サマーウォーズ

09年公開のアニメーション映画。主人公は神木隆之介、ヒロインを桜庭ななみが演じているほか、専業の声優ではなく、ドラマや映画でも活躍している俳優を多く起用している。アニメのヒット作が増えている中で、いわゆる「一般向け」といわれるアニメファンには向けていない作品に関しては有名俳優を起用するケースが増えているような気がする。有名な声優を使うと声優ファンだけで盛り上がってしまい、「一般向け」にならなくなってしまうからなのだろうか?

 

世界中の人々がOZというネットの仮想空間で、コミュニケーションだけでなく様々な行政上の手続きも行える世界観。

数学が得意な高校2年生の健二(神木隆之介)は学校のアイドル的存在の先輩、夏希(桜庭ななみ)に夏休みの4日間、田舎のひいばあちゃんの家に行くというバイトを持ちかけられる。それは親戚一同の前で彼氏のフリをするということだった。その夜、送られてきた謎のメールの数列を解答した健二だったが、翌日起きるとOZが人工知能「ラブマシーン」に乗っ取られていた。現実世界と既に切り離せないほど密着したOZが乗っ取られたことで現実世界にも大きな影響が出て行く。巻き込まれた健二や一族たちはラブマシーンとの対決に挑む。

主題歌の山下達郎「僕らの夏の夢」からも昔なつかしのあの夏という雰囲気全開だったので田舎で大家族の良さを描いた話なのかと思ったら、凄いハイテクな対決が描かれるのでその対比が凄い。背景が田舎のほのぼのした大邸宅なのに、そこに巨大なサーバーやPCが持ち込まれて画面に向かってカチカチ必死に対決する人々という構図は実写でやったら滑稽すぎる。アニメじゃないと成立しないだろう。仮想世界ではCGを駆使しまくりで戦闘シーンも描かれる。夏希はあまりコンピューターが得意じゃないので終盤までほとんど出てこないので本当にヒロインなのかよと思ったが最後にはちゃんと活躍する。話自体がぶっ飛んでてついていくのが大変だったが、これはこれでなかなか面白かった。

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印象度★★★☆☆

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