Q
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | CENTER OF UNIVERCE | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
2 | その向こうへ行こう | 桜井和寿 | Mr.Children | 小林武史&Mr.Children | |
3 | NOT FOUND | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 19thシングル 最高1位 売上60.7万枚 |
4 | スロースターター | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
5 | Surrender | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 17thシングル『I'LL BE』C/W |
6 | つよがり | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
7 | 十二月のセントラルパークブルース | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
8 | 友とコーヒーと嘘と胃袋 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
9 | ロードムービー | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
10 | Everything is made from a dream | 桜井和寿 | Mr.Children | 小林武史&Mr.Children | |
11 | 口笛 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 18thシングル 最高1位 売上72.4万枚 |
12 | Hallelujah | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
13 | 安らげる場所 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children |
Strings Arrangement:T.KOB&STEPHEN BARBER&TONY FINNO(2,3,6,13)
リリースデータ
2000年9月27日 | 初登場2位 | 売上89.7万枚 | Produced by 小林武史&Mr.Children | トイズファクトリー |
メンバー
Voval,Guitar | 桜井和寿 |
Guitar | 田原健一 |
Bass | 中川敬輔 |
Drums | 鈴木英哉 |
Keyboards | 小林武史 |
Mr.Children9thアルバム。00年になって発売された2シングルを収録。99年に前作とアレンジ違いでシングルカットされた「I'LL BE」はアルバム未収録となったが、C/Wの「Surrender」は収録され、シングル時にはなかった演奏前のカウントが冒頭に入っている。日本とNYで制作され、前作に続いてまずはメンバー4人で楽曲制作を行い、小林武史は後から合流したとされており、今作には唯二となる作曲がバンド名義の楽曲も収録されている。また今作ではストリングスに四家卯大が参加していない。実質的に小林武史が1歩引いた状態になっていたにも関わらず、今作以降メンバー表記の下に少し間を空けて(正式メンバーではないが、ゲストミュージシャンとも別枠)小林武史がクレジットされるようになった。シングル売上もやや低迷してきていたが、今作の売上は前作から大幅にダウンし、ミリオン割れとなってしまい、初動も60万程度に留まり、浜崎あゆみ『Duty』に3倍近い差で及ばず2位となった。
『DISCOVERY』と同じデザインとなっていて若干長いスリーブケース、デジパック仕様でCDがケース直入れのため非常に傷だらけになりやすいパッケージとなっている。ブックレットは前作の反省を生かしたのかやや頑丈なつくりとなっている。
リラックスしまくりで正直意味不明なアルバム。あまりに自由でへんてこな楽曲ばかりが並び、「口笛」「NOT FOUND」で期待してアルバムを買ってきたら唖然とした。ミスチルはどこへ向かうのか?もうやることなくなってしまって解散するんじゃないか?と思ったほど。潜水服を着たカオスなジャケットは『深海』から抜け出したことを暗示し、さらにプロデュースされる事、作品ごとに何らかの意味を持たせる事とかも一旦忘れて自由にやろうという意識の表れと思われる。変な感じの曲が多いのは何でもコード進行をダーツやあみだくじで決めたせいだというが、そういった自由な発想でアルバム制作を経験したことで、答えなんてそもそも必要なかった、それ自体が答えだったことに気づいたんだろうなと思う。同時にやりたい放題やりすぎてリスナーを置いてけぼりにしすぎたことにもたぶん今作の売上不振(当時の感覚)で気づき、翌年のベスト盤とそのツアー、その次の新作ではファンが求めるミスチル像、売れ線復帰となっていったわけだから、今作自体は本当に何だか良く分からないマニアックなアルバムなんだけど実は今後へ向けては重要な1作だったのかも。
全体的には予測不能っぷり、へんてこっぷりを楽しむファン向けマニアックアルバムといった感じだけど、バンド感の薄いバラード「つよがり」、ピアノポップな「ロードムービー」、壮大な「Hallelujah」など、へんてこな楽曲ばかりの中にも素直に名曲だと思える曲もある。いずれも00年代後半以降には乱発されるようになってまたこの路線か…みたいになる曲調なんだけど、この当時はこればかりではなかっただけに新鮮で普通にいいと思った。
印象度★★★★☆