灯-10 Cover Songs-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲、備考 |
1 | Lifetime Respect feat.DOZAN11 | 三木道三 | 三木道三 | Carlos K. | 三木道三(2001) 10/27先行配信 DOZAN11(=三木道三)本人とのコラボ |
2 | I LOVE YOU | 尾崎豊 | 尾崎豊 | 板井直樹 | 尾崎豊(1983) |
3 | バンザイ〜好きでよかった〜 | トータス松本 | トータス松本 | 川口大輔 | ウルフルズ(1996) |
4 | 恋人よ | 前川真悟 | 前川真悟 | 松岡モトキ, きなみうみ |
かりゆし58(2006) |
5 | TRUE LOVE | 藤井フミヤ | 藤井フミヤ | Tsuyoshi Takahashi, 宮田'レフティ'リョウ |
藤井フミヤ(1993) |
6 | もう恋なんてしない | 槇原敬之 | 槇原敬之 | Manami Kitamura, 宮田'レフティ'リョウ |
槇原敬之(1992) |
7 | あなたに | 上江洌清作 | MONGOL800 | 板井直樹 | MONGOL800(2001) |
8 | TRAIN-TRAIN | 真島昌利 | 真島昌利 | 板井直樹 | THE BLUE HEARTS(1988) |
9 | ラブ・ストーリーは突然に | 小田和正 | 小田和正 | Carlos K. | 小田和正(1991) |
10 | 木蘭の涙 | 山田ひろし | 柿沼清史 | 川口大輔 | スターダストレビュー(1993) |
リリースデータ
2023年11月22日 | 初登場36位 | 売上0.18万枚 | ユニバーサル |
仲宗根泉カバーアルバム。HYのキーボード&ボーカルメンバーの2017年『1分間のラブソング』以来となる2作目のソロ名義でのアルバム。前作同様にHYの公式サイトでアナウンスを行っていてユニバーサルのサイトでもHYのページに掲載していて仲宗根泉ソロの公式サイトは作られていない。"歌詞の魅力に溢れ、自らの音楽活動にとって大きな影響を受けた、男性ボーカル楽曲を選曲"とされており、男性ボーカル曲のカバーのみとなっている。「Lifetime Respect」は三木道三本人(現在の名義はDOZAN11)とのコラボでのカバーとなっていて、10月27日に先行配信された。初動売上、順位は前作を上回った。
初回盤はボーナストラック「アイシテル」追加収録の全11曲、仲宗根泉の手書きによるライナーノーツが収録されたブックレット付属、紙ジャケット、SHM-CD仕様。追加の「アイシテル」は2008年の清水翔太の楽曲のカバー。
通常盤は全10曲、通常のCD。配信版は通常盤CD準拠で「アイシテル」カバーは未配信となる。「アイシテル」カバーが何故初回盤ボーナス送りになったのかは不明だが、2012年に清水翔太がHYでの仲宗根泉ボーカル曲「366日」のカバーシングルを出した際にfeat.仲宗根泉(HY)としてピアノ&コーラスとして参加した事があったのでその縁でのカバーである可能性は高い。
HYは全員1983年生まれで2023年で40歳。選曲は2023年時点でのアラフォー世代が小中高辺りの頃にリアルタイムでヒット曲として親しんだ90年代中心。個人的には1985年生まれ(1984年度)でほぼ同世代であり、感覚は同じだと思う。「TRAIN-TRAIN」「I LOVE YOU」は厳密にリアルタイムではないが、「I LOVE YOU」はシングルカットは1991年で1992年には本人の死去で大きな話題となったのでこのタイミングでは小学校低学年になり他の曲とほぼ同時期になる。「TRAIN-TRAIN」は少し前の曲であるがバンド組むとみんなTHE BLUE HEARTSやりたがって文化祭で演奏していたので90年代後半になっても耳にする機会はあった。
概ねHYの泉バラードのイメージ通りのピアノバラードカバーアルバム。ふくよかで伸びのある低音ボーカルでどの曲もしっかり歌われて改めて曲の良さを見出せる仕上がりではあるがアレンジャーが複数参加している割には意外性のあるアレンジは皆無。本人がピアノ弾き語りスタイルを主軸にしているのでそのスタイルをそのまま生かしたとはいえ…それでこんなに曲ごとにアレンジャー変える意味あった…?という気はする。聞く人が聞けばアレンジャーごとにピアノアレンジが異なるとか分かるのかもしれないが…。「あなたに」はバラード改変されてしまっているし、「TRAIN-TRAIN」はさすがにバラード改変されてはいないが、軽めの随分さっぱりしたアレンジになっていてどの曲も自分のフィールドに寄せていてあくまで聞かせる方向性。勢いに任せてロックサウンドの中で熱唱するスタイルの仲宗根泉とか今までにないスタイルに挑む姿も1曲くらいは聞いてみたかった。
1曲目から御本人コラボで始まったものの、全体にほぼイメージ通り期待通りの泉バラードカバーばかりだったのでどうしたってそれ以上の印象にはならなかった。ソロ名義で出すならもう少しHYと違うイメージに挑んでみたって…。「366日」的なHY泉バラードで名曲カバーを聞きたいなら文句なし期待通り120%の1作ではあると思う。
印象度★★★☆☆
2023.12.16更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。