822(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 群青 | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | |
2 | 出世しちゃったみたいだね | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | |
3 | 人間の森 | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | 18/6/6配信シングル |
4 | 糧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | 18/3/21配信シングル |
5 | 自分が自分でないみたい | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | |
6 | 罪の味 | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | 17/6/7配信シングル |
7 | 絶対、大丈夫 | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | 17/6/21配信シングル 2018 New Vocal Recording |
8 | みんなおんなじ | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | 16/12/7配信シングル |
9 | やがて | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | |
10 | 花の名前 | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 | 成城学園の創立100周年曲として提供 セルフカバー |
11 | 時代は変わる | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 河野圭 |
※公式ディスコグラフィーからは何故か「罪の味」「人間の森」の掲載が削除されている。
No | タイトル | 備考 |
1 | 人間の森 Music Video | Music Video |
2 | 群青 at VACANT (from SETSUNA企画#1「なんかやりたい」) |
ライブ映像 |
YouTube Music Night with J-WAVE BAR | ||
3 | メンバー登場 | |
4 | 糧 | ライブ映像 |
5 | とは | ライブ映像 |
6 | 人間の森 | ライブ映像 |
7 | 群青 | ライブ映像 |
8 | 822秒で振り返る「822」レコーディング風景 | ドキュメント映像 |
リリースデータ
2018年8月22日 | 初登場9位 | 売上0.96万枚 | Sound Produced by 森山直太朗、河野圭 | ユニバーサル |
森山直太朗10thアルバム。ベスト盤『大傑作撰』から1年11ヶ月、オリジナルアルバムとしては2年2ヵ月ぶり。タイトルは8月22日発売であることから特に深い意味は無くつけられ、読み方はパニーニとされている。前作以降配信限定でのシングルリリースが続いており、前作以降の5曲の配信シングルを全て収録。このうち「絶対、大丈夫」のみ2018 New Vocal Recordingと表記されている。「花の名前」は母校である成城学園の創立100周年曲として提供した楽曲で、本人が参加していない合唱曲CDとして楽譜付で発売されていたが、今作では本人歌唱のセルフカバーで収録されている。初回盤は「人間の森」MVとSETSUNA企画#1「なんかやりたい」にて歌唱された「群青」のライブ映像、YouTube Music Night with J-WAVE BARでのライブ映像4曲、822秒に編集されたレコーディングドキュメントを収録したDVD付。
『大傑作撰』に続く2作連続トップ10入りを果たしたが、オリジナルアルバムでのトップ10入りは1stアルバム『新たなる香辛料を求めて』以来15年ぶりとなった。累計売上も『大傑作撰』を除いて7th以降は0.5万〜0.6万程度で推移していたのが『大傑作撰』のヒットを経て多少持ち直した。
前作に続いての河野圭との共同サウンドプロデュースだが今作ではアレンジは河野圭単独となっている。演奏陣はベテランから若手まで様々なミュージシャンが参加しており、「出世しちゃったみたいだね」のコーラスに友部正人、「時代は変わる」のコーラスに母の森山良子が参加するなど親世代の大先輩が参加していたかと思えば、同じ「時代は変わる」のコーラスに故・高田渡の息子で直太朗と同世代の高田漣も参加。「みんなおんなじ」には篠原ともえ、高橋茂雄(サバンナ)がコーラス参加(曲がNHK幼児向け番組『みいつけた!』EDで番組のキャラの声を担当しているため)、「出世しちゃったみたいだね」のベースがハマ・オカモトだったり、「人間の森」のピアノが直近でミスチルが多用している世武裕子だったりと固定メンバーばかりにならずに1曲だけのピンポイント起用も目立つ。
一時期はかなりシンプルな編成でかなりのハイペースでアルバムを連発していたが、今回も大枠ではいつも通りの森山直太朗のアルバムではあるけど、アプローチが多彩になってやはり小休止や15周年ベスト盤を経て、確実にリフレッシュされて一段上に抜けてきているように思う。常に独特の立ち位置と作風を貫き続け、決して分かりやすい歌詞を書いたり、初期のヒット曲と同じような事を繰り返そうとしたりもしなかったので、シングルヒットになるような曲は長年出ていなかったが、ここに来てまたちょっと流れが変わってきたような…。
おちゃらけたというか、一時多めだったシュール系がほぼ「出世しちゃったみたいだね」くらいで、日清ぶっこみ飯タイアップで歌詞がそのままだった「罪の味」も曲自体がマジバラードだったのであまりシュールには聞こえない。あっさりしすぎず、シンプルすぎず、しかし初期ほど凛としすぎていない、ここに来て今までで最もいいバランスのアルバムになったんじゃないかと思う。『大傑作撰』に続けて聞く1枚としてもこの上ない。ここに来ての1st以来のトップ10復帰、5年ほど横ばいだった売上の回復など、劇的ではないが目に見えて再び聞かれ始めてきているのは、ここに来ての立ち回りやメディアでの扱い等(プロモーションタイミングで『SONGS』でしっかり特集してもらえた)が良かったのもあるけど、それに見合っただけの楽曲がしっかり出ていての結果なのかなと思う。
あと母校に提供したという「花の名前」のサビが自身の11年前のシングル「未来〜風の強い午後に生まれたソネット〜」をどこか彷彿とさせるようなメロディーなのは…気のせいか…?意図的に寄せたのだろうか。
印象度★★★★☆
2018.10.27更新