Singles 2000

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 地上の星 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 37thシングル 最高1位 売上111.6万枚
2 ヘッドライト・テールライト 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 37thシングル両A面曲
3 瞬きもせず 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 36thシングル 最高22位 売上2.6万枚
4 私たちは春の中で 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 36thシングルC/W(カット)
5 命の別名 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 35thシングル 最高12位 売上15.9万枚 フェードアウトを早く編集
6 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 35thシングル両A面曲(カット)
7 愛情物語 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 34thシングル 最高28位 売上3.6万枚
8 幸せ 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 34thシングルC/W 小林幸子への提供曲 セルフカバー
9 たかが愛 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 33rdシングル(カット) 最高32位 売上5.6万枚
10 目を開けて最初に君を見たい 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 33rdシングルC/W
11 旅人のうた 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 32ndシングル 最高1位 売上103.6万枚 フェードアウトを早く編集
12 SE・TSU・NA・KU・TE 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 32ndシングルC/W
13 空と君のあいだに 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 31stシングル 最高1位 売上146.6万枚
14 ファイト! 中島みゆき 中島みゆき 井上堯之 31stシングル両A面曲(カット) 前奏短く編集

リリースデータ

2002年4月17日 初登場3位 売上70.1万枚 Produced by 瀬尾一三、中島みゆき ヤマハミュージック

中島みゆき3rdシングルコレクション。87年の『Singles』、94年の『SinglesU』の直接の続編。実質的な『Singles 3』となるが「3」とは題されず、今作の発売は2002年ながら最新シングルだった「地上の星」が2000年発売だったためか「2000」と題された。今回も前2作同様に最新シングルから古いシングルへさかのぼる構成になっている。ただし36thシングル「瞬きもせず」のみは全シングルの中でTV MIX(カラオケバージョン)を除いて唯一2曲ではなく3曲入りとなっていて3曲目には「瞬きもせず (MOVIE THEME VERSION)」が収録されていた。Singlesシリーズで唯一「瞬きもせず (MOVIE THEME VERSION)」だけが未収録となってしまったがこのバージョンでは『大銀幕』には収録済み。また「瞬きもせず (MOVIE THEME VERSION)」未収録には収録時間の関係もあったと思われ、基本的にシングルバージョンではあるものの一部の楽曲はフェードアウトを早くするなど編集している。「命の別名」は28秒短くなっていてフェードアウトがかなり早い。『わたしの子供になりなさい』『大銀幕』には別アレンジで収録されているため、オリジナルサイズの「命の別名」シングルバージョンはアルバム未収録「旅人のうた」も10秒ほど短くなっているためフェードアウトがやや早い。「ファイト」は前奏を若干短く編集している模様。

アルバム初収録となったのは「幸せ」「目を開けて最初に君を見たい」「SE・TSU・NA・KU・TE」シングルバージョンでのアルバム初収録は「瞬きもせず」「命の別名」。ただし「命の別名」は間奏が短くなっている。

発売以来ロングヒットしていた「地上の星」は02年末の紅白出演が決定すると同時に更に伸びていき、紅白放送後に1位を獲得。ちょうどそのタイミングで今作が最新のベストアルバムとしてリリースされていたので今作も当初から通常よりも高い売上を記録していた。直近のミリオンシングルが3作も含まれている上に、00年代半ば以降は「糸」が注目され始め、「糸」まで収録されている決定盤ベストアルバムとしての需要がさらに高まり、結果的に現在でも延々とO社300位圏内で売れ続けており、自身ダントツ最大のロングセラー作品となっている。82年の『寒水魚』、96年のベスト『大吟醸』に続くアルバムでの3番ヒットだったが、2010年代終盤になって『大吟醸』抜き去り現在は2番ヒットとなっている。

90年代以降をリアルタイムで経過していれば知っている曲が最も多くなるであろうアルバム。「地上の星」を筆頭にしてドラマ『家なき子』シリーズ主題歌となった「空と君のあいだに」「旅人のうた」の2作のミリオンヒット曲はドラマは見ていなかったもののヒット曲として記憶していた。またこれ以外にも住友生命CMタイアップでけっこうかかっていたので「ファイト!」も知っていたし、ドラマ『聖者の行進』主題歌だった「糸」と「命の別名」もなじみ深く、聞きたかった曲がほぼ今作に入っていたような状態。

当時感じたのは併記されているシングルのジャケットデザインとか完全に演歌みたいで昭和を感じさせられ、J-POPシーンとは一線を画していたのが最初のインパクトだった。楽曲自体もアクの強いものが多いが、楽曲に関しては時代を超越していて古いとか新しいとかじゃない「中島みゆき」という世界そのもの。その唯一無二の世界に圧倒された。結局これ以降「銀の龍の背に乗って」を聞いただけでしばらく聞かなくなってはしまったけど、今作だけはたまに取り出して聞いていた。

改めて全作を踏まえて今作を聞いてみたけど、80年代以前がリアルタイムだとかリアルタイムではないけど親の影響等で古い時期の方が馴染みがあるとかじゃないのであればやはり今作が1番入口として選びやすいアルバムだなと思う。作品数が多すぎる上に代表曲もあちこちに散らばってしまっている状況ながら、90年代タイアップヒット時代の波には中島みゆきも乗っていたためか今作には比較的知名度を獲得した曲が並んでいる。今作と続編の『Singles 4』もしくは『大吟醸』『前途』が入口もしくはとりあえず中島みゆきを聞いてみる上では必須かなと。

B000062VQA

印象度★★★★★

00年代半ば頃の文章を2016.11.15全面修正

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