COLLECTION W
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | CHEERS FOR YOU | 小竹正人・中山美穂 | 久保田利伸 | Camus Celi and Andres Levin for C-n-A Productions |
31stシングル 最高17位 売上12.7万枚 |
2 | Hurt to Heart〜痛みの行方〜 | 横山敬子 | 横山敬子 | JERRY HEY | 32ndシングル 最高10位 売上31.9万枚 |
3 | Thinking about you -あなたの夜を包みたい- |
小竹正人 | Maria | 溝口肇 | 33rdシングル 最高13位 売上10.7万枚 |
4 | True Romance | 小竹正人 | 井上ヨシマサ | 溝口肇 | 34thシングル(カット) 最高37位 売上3.8万枚 |
5 | 未来へのプレゼント | 岡本真夜・中山美穂 | 岡本真夜 | 十川知司 | 35thシングル 最高6位 売上40.9万枚 「中山美穂 with Mayo」名義 |
6 | マーチ カラー | 中山美穂・小竹正人 | 大滝裕子 | 竹下欣伸 | 36thシングル 最高29位 売上2.5万枚 |
7 | LOVE CLOVER | TAKURO・中山美穂 | TAKURO | TAKURO | 37thシングル 最高14位 売上3.8万枚 |
8 | A Place Under the Sun | 中山美穂 | 井上ヨシマサ | 井上ヨシマサ | 38thシングル 最高40位 売上1.0万枚 |
9 | Adore | 小竹正人 | 金澤信葉 | 嶋田陽一 | 39thシングル 最高35位 売上1.1万枚 |
ストリングスアレンジ:NICK INGMAN(7)
リリースデータ
2006年2月1日 | 300位圏外 | キングレコード |
中山美穂4thシングルコレクションアルバム。『COLLECTION V』の11年ぶり続編。99年9月16日の39thシングル「Adore」、ミニアルバム『manifesto』を最後にCDリリースが停止、00年に当時としては早すぎる配信シングル3曲を立て続けにリリースしたのを最後に歌手活動は完全に停止状態となった。01年にはファン投票による結果を反映した『YOUR SELECTION』シリーズ4作を一挙同時発売(1がA面、2がB面、3と4がアルバム曲)、03年には過去の映像作品をDVD化した『Miho Nakayama Complete DVD BOX』を発売するなど数年おきに編集盤がリリースされるのみとなっていた。『COLEECTION』シリーズは長年放置されたままだったが、実に11年ぶりに復活、残っていた前作以降のシングル9曲が収録されて完結した。「CHEERS FOR YOU」「Adore」がアルバム初収録。00年の配信シングル「STARDUST」「Lagrimas Negras」「キミがいるから」は未収録。同時発売で過去の『COLLECTION』シリーズ3作がリマスター発売された。
1ヶ月後には全シングルのA面B面(C/W)を網羅し、さらに「STARDUST」「Lagrimas Negras」「キミがいるから」を初CD化で収録した8枚+リミックスアルバム4作をまとめた2枚+94年のライブ映像DVD1枚の11枚組BOX『Complete SINGLES BOX』が発売される事が既に発表されていた。このためか今作は300位圏外とランクインせず、『Complete SINGLES BOX』は147位(0.1万枚)にランクインした。
2015年には30周年を記念しての『30th Anniversary THE PERFECT SINGLES BOX』もリリースされている。シングルは既に『Complete SINGLES BOX』でコンプリートされていたが、こちらは各シングルを1作ごとにアナログ17cmEPサイズのパッケージにまとめて(8センチシングル以降のものは復刻ではなく新たにリサイズ)カラオケバージョンやリミックス、アルバムバージョンが存在する曲はそれらを追加収録したシングルCD40枚+歴代のライブからシングル曲29曲のライブ映像を収録したDVDの合計41枚組仕様。
C/WまでフルコンプリートできるBOX発売が決定していただけに、BOXを購入するのであれば完全に不要になってしまう今作を1ヵ月前にリリースする必要性は正直無かったと思うんだけど(出すなら少なくとも『YOUR SELECTION』を出す前に出していたはず)、『COLEECTION』シリーズをちゃんと完結させてくれたのはありがたい。『COLLECTION』シリーズは過去3作をリマスターして廉価設定にして4枚合わせても8000円程度に収まるようにして、2万越えのBOXには手が出ないとかA面だけでいいいうリスナー向けに選択肢を用意したみたいなところだったのか。
この時期は「CHEERS FOR YOU」がいきなり1st以来のトップ10落ちとなり、その後「Hurt to Heart〜痛みの行方〜」「未来へのプレゼント」で目立ったヒットを記録するも「未来へのプレゼント」が最後の大ヒットとなり一気に低迷。当時大ブレイクしていたGLAYのTAKURO提供というトピックもあったが、「誘惑」「SOUL LOVE」と同じ時期の98年4月発売なのに話題になっていた記憶が無いな…。そんなわけで知っていたの&前作までも後追いなのでかろうじてリアルタイムでヒット曲として耳にしたのって「未来へのプレゼント」だけだったりする。
今作は「未来へのプレゼント」が1強という印象ではあるが、「CHEERS FOR YOU」や「マーチ カラー」など凝ったアレンジで攻めた曲には聞き応えがあって面白味を感じる。「LOVE CLOVER」はちょっと中山美穂のボーカルと雰囲気が合わない感じはあるもののTERUが歌えば当時のGLAYになりそうな良作だ。ただそれ以外はバラード続きで終盤の「A Place Under the Sun」「Adore」なんかはオリジナルアルバムの最終曲ならまだしもシングルとしてヒットは無いんじゃないかというくらい子守歌級の穏やかさ。終盤にかけてまるでもう歌手活動が停止するのが分かっていたかのような綺麗な幕引き感。最後が未発表曲とか新曲とかじゃなくて単純にA面しか入っていないタイプのシングルコレクションアルバムでこんなオリジナルアルバムみたいな終わり方をするって珍しいような…。
2020年12月の『All Time Best』もシングル39曲を網羅しており、事実上このシリーズ4作を1作にまとめたような作品となり『U』のボーナストラック「I can't follow you」以外は網羅された。リマスターは最新ではなく2015年のBOX音源を使用しているようだ。
印象度★★★☆☆
2019.10.29更新