Unity
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ニュー・マイ・ノーマル | 大森元貴 | 大森元貴 | Mrs. GREEN APPLE,山下洋介 | 3/18配信シングル |
2 | ダンスホール | 大森元貴 | 大森元貴 | 大森元貴,久保田真悟(Jazzin' park) | 5/24先行配信 |
3 | ブルーアンビエンス(feat. asmi) | 大森元貴 | 大森元貴 | 大森元貴,山下洋介 | 6/13先行配信 |
4 | 君を知らない | 大森元貴 | 大森元貴 | 大森元貴,花井諒 | |
5 | 延々 | 大森元貴 | 大森元貴 | 大森元貴,花井諒 | |
6 | Part of me | 大森元貴 | 大森元貴 | 花井諒,大森元貴 |
ストリングスアレンジ:山下洋介(1)
リリースデータ
2022年7月8日 | 初登場3位 | 売上8.2万枚 | EMI RECORDS |
メンバー
Vocal,E.Guitar,Chorus,Programming | 大森元貴 |
E.Guitar | 若井滉斗 |
Keyboard,A.Piano,Programming | 藤澤涼架 |
Mrs. GREEN APPLE4thミニアルバム。最初期のライブ会場限定とインディーズ含めた通算で4作目、メジャーでは2015年のメジャーデビュー作『Variety』以来2作目となるミニアルバム。フェーズ1完結を宣言したベストアルバム『5』からきっかり2年ぶり、今回もデビュー記念日に合わせての発売。『5』から1年経過した2021年7月8日に2022年にフェーズ2開幕を宣言(時期は明言せず)していたが、12月30日にベースの野清宗、ドラムの山中綾華の脱退を発表、同時にフェーズ2は2022年春頃と発表、2022年3月18日にフェーズ2幕開けにして新体制3人組での新曲「ニュー・マイ・ノーマル」を配信し、今作の発売が告知された。その後5月に「ダンスホール」を先行配信(アルバムと同じジャケ写で単独配信、6月に「ブルーアンビエンス(feat. asmi)」を先行配信(他の曲は未配信状態にしたアルバム内で単曲開放の形で配信)していた。CD発売前日(CDフラゲ日)の7月6日にアルバム全体を先行配信した。
完全生産限定盤は「ニュー・マイ・ノーマル
Music Video (Album Edition)」、「Documentary -- The Beginning
of Phase-2」を収録したDVDに加えてGOODS「ビッグシルエットTシャツ」「スマホloopリボンストラップ&ステッカーセット(ステッカー7種)」が付属したBOX仕様(縦241mm横193mm高さ64mm)。
初回盤は同内容のDVD付属、2折デジパック仕様(トールサイズ)。
通常盤はCDのみ。
以前の感想でも書いていたように大森元貴は少年時代からDTMに傾倒して全部1人でアレンジまで完結して制作できてしまうほどのスキルがあったため、終始編曲まで大森元貴の単独表記でメンバーは一緒にアレンジを練るのではなく完成されたアレンジのデモ音源を生演奏に差し替えるという役割で楽曲をレコーディングしていたと思われる。このインタビューでは今作で「ニュー・マイ・ノーマル」だけがバンド名義の編曲になっていることについて言及しており、"作詞、作曲、編曲と、僕がすべてをやっていて、全部出来上がった状態で曲を渡していた"と明言しており、"メンバーからすると、ある程度まで曲が完成している中で、どういう風に自分のエッセンスを入れようか、表現しようかっていう、自分の居場所をサウンドの中で探していく作業がきっとあったと思う"とこれまでの曲作りについて明かしている。また編曲がMrs. GREEN APPLEである理由について"ギターソロやキーボードソロを、2人自身の音で入れたいと思って、若井と涼ちゃんに、それぞれソロを考えてもらったんです。だからクレジット的にも、この曲のアレンジはバンド名で“Mrs. GREEN APPLE”となっている"と説明。逆に言えばソロパートを各自が考えただけで大半は大森と山下洋介である事、加えて単独編曲=各メンバーのソロパートも全て出来上がった状態のものが渡されていて大森の指示通りだったという事になる。
そういった中でリズム隊が揃って脱退というのは電子音多用傾向があった中で非常に納得できてしまうというか…演奏面でほとんど存在意義が無かったか、曲によってはリズム隊不要の打ち込み処理にしてライブ要員みたいな形にもなりかねない状態で、Awesome City Clubと同様に現代のバンドが陥りがちな現象ではあるのかもしれない。
というわけでリズム隊がいなくなってもバンドの本質にもほとんど変化はない。実際始まりの「ニュー・マイ・ノーマル」はこれぞいう王道的な曲だったし、これでも残ったメンバー2人がソロを自分で考えたバンド名義編曲ではあるんだけど、今までと違うわけではない。正規メンバーとしてのリズム隊がいなくなったので、堂々と打ち込みっぽい曲もやれるようになったというのは続く「ダンスホール」以降で出ているけど、これも気分的な問題で当初から電子音、打ち込みは多用していたので5人のままこの路線をやっていてもそんなに不思議ではなかったりもする。フェーズ2とは言うけどちょっと難解な方向に過度に進む事は無く、キャッチーな歌メロも大森らしい歌詞も健在でMrs. GREEN APPLEはMrs. GREEN APPLEであって、精神性は抜きにして大森元貴が一手に曲を作っていれば必ずMrs. GREEN APPLEになるし、大森元貴の才能が健在ならば勢いが落ちる事も無いというのは確信できるような1作だ。
完全生産限定盤(DVD,GOODS付) 初回盤DVD付 通常盤
印象度★★★★☆
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。