深海
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Dive | ダイブしてもぐっていく音 | |||
2 | シーラカンス | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | |
3 | 手紙 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | |
4 | ありふれたLove Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜 |
桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | |
5 | Mirror | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | |
6 | Making Songs | 曲作りの様子 | |||
7 | 名もなき詩 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | 10thシングル 最高1位 売上230.9万枚 |
8 | So Let's Get Truth | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | |
9 | 臨時ニュース | テレビのチャンネル切り替えの音 | |||
10 | マシンガンをぶっ放せ | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | 12thシングル(カット) 最高1位 売上73.3万枚 |
11 | ゆりかごのある丘から | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | |
12 | 虜 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | |
13 | 花-Mement-Mori- | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN | 11thシングル 最高1位 売上153.9万枚 |
14 | 深海 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&MR.CHILDREN |
リリースデータ
1996年6月24日発売 | 初登場1位 | 売上274.5万枚 | Produced by 小林武史&MR.CHILDREN | トイズファクトリー |
メンバー
Vocal、Guitar | 桜井和寿 |
Guitar | 田原健一 |
Bass | 中川敬輔 |
Drums | 鈴木英哉 |
Mr.Children5thアルバム。95年はシングルしか出していなかったがその前作以降の94,95年のシングル「Tomorrow never knows」「everbody goes」「【es】」「シーソーゲーム」は未収録、96年になってからリリースされた当時の最新シングル2作のみが収録された。曲間がつながっていたり、トータルアルバム色が強いアルバムとなっているほか、今回からプロデュース表記が小林とミスチルの連名になった。また8月に「マシンガンをぶっ放せ」が初のマキシシングルとしてシングルカットされた。この曲は今作では次の曲と繋がっているが、シングルバージョンでは独立した形で編集されている。C/Wには新曲2曲が収録された。
大成功したバンドの状況とは裏腹に当時の桜井の精神状態はダークな方向に向かっていた。アルバム全体を通して曲間が繋がっていたり「深海」というひとつの世界になっていてひたすら暗い。初期の作風を否定するかのような事まで歌っている。冒頭でDiveし深海へ潜っていく演出などもかなりコンセプト色が強くて冒頭でシーラカンスに歌いかけ、ラストの「深海」でも再びシーラカンスへ歌いかけて静かに消えていく。統一感は全アルバム中最強である。とにかく暗いのであまり軽い気持ちで聞く気にはなれないのだが、完成度の高さは確かに感じる名盤である。一応、重くはあるのだが「負けないように枯れないように笑って咲く花になろう」と歌う「花-Mement-Mori-」までたどりつくと少しは救われている気はする。最後の水の音はさらに深く深海へと潜っていくのか、それとも浮上していく音なのか…。この後のミスチルは長年にわたってこの「深海」を軸にして語られることが多くなる。良くも悪くも後々まで大きな影響と影を落とした重要な1作である。そういう意味でもミスチルを語る上で欠かせない1枚だ。
印象度★★★★★