海猿
伊藤英明が主演の海難救助モノ。潜水士を目指す仙崎(伊藤)とその同僚たちの姿を描いたストーリーでヒロインは加藤あいと香里奈。
前半はひたすらトレーニングに励む潜水士の候補生たちの姿を描いている青春ドラマ的な爽やかな内容になっている。しかし、突如としてとある人物がとある事態に巻き込まれとある結末を迎えたことで一転して重苦しいムードになっていく。個人的にはこれが唐突過ぎてちょっと…。それまでけっこう存在感があった彼だけに「え!?」って感じで…。
そこから仙崎が立ち直っていくのはそこそこ感動的なんだけどベタといえばベタだよなぁ…。こうなればよほど下手な話じゃない限りはある程度感動的にもなるだろーに。
ヒロインの加藤あいはドコモのCMでしか最近見かけないがCMの数倍は美しく映っていてビックリ。ラブストーリーが中心ではないため、2人の仲はほとんど進展しないし、そこまで目立ってはいないものの続きはドラマと映画の第2弾で、ということになるのだろう。
一番手のヒロインがそんな程度なので2番手の香里奈はかなり悲惨。加藤あいの地元の友人という設定で登場。とある結末を迎える仙崎の相棒が必死にアプローチするのだが何考えてるのか分からん。まんざらでもない様子なのか?と思ったらとある結末を迎えてしまうため最後まで存在が意味不明なままフェードアウト。『天国の本屋』、『深呼吸の必要』、『海猿』と出演映画が3本連続で公開されて話題になったが3本の中では圧倒的・・・てか唯一出番と意味が無かったような気がする。
そんな今作は仙崎らが潜水士になるまでを描いたプロローグになるらしい。05年夏ドラで続編をやり、映画第2弾も立て続けに製作される。楽しみだ。
なお長ったらしいエンディングの後に予告編のような続編を匂わせるようなおまけ映像がついている。観客の半分くらいは席をたってそうだ…。
印象度★★★★☆