPECホルダー殲滅のシンプルプランを阻止しなくてはならない、前作で唐突に登場した白い男セカイは何なのか、などなど前作までで示唆するだけになっていた様々な謎にようやく触れていく内容となっている…が前編なので追っている段階で話が終わってしまう。しかも唐突にあの方がお亡くなりになってしまい、終盤はあの方が亡くなった悲しみと怒りと回想シーンをスローで垂れ流しまくり。長くて前後編に分けたものの映画2本にするほどは長くなかった&この後はほぼ一直線の展開なのでここで区切るしかなかったなどの理由があったんだろうけど、終盤の時間稼ぎとしか思えない引き延ばしのような演出で後編へ続くとなってしまう。
今作では前作で匂わせていた世界観の拡大がさらにエスカレートし、ガイアの意志、地球の先人類など能力者云々を越えた地球や人類の起源レベルにまで話を広げ、卑弥呼まで登場する始末でいっそうワケが分からなくなってしまった。能力者同士でドンパチやってた頃が楽しかったなぁ…と遠い目になってしまう飛躍っぷりである。
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★★★☆☆