SUPERMARKET FANTASY
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | プロデュース | 備考 |
1 | 終末のコンフィデンスソング | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
2 | HANABI | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 33rdシングル 最高1位 売上49.0万枚 |
3 | エソラ | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
4 | 声 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
5 | 少年 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
6 | 旅立ちの唄 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 31stシングル 最高1位 売上39.5万枚 |
7 | 口がすべって | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
8 | 水上バス | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
9 | 東京 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
10 | ロックンロール | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | |
11 | 羊、吠える | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 31stシングルC/W |
12 | 風と星とメビウスの輪 | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 32ndシングルC/W 別アレンジ |
13 | GIFT | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 32ndシングル 最高1位 売上34.0万枚 |
14 | 花の匂い | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 小林武史&Mr.Children | 1st配信シングル(着うた・着うたフルのみ) 初CD化 |
Brass Arranged by 小林武史&山本拓夫(1,3)
Orchestration Arranged by 小林武史&四家卯大(2,3,6,7,9,12,13)
No | タイトル | 備考 |
1 | 旅立ちの唄(LIVE ver.) | PV ライブ音源、ライブ映像 CDとはアレンジ、一部歌詞も違うバージョン |
2 | GIFT | PV |
3 | HANABI | PV |
4 | 花の匂い | PV |
5 | エソラ | PV |
リリースデータ
2008年12月10日 | 初登場1位 | 売上127.8万枚 | Produced by 小林武史&Mr.Children | トイズファクトリー |
メンバー
Vocal&Guitar | 桜井和寿 |
Guitar | 田原健一 |
Bass | 中川敬輔 |
Drums | 鈴木英哉 |
Keyboards | 小林武史 |
Mr.Children15thアルバム。前作以降の3シングル及びC/W2曲、着うたと着うたフルの配信限定で先行リリースされていた「花の匂い」を収録。「風と星とメビウスの輪」はC/W時に既にSingle Versionとされておりピアノ伴奏のみだったが、今作にはバンドとオーケストラアレンジが施されたオリジナルバージョンで収録されている。リード曲は「エソラ」でPVも制作され、ジャケットも同じものである。初回盤は今作収録範囲のPVを網羅したDVD付。後に5作全てがベスト盤『Mr.Children 2005-2010<macro>』初回盤DVDにも収録された。『シフクノオト』『HOME』と異なり、今作は初回盤、通常盤で品番が異なり、価格も異なる。
インタビューなどでも答えていたが、今作は消費されることをポジティブに捉えたという意識があるらしい。通常消費されるという捉え方を嫌うミュージシャンが多い中で、大いなる開き直り宣言とも取れるこの言葉とそれを裏付けるかのように徹底的にポップに徹した内容はかなりキラキラ。これだけのキャリアでこれだけの勢いのあるアルバムを作れてしまう辺り、やはり売れ続けるだけのことはあるし、格が違うと感じる。歌詞の面でもすっかり昔のような毒気はなくなってしまったので、そういうのを期待していると少し物足りないが、前作と違って勢いがあって前向きになれるアルバムというのはやはりいい。ここまで徹底的にキラキラに開き直られると細かいことはどうでもよくなる。気にならない部分は無いわけではないが(後述)、今作ではまだロック色もわずかに残っているし、ポップアルバムとしてはけっこう好きな作品だ。
一方でライブでもキーボードで参加するようになった小林武史は、桜井も当時肯定的に語っていたがプロデューサー視点(客観)では無く完全にプレイヤー視点(主観)で参加するようになり、ピアノの存在感(これは前作でも目立ってきていた)、及びストリングスが異常に多用されるようになった。今作では半分の7曲がストリングス使用とクレジットされ、これはこれまでで最大である。表記の無いアルバムもあるのだがあるものに関しては『IYOU』の5曲がこれまでで最多。通常は3,4曲程度だった。曲によってはあまりにあざとすぎると思える面もあり、またギターサウンドがかなり後退せざるを得ないことになっているなど、やりすぎだと感じてしまう。まあ今作に関してはポップに徹した事でそれさえもモノにしてしまっているようにも感じられるけど、個人的にはそれを差し引いても「風と星とメビウスの輪」だけはどうにも残念。シングル感想書いた時に"とりあえずストリングが入って壮大さが増すだけ…とかいう小林の影しか見えないような変化だけは無しの方向で期待したい"と書いていたのだが、ものの見事に寸分の狂いもなくそれを地で行く展開になっていたっていう…。かつての小林武史はこればっかりの人ではなかったはずだ。一体どうしちゃったんだろうか。
DVDはPVのみの収録。PV集は97年に一部楽曲のみを収録した『ALIVE』のみでDVD化されていないし、エンハンスドCD仕様で過去に何作かで収録されたのと「箒星」のショートムービーがシングル初回盤でDVD化されていただけなので、PV集という形では初のDVD化となる。とはいえすべてベスト盤『Mr.Children 2005-2010<macro>』初回盤DVDにも収録されてしまったので価値があったのは当時だけで、ベスト盤を入手済みで後追いの場合は初回盤を入手する必要はないかも。
印象度★★★★☆