HOME(初回限定DVD付)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | プロデュース | 備考 |
1 | 叫び 祈り | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | インスト+桜井の叫び |
2 | Wake me up! | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
3 | 彩り | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
4 | 箒星 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 28thシングル 最高1位 売上42.0万枚 |
5 | Another Story | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
6 | PIANO MAN | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
7 | もっと | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
8 | やわらかい風 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
9 | フェイク | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 30thシングル(限定) 最高1位 売上32.1万枚 |
10 | ポケット カスタネット | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
11 | SUNRISE | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
12 | しるし | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 29thシングル 最高1位 売上74.0万枚 |
13 | 通り雨 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
14 | あんまり覚えてないや | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children |
Brass Arranged by 小林武史&山本拓夫(2,5,6,8,13)
Strings Arranged by 小林武史&四家卯大(8,10,12)
DOCUMENTARY(約36分) |
内容:「箒星」「ストレンジカメレオン」「フェイク」「しるし」(以上Zeep
Tokyoライブ)、「彩り」(ap bank'06野外ライブより) ライブ映像の随所に桜井の単独インタビューを挿入 |
リリースデータ
2007年3月14日 | 初登場1位 | 売上120.7万枚 | Produced by 小林武史 | トイズファクトリー |
メンバー
Vocal&Guitar | 桜井和寿 |
Guitar | 田原健一 |
Bass | 中川敬輔 |
Drums | 鈴木英哉 |
Keyboards | 小林武史 |
Mr.Children13thアルバム。前作以降の3シングルを収録。「しるし」が通常時を大きく上回る最後の大ヒットを記録し、今作も前作より売上が上昇した。またこれまで2位や3位はあったが、今作で初めて07年O社年間アルバムチャート1位を獲得した。初回盤はドキュメンタリーを収録したDVD付。『シフクノオト』同様に初回盤/通常盤の品番が同じで、値段も同じだった。
最も優しく穏やかなアルバム。振り返ってみたら今まで優しいアルバムが全然なかったのに気づいた桜井が、意図的にそういう方向へ持ってきたとされており、今回のプロモーション楽曲となった「彩り」を始めとして歌重視の落ち着いた曲が多い。高揚感のあるロックバンド感全開の曲は「箒星」程度。ふいに「フェイク」みたいなどろっとした曲も出てくるものの、基本的には歌詞も柔らかい印象の言葉が並んでいる。前向きというか完全に落ち着いて安定した幸せな日常を送れている姿が描かれていて、個人的にはどうもしっくり来なかった。確かにいつまでも苦悩や葛藤ばかり歌っているような環境じゃなくなっているわけだからしょうがないけど今作はいくらなんでも落ち着きすぎだろう。これでオリジナルアルバム最長の72分という長さなので、中盤以降はなかなか印象に残ってこない。これまではキャッチーな曲を入れつつ、アクセントになるような変な曲でバランスを取ったりしていたのに今回そういったバランス取りがほとんどなく、ミディアムナンバーがひたすら並んでいる構成なので正直物足りなさが残るアルバムだ。
また00年代を代表する大ストリングスバラード「しるし」が生まれた事(何故かこの時期売れ線のミュージシャンがどいつもこいつもこの手のストバラをやりまくるようになった)、今作のツアーから小林武史が参加するようになり完全に5人目のメンバー(むしろソングライター桜井に続く実質2人目にしてサウンドの要)として活動するようになる事でミスチルのサウンドバランスは一気に変貌し、ストリングスとピアノにまみれ、ギターが後退した楽曲が激増する。今作はストリングスよりブラスが多用されているものの、ピアノがこれまでより目立ち始めていて、その上でロック要素が少なくて穏やかな曲が多いこともあり、ミスチルからコバチルへの過渡期の1作という印象も強い。
DVDの方はライブ映像が中心でその合間や被せて桜井の単独インタビューが入っている構成。「フェイク」はラストがCDのような「それすら…」ではなく「それすらフェイク」になっているバージョンである。「ストレンジカメレオン」はthe pillowsのトリビュートアルバムに収録されているthe pillowsのカバー曲。これと「しるし」は2番からの収録になっている。「彩り」は、披露前の桜井の長いMCから収録されている。レコーディング中のスタジオ映像も挿入はされているのだが、『シフクノオト』の時と違って音声OFFになっているし、桜井しかインタビューはしてないし、それ以外で喋ってもいないので他の3人のメンバーの影が異常に薄い。『シフクノオト』では一応他のメンバーもクローズアップしていたのだが…。「CDで〜た」のインタビューで今までは田原や中川よりも自分のほうが楽器が上手いと思っていたという衝撃発言(?)をしていたのも印象的。
印象度★★★☆☆