[(an imitation)blood orange]
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | プロデュース | 備考 |
1 | hypnosis | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 4th配信限定シングル(携帯のみ) |
2 | Marshmallow day | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
3 | End of the day | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 34thシングル3曲A面2曲目 |
4 | 常套句 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
5 | pieces | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 34thシングル3曲A面3曲目 album ver. |
6 | イミテーションの木 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
7 | かぞえうた | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 3rd配信限定シングル(携帯&PC(iTunes)) |
8 | インマイタウン | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
9 | 過去と未来と交信する男 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
10 | Happy Song | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
11 | 祈り〜涙の軌道 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 34thシングル3曲A面1曲目 最高1位 売上27.6万枚 |
Orchestration Arranged by 小林武史&四家卯大(1,2,3,4,5,10,11)
No | タイトル | 備考 |
1 | hypnosis | PV メンバー全員出演 |
2 | Marshmallow day | PV 桜井のみ |
3 | 常套句 | PV 線画によりメンバー出演無し |
4 | 祈り〜涙の軌道 | PV 桜井のみ |
リリースデータ
2012年11月28日 | 初登場1位 | 初動53.0万枚、売上77.6万枚 | Produced by 小林武史 | TOY'S FACTORY |
メンバー
Vocal&Guitar | 桜井和寿 |
Guitar | 田原健一 |
Bass | 中川敬輔 |
Drums | 鈴木英哉 |
Keyboards | 小林武史 |
Mr.Children17thアルバム。正式なオリジナルアルバムとしては15枚目。半年前にベスト盤2作がリリースされているため2012年3作目となり、年間3作のアルバムリリースは過去最多。先行シングルは1作のみだが、3曲A面全てを収録。配信でリリースされていた2曲のうち「hypnosis」は夏ドラマ「トッカン」主題歌だった。さらにドラマ「遅咲きのヒマワリ」主題歌の「常套句」、資生堂のCMソング「Marshmallow day」、「めざましテレビ」のテーマ曲「Happy Song」などタイアップ先で既にOAされていながらリリースされていなかった曲が一気にCD化された。このためタイアップも無い初出の楽曲が3曲のみとなっている。表記は無いが「pieces」は若干音のバランスが変更されている模様(シングルの方が演奏が派手に鳴っていたが今作ではやや抑えられている)。初回盤はPV4曲を収録したDVD付。またスリーブケース入りでプラケースはオレンジ色となっている。これまで国内で済ませていたマスタリングはベスト盤に引き続きTed Jensenが担当。
ソングライター桜井和寿とピアノ演奏者小林武史とバックバンドのみなさん状態、すなわちコバチル極まる1作。これでもかというピアノ始まり、ピアノメインの演奏にバックバンドが絡むような構成のミディアム〜バラードが連発される。『HOME』の穏やかさと『SUPERMARKET FANTASY』のポップさを融合させたような感じで、歌モノとして聞きやすい事は聞きやすいものの、さすがにちょっと飽きてくるものがある。また前作ではギターベースドラムが三者全員どこか元気ない感じだったんだけど、今作はベースドラムは意外と目立ってるのに、ギターだけ物凄く引っ込んでしまった。結果前作以上にピアノキーボードストリングスといった小林武史の担当区域の音ばっかり過剰に鳴っているように聞こえてしまうという…。メロディーは衰え知らずというか前作より好きなものも多く、それぞれ単独で聞けばいい曲なんだけど、アルバム通して聞くのは個人的に『HOME』と並んでしんどい。もう少しバンドに頑張ってほしかった…。
初回盤DVDにはPVを収録しているが…メンバー4人全員が出ているのが「hypnosis」のみ。メンバー4人の演奏とそんなにたくさん参加してたのか?と思えるほどの取り巻きストリングス、そして周囲を走り回り舞い続ける謎の女性という構図で真っ暗な状態から明るくなっていく壮大なPVだ。ストリングス隊が大挙して用意されているのにもう1つのメイン楽器であるピアノ弾いてる人がいないという状況になっているが、メンバーではないので(メンバー表記は上記のように1行開けて記載されるなど半メンバー扱いだけど)、小林武史はPVには出ないというのがMr.Childrenが4人である最後の砦ででもあり、今回もそこは守られた形だ。「Marshmallow day」はサビにあるチューインガムを膨らませる要員の女性が複数出ているものの、桜井のみの出演。カラフルさを強調した内容なので、40代のオッサンが4人も揃ってチューインガムを膨らませる映像ではカラフルさに欠けるという至極まともな判断が下ったものと思われるが、桜井が歌っているソロカットのバックではメンバーが演奏していても良かったんじゃないかと思う。「常套句」は誰も登場せず超シンプルな線画白黒イラストアニメーションのみだが、身を削って半分になっても相手に届かなかった上に最後は流れ星直撃で爆散して地上に散ってしまうという報われなさすぎの内容が何気にかなり切ない内容になっていて泣ける。まあ曲はもっと幸せな内容なんだけど…。「祈り〜涙の軌道」も桜井が1人で歌っているだけ。PV見るとますますバンド感が無くなってしまう、というかバンドが4曲中3曲いないってどうなのよ…。
あとブックレット最後のオレンジまみれの今作唯一のメンバーの御姿はあまりの不気味さとシュールさで絶句or爆笑必至なのでレンタルして普段はブックレット見ないで返す人も要チェック。
印象度★★★★☆