ゼブラーマン

哀川翔主演のヒーローモノ映画。彼の100本目の映画らしい。冴えない小学校教師の主人公の唯一の楽しみは子供の頃わずか7回で打ち切られた「ゼブラーマン」のコスプレ。やがて家の中だけじゃ満足できず、コスプレ姿で外に出てみることにした主人公。時を同じくして街には潜伏している宇宙人の気配が…。襲われている悲鳴を聞いて主人公が駆けつけるとそこには通り魔、てか正体宇宙人が。最初はビビってヘナヘナな主人公だったが、突如として敵の飛び道具をものすごい反射神経で回避。自らの身体能力に驚く主人公だが、とりあえずノリノリで技を繰り出して宇宙人を撃退。以降、ヒーローとして街に現れる宇宙人と戦っていき、ラスボスが出てくるクライマックスへ…という流れ。

苦手なクドカン脚本だったが彼の作品の中では初めて単純におもしろいと思えた。とりあえずなんでいきなり力に覚醒したのかとか、このガキわざわざ捕まりに行くんじゃねぇよ!とかいうことは置いておいて細かいことは気にせずに楽しめば良い。打ち切られた「ゼブラーマン」の映像もご丁寧に作られており笑える。渡部篤郎を始めとしてこの世界観をバカマジメに演じているのも良い。鈴木京香のコスプレはさすがに失笑モノだったが。またこの放映された「ゼブラーマン」と現在の状況がリンクしていき…という展開はよく出来ている。クドカンにしては今回はズレを感じないぞ!と思っていたがさすがにラスボスとの対決はしょぼすぎる。なんであんなに敵を巨大化させてしまったのか…。いきなり無駄にブッシュの名前を出してまで反核メッセージまで取り入れるし、おまけに現実的に器物破損罪だと?やっぱりクドカンとは相性が悪いなと感じたもののこれまでに比べればかなりマシ。そこそこおもしろかった。

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印象度★★★☆☆

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