乾いた唄は魚の餌にちょうどいい
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | レスター | 森山直太朗、御徒町凧 | 森山直太朗 | 中村タイチ | |
2 | 今日の日はさようなら | KAI'N | 殷水 | 中村タイチ | |
3 | トニー マイ・フレンド | 森山直太朗、御徒町凧 | 森山直太朗 | 中村タイチ | |
4 | いつかさらばさ | 森山直太朗、御徒町凧 | 森山直太朗 | 中村タイチ | |
5 | さくら | 森山直太朗、御徒町凧 | 森山直太朗 | 中村タイチ | 2ndシングル『さくら(独唱)』としてリメイク 最高1位 売上106.4万枚 |
6 | 陽は西から昇る | 森山直太朗、御徒町凧 | 森山直太朗 | 中村タイチ |
リリースデータ
2002年10月2日 | 初登場100位圏外、最高18位 | 売上19.0万枚 | Produced by 大越王夫 | ユニバーサル |
森山直太朗1stミニアルバム。メジャーデビュー作。公式においてミニではなく「1stコアアルバム」とされ、1stベスト『傑作撰』にもそのように表記されていたが現在はカウント表記自体が消滅している。インディーズでは「直太朗」名義でミニアルバム1枚、シングル1枚をリリースしていたが、メジャーデビューにあたっては森山良子の息子である事は隠さなくなり、森山姓を加えて本名でのデビューとなった。1ヵ月後の11月には1stシングル「星屑のセレナーデ」がリリースされている。03年3月になって「さくら」をピアノ1本の伴奏による独唱にリメイクしてシングルカットしたところ、じわじわとロングセラーとなって1年かけてミリオンを達成、一躍ブレイクした。今作は「さくら(独唱)」が5週目にして初のトップ10入り(8位)を果たした03年4月14日付の週に299位に初めてランクイン。4月28日付で一気にトップ100入り(59位)し、5/26日付で最高位となった18位まで上昇し、合計65週に渡って300位以内にランクインした(ただしO社が300位まで拡大したのは03年以降のため、発売から2ヵ月ほどは100位以内集計)
やや難解な歌詞、極上のメロディーに裏声を生かした綺麗な歌声。そして歌を最大限に押し出すシンプルなアレンジという基本線はインディーズ時代とも変わっていないが、インディーズ時代よりも打ち込みを多用するようになり、主にリズム周りはほとんど打ち込みになっている。このためやや軽めに聞こえるが、全体のバランスとしてはすっきり聞けて良いような気もする。「さくら」はこれがオリジナルバージョンとなるわけだけど、ほぼピアノ1本による出だしは有名なシングルバージョンと違いがあまりないが、後半は音数が増えてくるのでけっこう違いがある。先に独唱を聞いていてピアノ1本に慣れたせいか、独唱の方がメロディーの良さが生かされているように感じた。歌詞が分かりやすい雰囲気を徹底的に排除して、どこか冷めた視点で描かれたものが多いのでその辺が少々クセのある点なんだけど…。聞き込んでくるとけっこうはまってくるものがある。
印象度★★★★☆