黄金の心
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 若者たち | 藤田敏雄 | 佐藤勝 | 高田漣 | 20thシングル 最高25位 売上0.9万枚 ザ・ブロードサイド・フォーのカバー |
2 | 洪積世ボーイ | 森山直太朗,御徒町凧 | 森山直太朗 | ||
3 | コンビニの趙さん | 森山直太朗,御徒町凧 | 高田漣 | ||
4 | 昔話 | 森山直太朗,御徒町凧 | 森山直太朗 | ||
5 | こんなにも何かを伝えたいのに | 森山直太朗,御徒町凧 | 高田漣 | ||
6 | 運命の人 | 森山直太朗,御徒町凧 | 高野寛 | ||
7 | することないから | 森山直太朗,御徒町凧 | 森山直太朗 | ||
8 | 悲しいんじゃなくて寂しいだけさ | 森山直太朗,御徒町凧 | 森山直太朗 | ||
9 | 五線譜を飛行機にして | 森山直太朗,御徒町凧 | 笹路正徳 | ||
10 | 黄金の心 | 森山直太朗,御徒町凧 | 高田漣 |
Strings Arranged by 中島ノブユキ(1)、高田漣(3,5)、高野寛,岡村美央(6)、笹路正徳(9)
リリースデータ
2014年11月19日 | 初登場25位 | 売上0.6万枚 | ユニバーサル |
森山直太朗8thアルバム。前作から11ヵ月での発売。2010年以降アレンジャー/サウンドプロデューサーとして組んでいた石川鷹彦が離れ、新たに高田漣や高野寛が参加しているほか、以前も参加していた笹路正徳、そして森山直太朗本人によるサウンドプロデュース体制となった。66年のドラマのリメイク版『若者たち2014』主題歌としてカバーした「若者たち」が通常よりもヒットしたものの今作は前作と変わらない売上だった。「五線譜を飛行機にして」は映画「ゴッドタン キス我慢選手権THE MOVIE2 サイキック・ラブ」主題歌に起用され、リード曲としてPVも制作された。また「運命の人」は2013年に「バナナマンのバナナムーンGOLD」の構成作家オークラ氏の結婚パーティーに出席した際にプレゼントした楽曲、「することないから」は2011年頃のライブで「することないからセックスしよう」のタイトルで披露されていた楽曲、「洪積世ボーイ」は2012年の10周年ツアーのタイトル曲であり、ライブ本編の最終楽曲として披露されていた楽曲でそれぞれ初音源化となる。
「若者たち」のヒットに便乗した往年のフォークソングカバーアルバムでも出してくるんじゃないかと思ったけど、今回も前作から1年経たずに新作アルバム。シングルはあまり切っていないが売れていた頃に比べるとかなり多作になっている。長く続いた石川鷹彦が離れたことで(『とある物語』は通常のオリジナルと異なり、自身主演の劇場公演使用曲をまとめたものだったので石川以外も参加していてそこそこ派手だったけど)、それ以前のような適度なバンドサウンドが復活。特に本人アレンジ曲でも弾き語りなのは「悲しいんじゃなくて寂しいだけさ」だけで、それ以外はバンドサウンドでまとまっていたのは少し驚いた。「洪積世ボーイ」なんかはアウトロでロックサウンドが長々と展開するので最初はアレンジャーの人が手がけた曲かと思った。ジャケットの絵の雰囲気が前作と同じだし、楽曲のノリ自体はここ最近とそんなに変わっていないが、繰り返すフレーズや歌詞のシュールさが耳の残るといった感じでサウンド自体はシンプルきわまるフォーク路線だった石川鷹彦体制から、ある程度バンドによる味付けが戻った事で単純に楽曲全体通して印象に残るといった感じになってきた。曲数も絞られた事で、1曲1曲の印象に強さが戻ってきたように思う。08年の「生きてることが辛いなら」辺りを最後に記憶が無いとか、しばらく離れていたリスナーや新規リスナーが「若者たち」をきっかけにして戻ってくる/新たに聞くには最適な1作だ。
印象度★★★★☆