スパイダーマン3

シリーズ3作目。主要キャストは続投。彼女のMJとも順調で、スパイダーマンも街のヒーローとしてもてはやされて公私共に絶好調のパーカー。2の時のようにヒーローである重圧もなくなり、成績もトップなどノリノリでMJへのプロポーズのタイミングを狙っていた。だが、前作で親友ハリーは父の敵であるスパイダーマンがパーカーである事を知ってしまい、復讐の機会を狙っていた。さらに1作目でパーカーの叔父を殺した強盗犯が脱走し、さらにとある事故で体を砂状にして自由に操れるスナスナの実の能力を身につけて登場。ノリすぎてMJの苦しみに気づけなかったパーカーはMJともすれ違ってしまう。黒い生命体に寄生されてブラックスパイダーマンとなったパーカーは憎悪を爆発させて次第に異常な行動を取るようになっていく。

何と序盤からハリーとの激しいアクションが繰り広げられ、中盤は砂を操るサンドマン、そして自分自身のブラックスパイダーマンとの戦い、黒に寄生されている時のパーカーの行動でパーカーへの憎悪に燃える男がその生命体を受け継いだヴェノムと敵が目白押し。激しいバトルシーンは過去最高の迫力になっている。復讐が復讐を呼び、憎しみが憎しみを呼ぶという連鎖を断ち切っていくのも見所だ。3作目にしてパワーダウンせずに毎回面白くなっていくのは凄い。

ただ戦闘が多い割には今回は極めて個人的な戦いしかない。ハリーやヴェノムに関しては完全にスパイダーマンの中の人であるパーカーへの恨みしか持っていないし、サンドマンは多少悪事を働いたもののブラックスパイダーマンに一方的にボコにされたのを恨んで最終的にはやはりスパイダーマン狙い。前作までのように街の危機というよりかは完全に私的な戦いである。いいのか、それで…。今回あまりヒーローモノでは無かったような気がする。身内以外はほとんど誰も助けてないし。

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★★★★☆

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