Dolce

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 少しだけ泣いていたい 中原薫 竹村かおり 池田大介  
2 ふたりの休日 中原薫 竹村かおり 加藤貴也  
3 寂しがりや ふたりぼっち 中原薫 織田哲郎 池田大介 2ndシングル 最高86位 売上0.4万枚
4 メリーゴーランド 竹村かおり 竹村かおり 池田大介  
5 見つめあう瞳があるから 小田佳奈子 牧穂エミ 徳永暁人  
6 遠い夏の日 中原薫 武田典明 池田大介  
7 街中の素敵 みんな着飾って 川島だりあ 川島だりあ 大島康祐 1stシングル 最高65位 売上2.8万枚
8 もう一度愛したくて 中原薫 鈴木康志 池田大介  
9 永遠に守りたい 小田佳奈子 瀬木祐未子 池田大介  
10 ひとつになりたい 中原薫 竹村かおり 加藤貴也  

リリースデータ

1996年6月20日 100位圏外 Produced by BMF ZAIN RECORDS

中原薫1stアルバム。93年12月に「街中の素敵 みんな着飾って」でデビュー。1年2ヶ月後の95年2月に2ndシングル「寂しがりや ふたりぼっち」をリリース、さらに1年4ヶ月後に今作が発売された。シングル2曲を収録。C/W2曲は本人の作詞作曲だったが未収録となり、アルバム用の新曲は作詞のみで作曲はしていない。シングル2作はランクインしていたが今作は100位圏外となった。今作を最後に完全に行方不明となり引退したものと思われる。

vocal compilation 90's hits vol.2〜female〜 at the BEING studio』で当時聞いた事のあった名前のCDをたまたま見かけ、初めて見かけたので恐らく今後見かける事は無いだろうという事で確保、聞いてみた。at the BEING studioのライナーではこの前に葉月コーラ名義でデュエットシングルを出していたという記述があるが、現在「中原薫」のwikiも存在せず、情報もほとんど出てこない。しかし1985年に1枚だけレコードを出して消えたアイドル佐藤弘枝と同一人物ではないかと現在では特定されており、こちらのサイトによれば臼倉弘枝→斉藤弘枝→佐藤弘枝→大林美可と改名を重ねてビーイングに入って葉月コーラ(かんコーラ,しろコーラ)→中原薫と改名したらしい。この中原薫が最終形態だったようだ。1985年17歳でのデビューから10年以上経過し、中原薫になった時は25歳、何故か2ndシングルも今作も常に1年以上という妙に長いスパンでリリースしていたので今作時点では28歳という事になる。恐らくOVER 30'sを前にして芸能活動を辞めたものと思われるが、事務所がスターダスト。ビーイングでCDを出していたスターダスト勢はMANISHを筆頭として坂井泉水がスターダストから独立した後にスターダストとビーイングとの関係が切れたのか97、8年以降に全員活動停止、引退となっているのでどっちみちここまでではあったのかもしれない。

作曲はビーイングの中でも売れている人たちにはあまり提供していないマイナーな作家中心だがそれでも2ndシングルにいきなり織田哲郎を持ってきたりもしているので多少は売る気もあったのだろうか。エレキギターにDEEN田川伸治(5,7,10)が参加(他にDIMENSION増崎孝司(1,3,8,9))していたりとDEEN繋がりもあった。大島康祐のクレジットにfrom SO-FIがついていたりも。

作風は歌のキレイなお姉さんといった佇まいのミディアム〜バラード中心だが中盤過ぎには軽快で明るいノリのいわゆるガールポップ的なナンバーもあって万人受け、普遍的な感じのポップスといった装い。どうもこの手のガールポップ系はどれもそこそこ以上の印象を抱けないのでガールポップ系の女性ソロって積極的に聞きに行こうとは思わないのだけど聞いてみればまあどれも好印象ではあり、イメージ通りではあった。大きな特徴もインパクトも無く、実にフツーではあるがガールポップ界隈でまずまずな評価を得られそうな感じ。

しかし前歴を隠そうとしていたのか、年齢不詳で行きたかったのか、本人の写真はかなり大量に使用されてはいるんだけど全部横顔かピンボケでまともに顔が判別できる写真が1枚も無い。結局今作だけだと誰だったのか全く分からないという匿名性の高さはビーイングらしいといえばビーイングらしい。

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印象度★★★☆☆

2022.8.3更新

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